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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち 緊急支援情報

緊急支援情報

モザンビーク洪水緊急募金の受付を終了しました。
ご協力ありがとうございました。

2001年3月1日

受付は終了しました

昨年2月、アフリカ南東部モザンビークを襲った洪水に 被災した子どもと家族を支援する「モザンビーク洪水緊急募金」の受付を、2月末日をもって終了しました。 昨年2月25日の受付開始以来、日本国内の支援者の皆様からのご寄付は1533万3539円に達しました。温かいご支援に 心より感謝申し上げますとともに、援助活動の概要をここにご報告致します。た家族を見つけられるように支援している。

被害の状況

2000年2月4日から7日かけてモザンビークを襲った大型サイクロン・コーニーは、南部地域を中心に豪雨をもたらし、河川の氾濫により首都マプートは孤立、マプート、ガザ各州内の多くの家屋が浸水しました。同22日には再びサイクロン・エリーンがモザンビーク中部地域を襲い、インコマティ川、ウンベルジ川、セイブ川、リンポポ川など国内の主要河川の多くが氾濫しました。

2度の大型サイクロンによる被害はマプート、ガザ、インハンベーン、ソファーラ、マニカなどの各州に及び、住民 500万人が洪水の影響を受けた他、耕作地の約12%が水没するなど被害が一層深刻化しました。洪水による死者は 1000人近くに達し、50万人以上が100ヶ所に設置された避難キャンプでの生活を余儀なくされ、緊急援助を必要とす る住民の数は5歳未満の子ども19万人を含む100万人にのぼりました。上記4州にある356の保健施設のうち52ヶ所が深 刻な被害を受けた他、500以上の小学校が浸水したため20万人以上の子どもの教育の機会が奪われました。

ユニセフの活動

ユニセフはモザンビーク政府、NGO、他の国連機関を 協力して、ガザ、マプート、インハンベーン、ソファーラ各州において被災した子どもと家族のための緊急援助を 行いました。

被災直後の緊急のニーズに対応するために、第一段階として被災者や避難民のための保健サービスの実施、安全な 飲み水の提供、伝染病の予防、衛生教育、栄養補給などの緊急援助を実施しました。援助活動の第二段階に入ると 、中長期的な視点から社会サービス全体の再建や地元機関、団体の能力向上、モニタリング、評価などの面で支援 を行いました。

分野別の活動

●保健と栄養

  • 基礎保健…基礎医薬品・医療用具・経口補水塩など計25万米ドル相当の援助物資を保健施設に提供、保健施設の被害状況調査と保健員の訓練の実施、救急車4台の提供など。
  • 予防接種…避難キャンプにおいて、3万7000人の子どもに対してはしか・髄膜炎の予防接種とビタミンAの補給を実施。ワクチン保冷用の冷蔵庫112台と冷凍庫37台を各地の保健所に提供。
  • 伝染病の予防…下痢の予防と経口補水療法に関する印刷物の制作と配布。
  • 栄養…5歳未満の子どもと妊産婦の女性に対する栄養補給プログラムの実施。
  • マラリア対策…マラリア予防教育プログラム(リーフレット10万枚の作成と配布、ドラマ制作など)の実施、2万ヶ所にて防蚊剤の噴霧(10万人を対象)、蚊帳10万枚の配布など。

●水と衛生

  • 安全な飲み水の提供…避難キャンプ内に給水タンクを設置、浄水剤210万袋を配布。石鹸、飲料水ケースなどの入った家庭用衛生キット3万5000セット(17万5000人分)を配布。汲み上げポンプ用発電機の設置。
  • 衛生…避難キャンプに簡易トイレを設置。被害を受けた給水、衛生施設の修復。コレラ予防のためのリーフレット10万枚、ポスター4万枚の制作と配布。ラジオCMを通じた広報活動の実施、他。

●教育

  • 教材と教具の提供…630の小学校で教員3200人と児童21万人を対象に黒板、ペン、ノート、定規、地図、チョーク、ハサミ、糊などの教材・教具と、サッカーボール、バレーボール、ネットなどのスポーツ用具を提供。
  • 簡易学校開設支援…ガザ州内に50の簡易学校の設置を支援。教員3200人に対して、調理器具やストーブ、ランプなどの入った家庭用品セットを提供し、仕事場への早期復帰を支援。

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