ユニセフ・中央アフリカ共和国 現地報告会
『世界から忘れ去られた人道危機 - 240万人の紛争下の子どもたち』
2月27日(金) 13:30〜15:00 ユニセフハウス(東京・品川)


© UNICEF/NYHQ2014-0332/Grarup

武装勢力間の衝突が2013年12月に激化してから、不安定な情勢が続いている中央アフリカ共和国。現地にあるユニセフ・中央アフリカ共和国事務所で、国連ボランティアとして赴任している小川 亮子・子どもの保護専門官による現地報告会を開催いたします。

紛争下で生きる240万人の子どもたち

人道状況の悪化と情勢不安が続く中央アフリカ共和国では、約480万人が紛争の影響を受けており、うち約半数にあたる240万人が18歳未満の子どもとみられています。子どもたちは、暴力から逃れるために茂みに身をひそめたり、武装勢力に囲まれて身動きがとれなかったり、絶え間ない恐怖の連続の中に暮らしています。

ユニセフは、中央アフリカ共和国を「慢性的な情勢不安」から「複雑な構造の人道危機」に様相を転じたとして、シリアと周辺国や南スーダン、エボラ出血熱流行国と並ぶ、「最優先で人道支援活動を展開すべき国」のひとつとして位置付け、過酷な人道危機に瀕している子どもたちの存在が世界に忘れられることのないよう、国際社会へよびかけています。

武装組織に徴用されるこどもたち

©  UNICEF Central African Republic /2014

現地では、危機的状況にある資金不足と、道路の封鎖や略奪、人道支援関係者への攻撃などにより、支援活動が困難を極めています。支援を必要とする子どもたちに、基礎的な保健サービスや安全な水、教育、保護の支援が届けられていません。

また、子どもの保護を専門とされる小川さんは、「武装組織に対して、子どもを武装組織で徴用してはならないこと、すでに武装組織で徴用している子どもを解放しなければならないことを武装組織に理解・実行させるための話し合いを行っています。こういった話合いは一回で済むものではなく、繰り返し根強く理解を促していくほかありません」と述べています。

質問を募集

報告会では、現地の状況に加え、解放されたものの悲惨な経験を強いられた“元子ども兵士”が“子ども”に戻るまでの、心のケアや「子どもにやさしい空間」など、子どもの保護分野の活動を中心に報告する予定です。小川さんからこんな話を聞きたいといったご要望や、中央アフリカ共和国でのユニセフ支援活動に関するご質問がありましたら、Web申込フォームのアンケート欄にご記入ください。

(※時間の都合により、頂いた質問すべてをご紹介することは叶いませんが、一部をご紹介させて頂きます)

ユニセフ・中央アフリカ共和国 現地報告会
『世界から忘れ去られた人道危機 - 240万人の紛争下の子どもたち』
日時 2015年2月27日(金) 13:30−15:00  (13:00開場)
場所 ユニセフハウス 1Fホール
(東京都港区高輪4-6-12)
JR品川駅もしくは都営浅草線高輪台駅より徒歩7分
アクセス
登壇者

小川亮子(おがわ りょうこ)氏:ユニセフ・中央アフリカ共和国事務所 子どもの保護専門官

東京都出身。民間企業に勤務後渡英して国際開発及び教育の修士を取得。在タジキスタン日本大使館ならびに外務省での緊急人道支援・開発事業担当を経て、2014年2月より国連ボランティアとして中央アフリカ共和国UNICEF事務所で、子どもの保護専門官として勤務。

定員 先着120名(無料)
備考 ※ 先着順に受付けいたします。定員に達した場合は、募集を打ち切る場合がございます。
※ 本シンポジウムは、報道機関による取材が予定されておりますので、予めご了承ください。
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お問い合わせ

(公財)日本ユニセフ協会 広報室

電話 03-5789-2016(平日9:00〜17:00)/ FAX:03-5789-2036

E-mail:event@unicef.or.jp