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ユニセフ 台風21号被災地で支援活動を開始

日本ユニセフ協会 緊急募金受付開始(12月4日)

 【2006年12月1日 マニラ発】

フィリピンの泥流被害ですでに146人が死亡、死者の数は今後も増える見通し
ユニセフ、大型台風による大惨事に31万米ドルの支援要請

相次ぐ台風の発生により被害が拡大しているフィリピンで、11月30日、新たに発生した大型台風「レミン(コードネーム:ドリアン)」が、ルソン島中南部を襲いました。国家災害調整委員会の報告によると、アルバイ州で146人の遺体が収容され、75人が依然として行方不明とされています。また、この地域のマヨン火山周辺では、泥流により、ふもとの8つの村が泥に埋まったと報告されています。

フィリピン現地支援機関は、死亡者は388名にのぼると伝えていますが、この数字については確認中です。

ユニセフは状況を詳しく監視し、最も大きな被害を受けたアルバイ州に緊急保健キットを発送しました。これにより1万人の被災者を3カ月間、支援することができます。また、医薬品、食料、シェルターなどの追加物資は、週末にかけて発送する予定です。

毎時185キロの強風をともなった大型台風「レミン」は、11月30日にカタンデュアネス島を直撃し、地滑り被害が発生、12月1日早朝にはミンドロ島を通過しました。電気は止まり、通信機器が通じないため、被災状況を正確に把握することができません。ユニセフは、通信および交通障害により、現在把握している状況よりも、さらに深刻な状況が未だ表に出てきていないことを危惧しています。調査チームは、情報収集のために、まもなく現地に送られます。今回の台風は、ここ2カ月でフィリピンを襲った4回目の大きな台風です。

© UNICEF/Philippines/2006/Yap
ユニセフが支援しているソルソゴンの避難センターにて。母親とその5人の子ども。この地域は、11月に再び大きな台風に襲われました。

ユニセフは、家や財産を失った何万人もの被災者の救援のため、国際社会に対し、31万米ドルの支援を要請しました。これまでの報告で、かなり多くの数の家屋が損壊したと伝えられています。地元当局者が1日朝までにユニセフに伝えたところでは、政府は、全壊か半壊を特定せずに救済活動を続けているとのことです。ここ数カ月で、相次いで発生する台風、地滑り、洪水、その他の緊急事態に対し、現地ユニセフ事務所の緊急支援活動資金は既に底をつき始めています。

ユニセフは、子どもの特別なニーズに焦点をあてています。支援は主に、避難者に対して必要な保健ケア、水と衛生施設の改善、スクール・イン・ア・ボックスの提供、トラウマ被害に苦しむ子どもたちを保護し、回復するための子どもに優しい空間の設置に充てられる予定です。

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◇ 募金のお願い ◇

日本ユニセフ協会では、現地ユニセフ事務所の要請を受け、緊急募金を受け付けています。
皆様のご協力をお願い致します