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フィリピン超大型台風被害
いまだ30万人が避難生活を送る

【2007年1月23日、マニラ発】

被害状況

2006年11月30日から12月1日にかけて、フィリピンを襲った台風12号レミンは、62州に被害を受け、その中でも特にアルバイ州、南カマリネス州、マリンドゥケ州、カタンデゥアネス州の4州に壊滅的な被害をもたらしました。地元当局によれば、定期的に襲う通常の台風とは異なり、今回の台風の被害は甚大で、復興には数年を要するとみられています。

469,000人あまりの人々が深刻な被害を受け、アルバイ州だけでも30万人が避難生活を送っています。避難民向けのシェルターや基礎的な物資も依然必要とされています。広い地域にわたり、数千校の学校が破壊され、数十万人の子どもたちが教育を受けられなくなっています。大規模な感染症は防がれていますが、避難所の衛生状態も引き続き大きな懸念事項となっています。

ユニセフの支援

1月に入ってからのユニセフの支援は以下の通りです。

  • ユニセフは、水と衛生、栄養、教育の分野で主導的な役割を担っており、子どもの保護や通信分野でも活発に支援活動を行っています。
  • レガスピにあるタイサン仮設キャンプに移った481世帯のために、水と衛生関連施設(水道やトイレなど)を改善するための支援を行っています。
  • ユニセフは、全ての仮設キャンプの水と衛生施設のアセスメントを行い、水と衛生状態を改善させるための活動を行っています。今後数週間で、ほとんどの世帯が仮設キャンプへ移ることができる予定で、恒常的な施設が建設されるまでの間、人々はそこで生活する予定です。
  • 自治体やNGOパートナーと協力しながら、子どもたちの心の傷をいやすための、心理社会的ケアの活動や教育を提供しています。
  • アルバイ州へ、教室用の大きなテントを9張提供しました。
  • 仮設教室の屋根として使用するため、頑丈な防水シートを5,965枚届けました。
  • マヨン火山付近の全壊した3つの小学校のために、教材パッケージを届けました。

さらに、ユニセフは574,148米ドル相当の緊急支援物資を調達し、被災地へ届けています。支援物資には、緊急家族キット、緊急医療キット、蚊帳、毛布、貯水容器やタンク、テント、シェルター用資材、マット、浄水剤、調理器具、仮設教室用の資材、学校の図書室用の本、お絵かき用の道具、スポーツ道具、発電機などがあります。

不足する資金

ユニセフは、2006年12月15日、1,292万米ドルの支援を国際社会に要請していますが、1月23日現在、141万7,528米ドル(約11%)しか受領していません。超大型台風の被害は前例をみないほどであり、さらなる支援が緊急で必要とされています。

 

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◇ 募金のお願い ◇

日本ユニセフ協会では、現地ユニセフ事務所の要請を受け、緊急募金を受け付けています。
皆様のご協力をお願い致します