ロヒンギャ難民 緊急募金

2017年8月25日以降、暴力から逃れるために、ミャンマーのラカイン州からバングラデシュに逃れてきたロヒンギャ難民は60万人以上。その半数以上を占める30万人以上の子どもたちが今、危険にさらされています。

ロヒンギャ難民緊急募金:栄養不良の子どもたちへの支援

バングラデシュにたどり着いても、なお過酷な状況にさらされる子どもたち

洪水地域や水田を歩き、避難キャンプを目指す、ロヒンギャ難民

8月25日以降にバングラデシュに逃れた人々のうち58%が18歳未満の子どもで、60%が女性(そのうち3%が妊婦、7%が授乳中の女性です)だとされています。8月25日以降の急激な難民流入に加えて、以前から避難していたロヒンギャ難民や受け入れ地域の住民など、72万人の子どもを含む120万人が今すぐの人道支援を必要としています。

多くの人々が何日もかけて50-60kmの道を歩いてきていて、食料、水、住居や保護を必要としています。バングラデシュにたどり着いても彼らの戦いは終わったわけではなく、十分な住居スペースがなく雨風にさらされる人もいれば、トラウマや忘れられない傷を抱えた人、疲弊していたり、病気や飢えに苦しんだり、と多くの人たちがケアを必要としています。

過密状態の避難民キャンプや仮設住宅では、一人当たりのスペースも限られており、トイレに至っては1つを100人で共有しているような状況です。人口密度が高い場所では、このような衛生環境が整わない状況下では何千人の命を危険にさらす感染症や急性水様性下痢症などの蔓延も懸念されます。さらに、避難してきた子ども、受けいれ地域の子どもともに、暴力にさらされる危険が高くなり、性的いやがらせ、児童労働や児童婚を含む虐待、搾取、さらには人身売買に巻きこまれる危険もあります。11月の時点で、ロヒンギャ難民の4-18歳の子ども45万人が教育サービスを必要としています。

ユニセフ、緊急支援を拡大

ロヒンギャ難民の子どもに予防接種を行うユニセフの保健員

ユニセフは子どもたちとその家族への支援活動を拡大しています。11月には栄養強化週間を実施。子どもたちの栄養不良を防ぎ、治療するためのビタミンAが投与され、健康状態の検査を受け、急性栄養不良と診断された子ども達が、医療機関へ照会されました。

また、急増する下痢症の症状(11月18日週のみで36,000件)に対応するために、治療センターの開設の準備に取り掛かり、衛生環境の改善に取り組んでいます。さらに、コレラの感染も拡大しており、これまでに1,270件が報告されています。

すべての子どもが守られ、権利を享受できるよう、水と衛生、保健、栄養、教育、子どもの保護や開発のためのコミュニケーション(C4D)などを通じた行動変容や政府との連携に取り組んでいます。

<水と衛生>
  • これまでに432の水道管の建設、浄水プラントや貯水器の導入によって193,950人が安全な水の利用が可能になりました。また、6,113基のトイレを設置し、301,750人がトイレを利用できるようになりました。
  • ユニセフは啓発活動も積極的に行い、これまでに137,382人が戸別訪問の衛生啓発キャンペーンによってメッセージを受け取り、衛生に関するメッセージと浄水タブレットの使用方法を学びました。キャンペーンの一環で19,968錠の浄水タブレットが配布され、99,840人が恩恵を受けました。
<栄養>
  • これまでに109,688人の5歳未満の子どもが栄養不良の検査を受けて、6.150人が急性栄養不良と診断され、5,889人が治療を受けました。
  • ユニセフは11月15日から栄養強化週間を実施。栄養不良の検査、病院への紹介、ビタミンAサプリメントの投与など、予防と治療を拡大するための取り組みを行いました。11月18日から23日の間に、123,097人の子どもがビタミンAカプセルを受け取りました。また、24-59ヶ月の子ども80,720人に虫下しを提供しました。さらに、129,585人が上腕メジャーで栄養状態を検査され、栄養不良とされた3,243人が医療機関を紹介されました。
<保健>
  • 麻疹の症例が急増しており、11月18日時点で1,270件が報告されています。さらに水溶性の下痢症も報告されており、11月18日週だけでも36,000件が報告されています。麻疹の流行に対応する為にキャンペーンを展開し、11月23日時点で185,500人の子どもが予防接種を受けました。
<教育>
  • 11月17-23日の間にユニセフは378箇所の学習センターを通じて4-14歳の2,870人のロヒンギャの子どもに早期幼児教育、および非正規の基礎教育を提供しました。
  • これまでに、45,860人に非正規の教育を提供しました。11月18日週だけで70人の教師が新たに採用され、研修を受けたことで、累計で教師の数は684人になりました。
<子どもの保護>
  • 子どもやその保護者の難民キャンプまでの追跡を含む、国境や他の検問所での保護者を伴わない子どもの移動の迅速や洗い出しと記録は引続き優先事項です。
  • 11月18日から23日の間に104人の子どもが保護者を伴わずに移動していることが確認され、心理ケアを受けました。
  • 11月18日から23日の間に11,673人の子どもが心理社会ケアを受けて、ユニセフが支援する137の子どもにやさしい空間で地域に根差した保護サービスを受けました。11月23日時点でユニセフは100,764人の子どもに保護サービスを提供し、27,515人の子どもが青少年クラブに登録され、ライフスキル教育を受けました。

ロヒンギャ難民緊急募金にご協力を

避難キャンプにたどり着き、幼い子どもを抱いて座り込む、ロヒンギャ難民の女性。

今回の危機以前から、バングラデシュには、多くのロヒンギャ難民が身を寄せています。2016年10月には7万4,000人のロヒンギャ難民が国境を越えてバングラデシュに逃れました。

それ以前より難民登録しているロヒンギャ難民は3万2,000人、さらに、難民登録されていないミャンマー出身者は30万人から50万人いると推定されており、甚大な人道危機にあります。

ユニセフは、バングラデシュ南部に逃れたロヒンギャ難民の子どもを含む、支援を必要とする72万人の子どもへ緊急支援活動を行うための資金として、7,610万米ドル(82億9,490万円※1米ドル=109円で計算)を国際社会に要請しています。ユニセフは子どもたちに必要な支援を迅速に提供するために国際社会に支援を呼びかけていますが、わずか39%しか調達できていません。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、ロヒンギャ難民緊急募金にご協力をお願いいたします。

危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援活動を届けるユニセフの活動を支えるため、
みなさまのあたたかいご協力をお願いいたします。

3,000円のご支援で子どもの命を奪う主な病気のひとつ、はしかから子どもを守るための予防接種要ワクチン390回分に変わります。
5,000円のご支援で20平方メートルの防水シート3枚(簡易シェルターの設置や床の敷物に利用)に変わります。
10,000円のご支援でスクール・イン・ア・バッグ1セット(40人分)に変わります。
30,000円のご支援で家庭用衛生・尊厳回復キット(1世帯分の石けん、洗濯用洗剤、歯ブラシ、生理用ナプキン)4セットに変わります。
50,000円のご支援でレクリエーションキット4セット(360人分)に変わります。

1米ドル=109円で計算(2017年9月時点。小数点以下切り上げ)
※輸送や配布のための費用は含まれていません。
※ご寄付の金額は任意です。

ロヒンギャ難民 緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。