ロヒンギャ難民 緊急募金

2017年の夏にミャンマーで激化した暴力から逃れるために、少数民族のロヒンギャの人々が隣国のバングラデシュに逃れています。バングラデシュのコックスバザール南部には、すでに地元住民の人口を上回る68万8,000人以上の難民が押し寄せ、過密するキャンプや仮設居住区で避難生活を送っています。この難民危機により子ども72万人を含む120万人もの人々が、命と安全を守るための緊急の人道支援を必要としています。

ロヒンギャ難民緊急募金:栄養不良の子どもたちへの支援

バングラデシュにたどり着いても、なお過酷な状況にさらされる子どもたち

洪水地域や水田を歩き、避難キャンプを目指す、ロヒンギャ難民

8月25日以降にバングラデシュに逃れた人々のうち58%が18歳未満の子どもで、60%が女性(そのうち3%が妊婦、7%が授乳中の女性です)だとされています。8月25日以降の急激な難民流入に加えて、以前から避難していたロヒンギャ難民や受け入れ地域の住民など、72万人の子どもを含む120万人が今すぐの人道支援を必要としています。

多くの人々が何日もかけて悪路を歩きつづけ、粗末な筏(いかだ)やボートなどで国境を渡ってきています。バングラデシュにたどり着いても彼らの戦いは終わったわけではなく、十分な住居スペースがなく雨風にさらされる人もいれば、トラウマや忘れられない傷を抱えた人、疲弊していたり、病気や飢えに苦しんだり、と多くの人たちがケアを必要としています。 水もトイレも不足する難民キャンプや仮設居住区では、子どもの8割以上が栄養不足の状態にあり、最大で4割の子どもが下痢性疾患に、6割の子どもが呼吸器感染症にかかっています。さらに、3月からはサイクロンによる降雨量が増え、斜面の多いキャンプでの土砂崩れや汚水の氾濫が懸念されています。劣悪な衛生環境のもと、コレラなどの感染症が広がれば、数千人の命が脅かされる恐れがあります 。

ユニセフ、緊急支援を拡大

ロヒンギャ難民の子どもに予防接種を行うユニセフの保健員

ユニセフは子どもたちとその家族への支援活動を拡大しています。しかしながら、バングラデシュではサイクロンの季節が近づくにつれ、人口過密の難民キャンプや仮設居住区に住む52万人以上のロヒンギャの子どもたちの健康や安全がさらに脅かされる危険が差し迫っています。はしかの症例は減少傾向にあるものの、ジフテリアの疑いのある症例は流行の宣言以降5,000件を超え、1月26日週のみでも384件の新たに疑いのある症例が報告されています。これに対応するために、ユニセフは1月27日からジフテリアの予防接種キャンペーンを展開。141,715人の子どもに予防接種を提供しました。(2018年2月時点)

すべての子どもが守られ、権利を享受できるよう、水と衛生、保健、栄養、教育、子どもの保護や開発のためのコミュニケーション(C4D)などを通じた行動変容や政府との連携に取り組んでいます。

<水と衛生>
  • ユニセフは2018年、600,000人に安全な水と衛生環境を届け、450,000人に重要な衛生メッセージを届けることを目指しています。
  • 2018年、これまでに581の井戸の建設、浄水プラントや貯水器の導入によって276,950人が安全な水の利用が可能になりました。また、14,205基のトイレの設置などにより、382,050人がトイレを利用できるようになりました。
  • 2018年、ユニセフは啓発活動も積極的に行い、これまでに77,733人が戸別訪問の衛生啓発キャンペーンによってメッセージを受け取りました。
<栄養>
  • ユニセフは2018年、急性栄養不良の5歳未満の子ども50,119人に治療を提供し、50,780人の授乳中の女性へのカウンセリング、生後6-59ヶ月の子ども198,868人へのビタミンAサプリメントの提供を目指しています。
  • 2018年、これまでに生後6ヶ月から59ヶ月の子ども262,837人が急性栄養不良の検査を受け、3,451人が急性栄養不良と診断を受けました。
  • 2018年、妊産婦と授乳中の女性、2歳未満の子供を育てている保護者42,902人が乳幼児の栄養指導を受けました。
  • さらに、ユニセフは地域指導者や宗教指導者40人に対して微量栄養素や虫下しの浄財の活用などについて啓発活動も実施しました。
<保健>
  • ユニセフは2018年、79,800人の子どもに医療を提供し、237,500人の子どもにはしかの予防接種を、そして900,000人に経口コレラワクチンの接種を目指しています。
  • 2018年に入り、麻疹の症例は落ち着きを見せ初めていますが、未だに1週間で80件の疑いのある事例が報告されており、2018年だけでも509件の疑いのある事例が報告されています。
  • 2017年末からジフテリアの感染が拡大しており、これまでに5,164件の疑いのある事例が報告されており、1月26日週だけでも384件の疑いが報告されています。報告されている事例のうち75%が15歳未満の子どもで、5歳未満の子どもは14%を占めています。ユニセフはジフテリアの予防接種キャンペーンを実施。1月27日から2月8日にかけても予防接種キャンペーンが展開され、357,000人を対象に予防接種を行い、1月31日までに141,715人に予防接種を行いました。
  • 1月26日週には2,410人の5歳未満の子どもが検診を受け、827人の妊婦が産前ケアを受けました。
<教育>
  • ユニセフは2018年、67,350人の受けいれ地域の子どもを含む4-14歳の305,315人の子どもたちに教育の機会を提供する事を目指しています。また、青少年への基本的な読み書きや算数、収入能力向上のための技術支援も行っており、2018年には120,000人の青少年が支援を受ける見込みです。
  • ユニセフは378箇所の学習センターを通じて4-14歳の80,370人のロヒンギャの子どもに早期幼児教育、および非正規の基礎教育を提供しました。また、1,270人の教師に早期幼児教育や非正規教育に関する研修を実施し、活動は695箇所の学習センターにまで拡大しています。
<子どもの保護>
  • ユニセフは2018年、10,000人の保護者を伴わない子どもの支援、90,000人の青少年へのライフスキルサポート、そして350,000人の子どもに心理社会的ケアを提供することを目指しています。
  • 子どもやその保護者の難民キャンプまでの追跡を含む、国境や他の検問所での保護者を伴わない子どもの移動の迅速や洗い出しと記録は引続き優先事項です。また、子どもにやさしい空間を通じて子どもたちに心理社会的ケアを提供し、青少年にライフスキルの支援、ジェンダーにもとづく暴力に晒される危険のある子どもの保護と洗い出しにも取り組んでいます。
  • 145,332人の子どもが心理社会的ケアを受けて、ユニセフとパートナー団体が支援する370の子どもにやさしい空間で地域に根差した保護サービスを受けました。
  • パートナー団体と子どもの心理社会的ケアの最前線で働く20人のスタッフに研修を提供しました。

ロヒンギャ難民緊急募金にご協力を

コックスバザールの配布センターで支援物資の列に並ぶ何千人ものロヒンギャの子どもたち

今回の危機以前から、バングラデシュには、多くのロヒンギャ難民が身を寄せています。2016年10月には7万4,000人のロヒンギャ難民が国境を越えてバングラデシュに逃れました。

それ以前より難民登録しているロヒンギャ難民は3万2,000人、さらに、難民登録されていないミャンマー出身者は30万人から50万人いると推定されており、甚大な人道危機にあります。

ユニセフは、バングラデシュ南部に逃れたロヒンギャ難民の子どもを含む、支援を必要とする72万人の子どもへ緊急支援活動を行うための資金として、1億4,460万米ドル(157億6,140万円※1米ドル=109円で計算)を国際社会に要請しています。ユニセフは子どもたちに必要な支援を迅速に提供するために国際社会に支援を呼びかけていますが、一刻を争う現地の状況に対し、必要な活動資金は圧倒的に不足しています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、ロヒンギャ難民緊急募金にご協力をお願いいたします。

危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援活動を届けるユニセフの活動を支えるため、
みなさまのあたたかいご協力をお願いいたします。

3,000円のご支援で子どもの命を奪う主な病気のひとつ、はしかから子どもを守るための予防接種要ワクチン390回分に変わります。
5,000円のご支援で20平方メートルの防水シート3枚(簡易シェルターの設置や床の敷物に利用)に変わります。
10,000円のご支援でスクール・イン・ア・バッグ1セット(40人分)に変わります。
30,000円のご支援で家庭用衛生・尊厳回復キット(1世帯分の石けん、洗濯用洗剤、歯ブラシ、生理用ナプキン)4セットに変わります。
50,000円のご支援でレクリエーションキット4セット(360人分)に変わります。

1米ドル=109円で計算(2018年2月時点。小数点以下切り上げ)
※輸送や配布のための費用は含まれていません。
※ご寄付の金額は任意です。

ロヒンギャ難民 緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。