ロヒンギャ難民 緊急募金

2017年の夏にミャンマーで激化した暴力から逃れるために、少数民族のロヒンギャの人々が隣国のバングラデシュに逃れています。バングラデシュのコックスバザール南部には、すでに地元住民の人口を上回る70万人以上の難民が押し寄せ、過密するキャンプや仮設居住区で避難生活を送っています。この難民危機により子ども70万人以上を含む130万人もの人々が、命と安全を守るための緊急の人道支援を必要としています。

ロヒンギャ難民の子どもたちを癒す「心のケア」/日本ユニセフ協会

バングラデシュにたどり着いても、なお過酷な状況にさらされる子どもたち

ミャンマーから船でバングラデシュにたどり着いたロヒンギャ難民

2017年8月以降にバングラデシュに逃れた人々のうち54%が18歳未満の子どもで、60%が女性(そのうち3%が妊婦、7%が授乳中の女性です)だとされています。急激な難民流入に加えて、以前から避難していたロヒンギャ難民や受け入れ地域の住民など、70万人以上の子どもを含む130万人が今すぐの人道支援を必要としています。

多くの人々が何日もかけて悪路を歩きつづけ、粗末な筏(いかだ)やボートなどで国境を渡ってきています。バングラデシュにたどり着いても彼らの戦いは終わったわけではなく、十分な住居スペースがなく雨風にさらされる人もいれば、トラウマや忘れられない傷を抱えた人、疲弊していたり、病気や飢えに苦しんだり、と多くの人たちがケアを必要としています。 水もトイレも不足する難民キャンプや仮設居住区では、子どもの8割以上が栄養不足の状態にあり、最大で4割の子どもが下痢性疾患に、6割の子どもが呼吸器感染症にかかっています。さらに、3月からはサイクロンによる降雨量が増え、斜面の多いキャンプでの土砂崩れや汚水の氾濫が懸念されています。劣悪な衛生環境のもと、コレラなどの感染症が広がれば、数千人の命が脅かされる恐れがあります 。

ユニセフ、緊急支援を拡大

ユニセフが支援する保健センターで栄養不良の検査を受けるアティカちゃん(10カ月)

ユニセフは子どもたちとその家族への支援活動を拡大しています。

2018年10月までに2,258人の新生児が治療を受け、9月18日から10月8日までの間に96,100人の5歳未満の子どもが栄養不良の検査を受けて、生後6-59ヶ月の子ども862人が重度の急性栄養不良と診断され、ユニセフが支援する外来栄養プログラムに照会されました。

また、5歳未満の子ども82人を含む152人が急性水様性下痢の治療を受けました。さらに、172箇所の給水ポイントが修繕され、2箇所の給水ネットワークが設置されました。この期間中、800,750錠の浄水剤と4,010の貯水タンクも提供されました。新たに41のトイレが設置され、15,140人が衛生に関するメッセージを受け取り、16,373個の衛生キットが提供されました。

さらに、12の女性にやさしい空間を通じて3,000人の女性と女の子に心理社会ケアを提供し、60箇所の青少年にやさしい空間と211の青少年クラブでライフスキルを40,000人以上に提供しました。

これまでに1,077箇所のラーニングセンターを設置し、さらに340箇所ちかくが新たにオープンする見込みです。このうち975のラーニングセンターでは非正規教育を提供しており、4-14歳の110,687人の子どもが2,916人の研修を受けた教師から教育を受けています。  (2018年10月時点)

ユニセフは、2018年、すべての子どもが守られ、権利を享受できるよう、水と衛生、保健、栄養、教育、子どもの保護や開発のためのコミュニケーション(C4D)などを通じた行動変容や政府との連携に取り組んでいます。

<水と衛生>
  • ユニセフは2018年、600,000人に安全な水と衛生環境を届け、450,000人に重要な衛生メッセージを届けることを目指しています。
<栄養>
  • ユニセフは2018年、急性栄養不良の5歳未満の子ども24,546人に治療を提供し、63,958人の授乳中の女性へのカウンセリング、生後6-59ヶ月の子ども236,252人へのビタミンAサプリメントの提供を目指しています。
<保健>
  • 1歳未満の子ども950,000人に経口コレラワクチン、生後11ヶ月までの子ども98,816人に5種混合ワクチンの接種の提供
  • 3,600人の治療が必要な新生児の治療
  • 5,000人の妊産婦へHIV/エイズの検査とカウンセリングの提供
<教育>
  • 4-14歳の202,279人に早期教育を含む非正規/正規教育の提供
  • 15-18歳の77,150人にライフスキル教育、収入能力向上のための技術支援を含む非正規/正規教育の提供
<子どもの保護>
  • 10,000人の保護者を伴わない子どもの支援、300,000人の子どもに心理社会的ケアを提供
  • 10,000人にジェンダーに基づく暴力へのケアやサービスを提供

ロヒンギャ難民緊急募金にご協力を

堤防からあふれる水をせき止めようとする子どもたち

今回の危機以前から、バングラデシュには多くのロヒンギャ難民が身を寄せています。2016年10月には7万4,000人のロヒンギャ難民が国境を越えてバングラデシュに逃れました。
それ以前より難民登録しているロヒンギャ難民は3万2,000人、さらに難民登録されていないミャンマー出身者は30万人から50万人いると推定されており、甚大な人道危機にあります。

ユニセフは危機の発生以来、現地スタッフを大幅に増員し、予防接種や栄養治療、給水支援、トイレの建設、巡回診療など、持てる力のすべてを投じて子どもたちの命を守り続けています。しかし、慢性的な食料不足や不衛生な生活環境は、確実に子どもたちの体力を奪いつつあり、このままでは年内に数万人の乳幼児が重度栄養不良に陥り、感染症などに命を奪われかねません。ユニセフは、支援を必要とする72万人の子どもを含む130万人へ緊急支援活動を行うための資金として、1億4,978万米ドル(163億2,602万円※1米ドル=109円で計算)を国際社会に要請しています。しかしながら、一刻を争う現地の状況に対し、必要な活動資金は圧倒的に不足しています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、ロヒンギャ難民緊急募金にご協力をお願いいたします。

危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援活動を届けるユニセフの活動を支えるため、
みなさまのあたたかいご協力をお願いいたします。

3,000円のご支援で子どもの免疫力を高めて病気にかかりにくくするビタミンA1,500人(1年間)分に変わります。
5,000円のご支援で袋から出してすぐに食べられる高カロリーの栄養治療食148袋に変わります。
10,000円のご支援で3つの感染症(はしか・おたふく風邪・風疹)から子どもを守る予防接種ワクチン71回分に変わります。
30,000円のご支援で5人家族が避難所などで1ヶ月間安全な水を利用できるための浄水剤133家族分に変わります。
50,000円のご支援で緊急下でも授業が開けるよう生徒40人分の教材が入った「箱のなかの学校」2セットに変わります。

1米ドル=109円で計算(2018年8月時点。小数点以下切り上げ)
※輸送や配布のための費用は含まれていません。
※ご寄付の金額は任意です。

ロヒンギャ難民 緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。