ロヒンギャ難民 緊急募金

2017年の夏にミャンマーで激化した暴力から逃れるために、少数民族のロヒンギャの人々が隣国のバングラデシュに逃れてから2年。50万人の子どもを含む91万人が避難する中で少なくとも6,000人の子どもたちは保護者を伴っていません。急激な難民流入に加えて、以前から避難していたロヒンギャ難民や受け入れ地域の住民など、68万人の子どもを含む120万人が今すぐの人道支援を必要としています。

長谷部誠大使、ロヒンギャ難民キャンプ訪問 1日目/日本ユニセフ協会

長谷部誠大使、ロヒンギャ難民キャンプ訪問 2日目/日本ユニセフ協会

バングラデシュにたどり着いても、なお過酷な状況にさらされる子どもたち

ミャンマーから船でバングラデシュにたどり着いたロヒンギャ難民

多くの人々が何日もかけて悪路を歩きつづけ、粗末な筏(いかだ)やボートなどで国境を渡ってきています。バングラデシュにたどり着いても彼らの戦いは終わったわけではなく、十分な住居スペースがなく雨風にさらされる人もいれば、トラウマや忘れられない傷を抱えた人、疲弊していたり、病気や飢えに苦しんだり、と多くの人たちがケアを必要としています。2017年8月以降にバングラデシュに逃れた人々のうち55%が18歳未満の子どもで、52%が女性で、4%は障がいのある人だという報告もあり、避難する人々の半数は様々な場面で脆弱な立場に立たされ、とりわけ守られる必要があります。保護者を伴っていない子どもは人身売買や児童婚などの危険が高まります。また、ジェンダーに基づく暴力も起きており、女性の57%、女の子の23%がトイレを使用する際に身の危険を感じています。

ユニセフは2019年6月までに4歳から14歳の子ども19万人の子どもたちに対して、教育の機会を提供してきましたが、15歳から18歳の子どもたちの97%がいかなる教育も受けていないことが明らかになっています。また、難民流入から2度めのモンスーンを迎え、6月だけで130件の事故が発生し、7,800人ちかくが影響を受けました。ユニセフは必要な支援を届けるべくパートナー団体と教育、水と衛生、栄養、保健や子どもの保護支援事業を行い、住民への啓発活動を行っていますが、過密するキャンプ内ではコレラなどの感染症の蔓延のリスクが常にあります。

ユニセフ、緊急支援を拡大

ユニセフが支援する保健センターで栄養不良の検査を受けるアティカちゃん(10カ月)

ユニセフは子どもたちとその家族への支援活動を拡大しています。ユニセフは2019年、以下を目標に、すべての子どもが守られ、権利を享受できるよう、水と衛生、保健、栄養、教育、子どもの保護や開発のためのコミュニケーション(C4D)などを通じた行動変容や政府との連携に取り組みます。

<栄養>
  • 2万4,500人の5歳未満の子どもに急性栄養不良の治療を提供する
  • 19万1,074人の生後6-59ヶ月の子どもにビタミンAを投与する
<保健>
  • 10万5,152人の生後0-11ヶ月の子どもに5価ワクチン(ジフテリア、 百日咳、 破傷風、 インフルエンザ、 およびB型肝炎を予防)を3回接種する
  • 3,200人の病気の新生児を治療する
<水と衛生>
  • 55万人が国内の基準を満たす安全な水を利用する事ができる
  • 55万人が基準を満たす衛生的なトイレを利用する事ができる
<子どもの保護とジェンダーに基づく暴力>
  • 青少年を含む16万人の子どもが心理社会サポートを受ける
  • 4万6,930人の青少年がライフスキル教育を受ける
  • 2万7,000人の女性と青年期の女の子がジェンダーに基づく暴力の予防と対応のサービスを受ける
<教育>
  • 27万2,000人の4-14歳の子どもが乳幼児期の子どもの教育を含め、教育を受ける
  • 15-18歳の5万2,000人の青少年がライフスキルを学び、学習、雇用やエンパワーメントの向上について学ぶ
<開発のためのコミュニケーション>
  • 82万5,000人が個別訪問のメッセージや対話を通じて重要な健康のための行動や保健、栄養、水と衛生、教育と子どもの保護などの分野のサービスの紹介を受ける
  • フィードバックや意見を述べる場を通じて、5万人が彼らのニーズや不安について声を上げる

ロヒンギャ難民緊急募金にご協力を

堤防からあふれる水をせき止めようとする子どもたち

2019年1月から6月の間に、25万人が安全な飲み水を手に入れ、8,598人の5歳未満の子どもが急性栄養不良の治療を受けました。5万6,494人の子どもがはしか、ジフテリアなどから守られるための予防接種を受けました。4-14歳のロヒンギャの子どもたち19万人以上は非正規教育の機会を得ることが出来ました。

ユニセフは危機の発生以来、予防接種や栄養治療、給水支援、トイレの建設、巡回診療など、持てる力のすべてを投じて子どもたちの命を守り続けています。しかし、慢性的な食料不足や不衛生な生活環境は、確実に子どもたちの体力を奪いつつあり、このままでは年内に数万人の乳幼児が重度栄養不良に陥り、感染症などに命を奪われかねません。ユニセフは、支援を必要とする68万人の子どもを含む120万人へ緊急支援活動を行うための資金として、国際社会に1億5250万米ドル(169億2750万円 ※1米ドル111円で計算)を国際社会に要請しています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、ロヒンギャ難民緊急募金にご協力をお願いいたします。

危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援活動を届けるユニセフの活動を支えるため、
みなさまのあたたかいご協力をお願いいたします。

3,000円のご支援で子どもの免疫力を高めて病気にかかりにくくするビタミンA1,500人(1年間)分に変わります。
5,000円のご支援で袋から出してすぐに食べられる高カロリーの栄養治療食151袋に変わります。
10000円のご支援で命を奪う主な病気のひとつ、はしかから子どもを守るための予防接種ワクチン285回分に変わります。
30000円のご支援で水容器、浄水剤、石けん、歯ブラシ、生理用ナプキンなどが入っている「家庭用の水と衛生・尊厳回復キット」5家族分に変わります。
50,000円のご支援で緊急下でも授業が開けるよう生徒40人分の教材が入った「箱のなかの学校」2セットに変わります。

1米ドル=111円で計算(2019年1月時点。小数点以下切り上げ)
※輸送や配布のための費用は含まれていません。
※ご寄付の金額は任意です。

ロヒンギャ難民 緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。