ロヒンギャ難民 緊急募金

2017年の夏にミャンマーで激化した暴力から逃れるために、少数民族のロヒンギャの人々が隣国のバングラデシュに逃れてから5年以上が経過。以前から避難していたロヒンギャ難民など、約49万人の子どもを含む約95万人が今すぐの人道支援を必要としています。

長谷部誠大使、ロヒンギャ難民キャンプ訪問 1日目/日本ユニセフ協会

長谷部誠大使、ロヒンギャ難民キャンプ訪問 2日目/日本ユニセフ協会

ロヒンギャ難民の状況

火が消し止められたバルカリ難民キャンプで、所持品を探すロヒンギャ難民。(バングラデシュ、2023年3月5日撮影/AFP)

危機から5年以上が経過。バングラデシュではコックスバザールなどで約95人のロヒンギャ難民を受け入れており、そのうち半数以上の約49万人が子どもです。

同地域では、新型コロナウイルスやコレラなどの感染症や、頻発する洪水やサイクロン、火災などの影響を受け続けています。2022年6月には集中豪雨による洪水が発生し、9,500世帯以上が被害を受けました。また、2023年3月には難民キャンプ内で大規模な火災が発生し、多数の仮設住居と保健・教育施設が焼失したと報告されています。

ユニセフは、難民やホストコミュニティの最も脆弱な人々に対して、水と衛生、保健・栄養、子どもの保護、教育の分野で、子どもに焦点を当てた活動を展開するために、国際社会に支援を求めています。

ユニセフの支援ハイライト

ユニセフが支援する保健センターで栄養不良の検査を受けるアティカちゃん(10カ月)

危機の発生以来、ユニセフは必要な支援を届けるべくパートナー団体と教育、水と衛生、栄養、保健や子どもの保護支援事業を行い、住民への啓発活動を行ってきました。
2022年は、下記の支援を届けることが出来ました。

<栄養>
  • 6,601人の子どもに急性栄養不良の治療を提供した
  • 約14万人にビタミンAを投与した
<保健>
  • 約30万人に保健サービスを提供した
  • 洪水の被害を受けた地域に医薬品や医療物資を提供した
<水と衛生>
  • 難民キャンプの26万5,000人以上が国内の基準を満たす安全な水を利用する事ができた
  • 26万人以上が機能的なトイレを利用することができた
  • 広報啓発活動を通じて、約29万人に手洗いなどの衛生に関するメッセージが伝えられた
<教育>
  • 23万1,982人の子どもに学びの機会を提供した
  • 洪水の影響を受けた子どもたち2万4,576人に学習教材を提供した

ロヒンギャ難民緊急募金にご協力を

堤防からあふれる水をせき止めようとする子どもたち

ユニセフは、ロヒンギャ難民の子どもたちが避難先でも尊厳が守られるよう、栄養や教育、保護など必要な支援を継続して提供しています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、ロヒンギャ難民緊急募金にご協力をお願いいたします。

危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援を届けるユニセフの活動を支えるため、
みなさまのあたたかいご協力をお願いいたします。

3,000円のご支援で子どもの免疫力を高めて病気にかかりにくくするビタミンA759人(1年間)分に変わります。
5,000円のご支援で重度の栄養不良からの回復に役立つ栄養治療食100袋に変わります。
10000円のご支援で命を奪う主な病気のひとつ、はしかから子どもを守るための予防接種ワクチン180回分に変わります。
30000円のご支援で水容器1、浄水剤、石けん、歯ブラシ、生理用ナプキンなどが入っている「家庭用の水と衛生・尊厳回復キット」5家族分に変わります。
50,000円のご支援で緊急下でも授業が開けるよう生徒40人分の教材が入った「箱の中の学校」2セットに変わります。

※2022年12月現在 1米ドル=131円で計算
※輸送や配布のための費用は含まれていません。
※ご寄付の金額は任意です。

ロヒンギャ難民 緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。