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世界のニュース(2)

お母さんと子どもをマラリアから守ろう!
〜殺虫処理済みの蚊帳がマラウイで大活躍〜

マラウイでは、マラリアによって多くの子どもたちの命をうばわれています。

 むかし、日本でもよく使われていた「蚊帳(かや)」。その蚊帳が病気をふせぐことで役だてられているということは、みなさんもよく知っていると思います。

マラリアは、アフリカ・マラウイの子どもたちの命をうばう主な原因のひとつとなっています。マラウイに住む、マグレタ・マクウェンバさんとその家族は、殺虫処理済みの蚊帳のおかげで、安心してぐっすりと眠ることができるようになりました。

「これまで、わたしたちはひどい蚊帳を使っていたの。マラリアで私たち家族はとっても悩まされていたの」マグレタさんは話しました。「だけど、蚊帳を使うようになってからとても快適。今は家族のだれもがマラリアにかかることがなくなったもの」。マグレタさんには、悲しい思い出があります。妹とひとりの子どもをマラリアでなくしていることです。

マグレタちゃんが殺虫処理済みの蚊帳を使うようになって3年。この間、マグレタさんの5人の子どもたちはマラリアにかかったことがありません。この蚊帳の値段は、ひと張5ドル(およそ535円。2005年現在)。でも、ここに住むひとたちにとっては、とても高価なものです。そこで、ユニセフの支援によって、マラウイのお母さんたちに蚊帳ひと張50セント(およそ54円)で提供しています。

マグレタさんは、庭の手入れやお掃除などのお手伝いをして、1日1ドルに満たない生活費でくらしています。ユニセフやユニセフをサポートする団体の支援がなければ、マグレタさんはマラリアから守られることがなかったかもしれません。

≪アフリカでのマラリア≫

マラウイにあるムワンザ病院で治療をうける赤ちゃん。サハラ砂漠より南のアフリカの国ぐにでは、5歳に満たない子どもたちのおよそ5分の1が、マラリアで命を落としています。

「マラリアは、アフリカでとても深刻な問題になっています。とくにマラウイの状況は深刻です。保健所などにやってくる人の40〜60パーセントが、マラリアに関することでやってくるのです」マラリア予防を専門とするユニセフスタッフのキテマさんはこう話します。

マラリアは、30秒にひとり、サハラ砂漠より南に住む子どもたちの命をうばいます。世界では、毎年100万人以上の人びとがマラリアで命を落としています。そのほとんどが、5歳にみたない子どもたちです。

殺虫処理済みの蚊帳のように、コミュニティと協力し、最も適した保護対策によって、ユニセフは少なくともその60パーセントのリスク、とくに、妊婦や5歳未満の子どもたちへのリスクをへらすことができると考えています。

殺虫処理済みの蚊帳をつかうことをおしすすめることによって、ユニセフは、アフリカなどの、何百人もの深刻な状況にある子どもたちを救うことができるのです。

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