世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2010年7月25日〜8月1日実施)

8. 青少年開発センター

青少年開発センターは、2001年に設立されました。現在12人の職員が勤務していて、性的虐待、ストリートチルドレン、貧困家庭の子どもたちを対象にして、「自分自身の自信を取り戻させること」、「可能性を与えること」、「職業訓練を通してライフスキルを得ること」、「生活する上での技能を身に付けさせること」を目的にしています。また、子どもだけではなく、対象の子どもの親にも支援をしています。

訪問した際、8畳ほどの部屋に7名の女の子がポストカードやビーズで小物を作ったりしていました。子どもたちは、週に2度ここに通い3〜5時間の作業・活動を行います。もうひとつの部屋では、ボランティアの大学生が子どもたちと話し合い精神面のケアをしていました。このセンターに通う子どもたちは、少なからず家庭に問題のある子が多く、家庭の中で自分の気持ちをコントロールする方法を身につけることは大事なことの一つといえます。

課題は、子どもや保護者に知識を与える等、直接サービスを与えるということが少ないこと。また、食事代や服など子どもたち個人に還元する物については、予算化されていないために資金面でのやりくりが大変であることが挙げられます。そこで、職員が企業や店に呼びかけ資金提供をしてもらっています。

フェルトでの小物作り
カード作り
出来上がった作品
青少年開発センターの外に出て
見送ってくれた少女たち

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日本ユニセフ協会