世界のともだち

スタディツアー視察報告

カンボジア  スタディツアー報告  (2011年7月24日〜31日実施)

8. 保健事業

州立病院

コンポンスプー州立病院を視察しました。ユニセフは栄養補助など小児科への支援を行っています。ユニセフの他にも海外の財団や企業からの支援を受けて運営されています。保健省による助成もありますが、施設の修繕費などは含まれておらず、技術をそなえたスタッフはいますが、設備、器具の不足が問題とのお話でした。子どもたちの病状に多いのは、ぜんそくやマラリア、気管支炎、デング熱などです。病院ではベッドの数が足りず、小児科病棟に子どもがあふれてしまうこともあります。高齢で初めて出産したばかりのお母さんの病室を見学させていただきました。病室は清潔で、お母さんの穏やかな笑顔から無事、安全な出産を終えられたことがうかがえました。

院長先生による州立病院の概要説明
産婦人科の分娩台
出産を終えたばかりのお母さんの病室
州立病院のスタッフ

保健センター

保健センターの外観

コンポントム州のコンポンスヴァイ郡にあるサンコー保健センターを視察しました。州立病院とは異なり、保健センターでは、下痢や風邪など簡単に治療できる病気に対応しています。妊産婦治療や出産、予防接種なども可能です。保健センターは、通常10〜20の村へサービスを提供しています。サンコー保健センターは14の村を担当しています。遠い地域は10キロほど離れているため、患者は自転車やバイクなどで通います。保健センターはユニセフの支援で村へ出張予防接種を行ったり、保健センターへ行くことの必要性を伝えるための講習を開いたりしています。訪問した時は、元気な赤ちゃんたちが予防接種を受けに来ていました。

保健センターの受付
新生児の成長を記録するカード

保健センターで出会ったお母さんと赤ちゃんたち

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日本ユニセフ協会