世界のともだち

スタディツアー視察報告

カンボジア  スタディツアー報告  (2011年7月24日〜31日実施)

9. 子どもにやさしい学校
サンコー小学校 授業のようす

ユニセフがめざす「子どもに優しい学校」とは、就学年齢の子どもたち全員を学校へ通えるようにする、教師に質の高いスキルがあること、子どもたちが清潔で安心した環境で学ぶことができる、などの要素が反映されている学校のことです。
1998年からユニセフが支援を行っている公立の小学校、コンポントム州のサンコー小学校を訪問しました。退学の多いカンボジアの中でも就学児童が98%と高い学校で、児童のほとんどは中学校に進学しています。教室が少ないため、午前と午後の2部に分けて授業を行っています。学校支援委員会は、地域のイベントを行ったり、会議を開いて課題などを話し合いながら、より良い学校づくりに活発に参加しています。すべての子どもたちを学校に、という「子どもに優しい学校」の要素を達成するためにも、学校では朝食をつくり、児童に提供する給食プログラムが行われており、登校率の改善に効果をあげています。2部制のため、子どもたちが平等に朝食を食べられるように、午前と午後をひと月ごとに交代します。サンコー小学校では、東日本大震災のために、震災後すぐにTシャツをつくって販売し、募金を送ってくださったそうです。日本のために心を寄せてくださったことに感謝し、ツアー参加者一同、胸が熱くなりました。

図書室
緑豊かなサンコー小学校の校庭

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日本ユニセフ協会