世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2012年7月22日〜7月29日実施)

3. ナライハ地区にて

ウランバートル市は全部で9つの地区に分かれています。今回訪れたナライハは市の中心区から35km離れた所にある炭鉱の町で、季節労働者がたくさんいます。また、仕事を求めて地方から多くの人が流入するため、人口が急激に増加し、現在、約3万2千人(8,200世帯)の人口を抱えています。

(1) 社会政策部の活動

モンゴル政府は2012年を「家庭開発支援の年」と定め、家庭開発プロジェクトを開始しました。各家庭に配布した家庭開発ノートで実施状況をチェックし、その結果をソーシャルワーカーの家庭訪問に活用しています。失業者には、就職支援教育コースを受講させ就職を斡旋しています。また、ナライハ地区の2歳から6歳の幼児2,840名のうち1,240名(43.6%)に就学前の教育を受けさせることができました。プログラム実施対象世帯に対しては、薬と医者にかかる費用の免除も行っています。
家庭評価は38項目において実施していますが、「各種証明書(出生/パスポート等)があるか」、「住民登録がされているか」、という二つの項目は、特に重要です。証明書や住民登録がないと、各種行政サービスが受けられないからです。

ナライハ区役所前
家庭開発ノート

(2) ゲル集落を訪ねて

法律で自分の土地を0.7ha持つことが定められているため、住民の流入の多いゲル地区はどんどん広がっている状況です。インフラ整備が追いつかず、上下水道が整備されていないところも多いといいます。衛生状態も極めて悪く、区画ごとにあるウォーターキオスク(簡易給水施設)が生活用水を賄っています。垂れ流し状態の下水も多く見られます。
住民は、防犯対策を兼ねている高い塀で土地を囲み、自分の土地であるという事を表しています。塀で囲まれた敷地内には冬を過ごす母屋(木造小屋)・ゲル一軒・屋外トイレ(手掘り)がありますが、家の経済状態によってゲルがもう一軒あったり、家畜小屋があったり、番犬として犬を飼っている家が多く、評価項目の達成率が高い家庭には、子どもの遊び場や畑があります。

ゲルの佇まい
犬を飼っている家
子どもの遊具
 

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