世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2012年7月22日〜7月29日実施)

7. サーカスプロジェクト

貧困生活を送っている子どもたちの生活を改善し、社会で自立させるための取り組みとしてサーカスプロジェクトがあります。
現在、30名の子どもたちが、練習生としてサーカスのトレーニングを受けています。中には、浮浪している子どもや親のいない子どもたちもいます。浮浪生活を送っている子どもたちは、午前中は非公式学校へ通い、午後はここで練習をします。子どもたちの発育にも配慮して食べ物も用意されています。
悩みの種は資金不足です。主催者の奥さんも食堂で働き、報酬をここでの資金に充てています。バトンやフープなど演技に必要な用具類も手作りです。ケチャップの空きボトルや下水用の管などを再利用して作ります。しかし、手作りの道具や衣装で技の習得に取り組む子どもたちの表情からは、この場所で過ごす時間が充実したものであることが伝わってきます。
子どもたちに、一番ほしい物は何かと訪ねると、「トレーニングのための新しい道具や広い部屋」という元気な答えが返ってきました。夢は、将来サーカスの団員になることです。実際、このプロジェクトで育ち、サーカスの専門職となった子どもたちが5名います。サーカスの団員として国外公演に参加している子どもたちも5名います。このような活動実績は高く評価され、「一番優秀な市民」というテレビ番組に紹介されました。また、ダルハン市内の劇場にも出演しており、ダルハン市民も子どもたちを誇りに思っています。
「勉強したい、トレーニングしたい、怪我だってこわくない」と元気に話す子どもたちですが、練習が終われば、マンホールやアパートの階段下の住まいに帰らなくてはなりません。そこでは、少ない収入で生活せざる負えない家庭環境やアルコール中毒の親をもつなど苦しい生活が彼らを待っています。

自分の得意とする技を披露する子どもたち

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日本ユニセフ協会