ユニセフや世界の問題についての調べ学習や探究活動中に出てきた疑問も、いったんこのページでチェック!
学習に役立つコンテンツや、みなさんからよくとどく質問をごしょうかいします。
学習に役立つコンテンツ
世界の子どもたちについて知りたい!
「世界の子どもたちは、いま」をチェック!
世界にはどんな暮らしをしている子どもたちがいるんだろう?そんな疑問を感じたときにはこのページへ。動画や記事で世界の子どもたちのようすや、どんな問題に直面しているのか知ることができます。
ユニセフについて知りたい!
「ユニセフってなぁに」をチェック!
ユニセフってどうして、いつできたの? 何をしているの? どんな人が働いているの?という質問があるときはこのページへ。ユニセフの成り立ちや歴史についても知ることができます。
「ユニセフのしごと」について知りたい!
「ユニセフの支援活動」をチェック!
子どもたちの命と健やかな成長を守るためにユニセフはどんなことをしているんだろう?そんな疑問を持ったあなたはこのページへ。ユニセフにはさまざまな分野の仕事があります。
アクションのヒントがほしい!
「We Support UNICEF!」をチェック!
自分も何かしたいけど、どんなことができるのかな? 何かヒントがほしいときは、まずこのページを見てみましょう。いろいろな学校での取り組みの例も知ることができますよ。
SDGs(持続可能な開発目標)について知りたい!
「SDGs CLUB」をチェック!
SDGsの調べ学習のときにはこのサイトへアクセス。SDGsの17の目標や169のターゲットをやさしい言葉で読んだり、映像やグラフで課題を知ったり、SDGsができるまでの歴史やSDGsがめざす世界の姿などを学んだりできます。みなさんのSDGs行動宣言も募集中です!
「子どもの権利」について知りたい!
「子どもの権利条約学習サイト」をチェック!
「子どもの権利」って何だろう?自分にも関係あるの? そんな関心をもったあなたはぜひこのサイトへ。あなたにもおともだちにも、そして世界の子どもたちにも、どんな「子どもの権利」があるのか、確認してみましょう。
よくいただくご質問
質問がうかんできた! それは、みなさんが自分で学びを進めているサインです。
日本ユニセフ協会には、調べ学習をしている子どもたちからいろいろな質問がよせられますが、その中から、みなさんといっしょに考えてみたい質問をごしょうかいします。なかには、一言ではお答えできない質問や、はっきりした答えがない質問もあります。どう考えたり、調べたりしたらよいのか、みなさんが学習するときのヒントにしてください。
ユニセフの活動や世界の状況について気になった
ユニセフに命を助けられた子どもたちはどのくらいいますか?
とてもむずかしい質問です。なぜって、いま元気にしている子どもたちのうち、だれがユニセフの助けがなかったら命をうしなっていたか…、なんてだれにも分からないですもんね。
でも、5才のたんじょう日をむかえる前に命をうしなう子どもの数は、確かににへっています。1990年代には年間約1200万人もの子どもの命が失われていましたが、いまでは年間480万人にまで減っています。子どもが生まれる数は増えているので、命をうしなう子どもの“割合”はもっとへっています。つまり、命を守られて元気に育つ子どもの数は以前よりもとても増えているのです。もちろんこれは、各国の政府や人びとが一生けんめいに子どもたちの命を守る取り組みを進めてきた結果です。そしてユニセフもいっしょにその取り組みを進めてきました。
ユニセフのいろいろな記事を読むと、***万人の子どもがはしかの予防接種を受けられました、とか、△△△万人に安全な水が届きました、などと書いてあるものがあります。これらはすべて、その活動によって命を守られようとしている子どもたちがそこにいる、ということです。
どこの国の子どもたちが一番こまっていますか?
何を「一番」というのかによって答えが変わってしまいます。こまっている状況は子どもたちによって異なります。栄養が足りない子どもも、学校に通えない子どもも、それぞれとてもこまっているので、何が一番、ということはむずかしいですね。
ただ、ユニセフが支援活動をするときには、「5才をむかえる前に命をうしなう子どもの割合」が高い国を優先します。実は、この割合が高いところでは、ほかの分野、たとえば、安全な水が手に入る割合や、予防接種など健康を守るサービスを受けられる割合、栄養が足りている割合、教育が受けられる割合なども低いことが多いのです。つまり、5才になる前の子どもが命をうしなう割合が高い国は、いろいろな面でこまっている国ということができるかもしれません。どうしてそのほかの割合が低いと子どもの命が守られない割合が高くなるのか、その関係やつながりを考えてみられるといいですね。
それから、紛争や自然災害が起きてしまったときなども、急に子どもたちの状況がひどく悪くなることがあります。日々のニュースも子どもたちに注目しながら注意深く見てみましょう。
アフリカの○○の状況について教えてください。
アフリカには50以上の国があることをご存じですか?とても広い大陸で、自然環境も、暮らしている人の生活や文化もそれぞれ異なっています。また同じ国の中でも、都会に暮らす子どもと、農村に暮らす子どもとで状況が大きく異なることもあります。
確かに、アフリカには子どもが命をうしなう割合や栄養が足りない割合が高い国、教育を受けられない子どもが多い国などが多いです。「世界子供白書」では、各国の子どもたちにかかわるさまざまなデータを発表しています。アフリカの白地図を用意して、子どもが命をうしなう割合が高い国はどこか、データを調べて色分け地図を作ってみましょう。同じように、教育を受けられない子どもが多い国は?安全な水が手に入りにくい国は?具体的に色分け地図を作ってみると、課題が重なっている国があることが分かります。今度は、そうした国の記事をさがして読んでみましょう。そうしてえられた情報の中から、自分なりにもう少し細かな問いを立てられたら、一気に学習が進みますよ!
貧困はなぜおこるのですか?
SDGsでも「貧困をなくそう!」が1番目にかかげられていますが、なぜ貧困がおきるのか、どうしたら解決できるのか、という問いは、人びとがいまだにはっきりとした答えを見出だせていない問いではないかと思います。
貧困とは、人や子どもが暮らしていくために必要なさまざまなモノや機会が失われている状況、と言いかえることもできます。貧しい国だけではなく、日本や先進国と呼ばれている国にも貧困の問題はあります。
子どもたちは、貧困によって、健康に育ち、じゅうぶんな栄養をとり、衛生的な環境でくらし、教育を受け、子どもらしく過ごせる子ども時代を持つチャンスをうばわれています。そして、うばわれたことが、また別のことをうばう原因になったりもします。たとえば、健康でないから働けない、教育を受けていないから収入のよい仕事につけない、そして収入がえられず貧困におちいる・・というように。
ユニセフなどは、この悪いつながりをどこかでたち切ろうとしています。たとえば、子どもたちがしっかりと教育を受けられるようになれば、その子どもたちは、将来、自分の人生だけでなく、社会全体を良くする力になれます。栄養をしっかりとることができれば、元気に育って、学校でしっかり学べるようにもなります。
人びとが貧困におちいらないようにする社会の仕組みがあることも大切です。国にお金がなく、そうした仕組みづくりが進んでいないという場合も多いので、ユニセフをはじめとして、国際機関や国ぐにが国際的に協力し合うことも大切です。
みんながどうしたら貧困におちいらず、同じチャンスを手にできる社会を作っていくことができるのか、いろいろな人がいろいろな分野からアイデアを出して、協力しながら解決の方法を考えていくことが必要です。いま、貧困をなくすためにどんな取り組みがあるのかを学んで、自分なりのアイデアを考えてみてください。
ユニセフ募金や支援について気になった
ユニセフ募金は、どうやって使いみちをきめていますか?
みなさんからの募金やいろいろな国の政府からユニセフに届けられたお金は、主に以下の3つのことを考えながら、どの国にどれだけをわけて使うかを決めています。
- 5歳になる前に命をうしなう子どもの割合
- ひとり当たりの国民総所得の金額(その国の経済状況)
- その国の子ども(0~18才)の数
各国に送られたお金は、その国とユニセフが話し合って決めた「何にどれだけ使うか」という計画にもとづいて、子どもたちのためのさまざまな活動を行ったり、必要な支援物資をとどけたりするために使われます。
使わなくなった文房具や洋服を送ることはできますか?
まだ使えるものが役立てられないかなと考えてくれたことはありがたいのですが、ユニセフでは、お金以外のモノの寄付は受け付けていません。
たとえば、あるところで1万本の鉛筆が必要だっとします。みなさんががんばって1000本の鉛筆を集めてくださったとして、集まった鉛筆は2BだったりHBだったり、時には途中まで使っているものだったりいろいろです。どの鉛筆を、どの子に、どのようにわたすのか、それを決めるのはとてもむずかしいことです。せっかく皆さんから文房具や服などを寄付していただいても、寄付だけでは現地で必要とされているものを必要としている数だけそろえることはできないのです。また、ものを保管しておいたり、現地に送ったりするために、かなり高額なお金も必要です。
一方、お金であれば、何にでも形を変えることができます。現地の子どもが必要なものをその国の中で買えば、運ぶお金を節約できるだけでなく、その国の経済をよくすることにもつながります。そして、ユニセフが支援している国全体で必要なもの、たとえば予防接種用のワクチンなどは、物資供給センター*が世界中の会社に声をかけてもっとも安く買えるところからまとめて買います。たくさんの数を一度に買うことで、ねだんを安くおさえ、募金を効果的に使えるように工夫しているのです。
※ ユニセフの物資供給センター:デンマークのコペンハーゲンに、世界最大のユニセフの倉庫があります。
ユニセフで働くには
将来ユニセフで働きたいのですが、どうしたらユニセフの職員になれますか?
ユニセフの職員になるということは国連で働く国際公務員になるということです。国際公務員の仕事はさまざまで、いろいろな道があります。さまざまな国の人が働いているので英語で仕事ができること、大学院(修士課程)修了程度の専門知識があることなどが必要です。
子どもを支援するユニセフの活動はとてもはば広いので、医療や公衆衛生、教育などから、土木やITのエンジニアまで、さまざまな分野の専門の人が働いています。ですので、みなさんが興味をもっている分野の勉強を続けていけば、ユニセフで生かせる場がきっとあると思います。また、英語は必須ですが、フランス語やスペイン語、アラビア語などの他の言語が使えると、働ける場所がさらに広がります。
国際公務員として働いている人たちのインタビュー記事や、国際公務員になりたい人たちを応援する外務省のJPO制度などのページなどをまとめましたので、参考にしてください。