- 面積 : 14万7千平方キロメートル(日本の約4割)
- 首都 : ダッカ
- 人口 : 1億6,365万人
- 5歳未満児死亡率 : 34/1000出生あたり(2016)
- 中・重度の発育阻害の子どもの割合 : 36%
- 児童婚の割合 : 59%
- 小学校に通う子どもの割合 : 90%(男子)、93%(女子)
- 中学校に通う子どもの割合 : 51%(男子)、60%(女子)
2017年の夏にミャンマーのラカイン州で激化した暴力から逃れるために、少数民族であるロヒンギャの人々がたくさん隣の国バングラデシュに流入しました。
なかでもコックスバザールという地域には、地元住民の人口を上回るロヒンギャの人たちが押し寄せ、現在世界で最も混み合っていると言われる難民居住区で暮らしています。
彼らが元々暮らしていたミャンマーでは、多くのロヒンギャは国籍を与えられておらず、逃げてきた先のバングラデシュで産まれた子どもたちも、バングラデシュの国籍や難民としてのステータスを持っていません。そのため、たくさんのロヒンギャの子どもたちはミャンマーでもバングラデシュでも公式の教育を受けられていません。
また、受入れ側のバングラデシュの人々も、以前からとても厳しい状況の中で暮らしてきました。そのため、ロヒンギャ難民への支援と同時に、地元の人たちに対しても、これまで以上に重点的な支援が必要となっています。
ラシェッドのストーリー
ミャンマーにいたころ、ラシェッドくんのお父さんは教師、お母さんはNGO職員として働いており、ラシェッドくんも学校に通っていました。とても優秀だったラシェッドくんは、先生たちからも「医者かエンジニアになれる」と太鼓判を押されていたそうです。ところが、バングラデシュに逃げてきて、生活は一転します。両親の稼ぎは激減、さらにバングラデシュ政府がロヒンギャ難民への公教育を許可していないため、ラシェッドくんは質の高い教育を受けることができなくなってしまいました。ユニセフは学習センターの設置を急いでいますが、子どもの数に対して学習センターの数は足りていない状態です。
「教育を受けたい。じゃないと人生が台無しになっちゃう。やりたい仕事もできなくなっちゃうよ。」「勉強することをあきらめたくないんだ。」と語るラシェッドくんのストーリーをぜひご覧ください。
※この動画は、春に全国の学校にお送りしている「ユニセフ学校募金 春季資料」に付録されているDVDにも収録されています。