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公益財団法人日本ユニセフ協会
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シリア緊急募金 第164報
シリア危機
アレッポへ、最大規模の給水支援
給水施設への攻撃停止を訴える

【2015年7月22日 ダマスカス(シリア)発】

給水タンクを持って、水を汲むための順番を待つ子ども。(2014年撮影)
© UNICEF/NYHQ2014-1126/Khabieh
給水タンクを持って、水を汲むための順番を待つ子ども。(2014年撮影)

戦闘や頻繁に起こる停電によって、この数週間にわたって断水していた紛争地アレッポの住民は、水の供給の復旧を歓迎し、胸をなでおろしました。水道施設は、ときには紛争当事者によって意図的に破壊され、特に子どもたちの間で水に起因する病気のリスクを高めていました。

危機的な水不足

ユニセフ・シリア事務所代表のハナア・シンガーは、「今回の断水は、シリアの人々が猛暑の熱波に苦しむ最悪のタイミングで起こりました。近隣住民の中には3週間近く水道水のない状態で過ごしている人もおり、多くの子どもが渇きや脱水に苦しみ、病気にかかりやすい状態に陥っていました」と話しました。

7月に入ってからだけでも、ユニセフが支援するアレッポの診療所を受診した3,000人の子どもの41%に、軽い下痢の症状があったと報告されています。

「国全体の水不足が危機的な状況にある中で、アレッポの水供給がいつまた途絶えてしまうかという心配は続いています」とシンガー代表は続けます。

紛争開始以来、最大規模の給水支援

ユニセフはこの危機に対応するため、紛争が続く中、給水車による水の運搬をこれまでの1日80万リットルから3倍の250万リットルに増やしました。これは、紛争が始まって以来最大規模の給水支援です。この支援によって、アレッポの最も紛争の被害が大きいコミュニティで、20万人の人々に1日あたり15リットルの水を提供することができます。

ユニセフはパートナー団体とともに、より長期的な解決に向けて24時間体制で活動しています。

水の運搬支援は、1日あたり最大1,600万リットルの水を得ることができる50の井戸を掘ることで補完してきました。また、アレッポのクウェイク川近くに通常の井戸の10倍以上まで給水量を増やすことができる集水井を設置しようとしています。しかしこうした努力にもかかわらず、アレッポでは50万人の人々が十分な水を手に入れることができずにいるとみられています。

水に起因する病気が増加傾向

水が原因の病気が増えつつあるため、ユニセフは子ども1万8,000人分の下痢を治療するためのキットを届けました。また、今後の水不足に備え、病気の広がりを抑えるために、100万人分の浄水剤の配布も始めています。

ユニセフは井戸の建設や水処理資材の供給など、1,500万人のシリアの人々を支える給水設備の支援をシリア全土で続けています。

また、紛争を行っている勢力に対し、給水、浄水、配水などの施設を攻撃したり意図的に遮断するといった国際人道法に反する行為をやめるよう、働きかけを続けています。

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