パートナー(協力企業)

MSCクルーズ
Get on Board for Children(子どもたちのために客船に乗ろう)
プロジェクト

1970年に設立されたスイスを拠点とするMSCグループ傘下のMSCクルーズは2009年からユニセフ支援プロジェクトを実施し、持続可能な開発目標の達成にコミットしています。

「Get on Board for Children(子どもたちのために客船に乗ろう)」という、MSCグループのこのイニシアチブでは、MSCクルーズが乗船するゲストにユニセフ募金をよびかける取り組みのほか、船内でのアクティビティ、ユニセフ製品の販売を行っています。またグループ会社であるMSCカーゴは、支援物資の輸送・物流サービスの提供を通じてユニセフに協力しました。

パートナーシップを開始してからこれまでにMSCからユニセフに寄せられた募金は、900万ユーロ以上に及び、支援が必要な子どもたちが恩恵を受けてきました。

©UNICEF/UN0145487/Chagara 支援物資を搭載したMSCのコンテナが到着したばかりのGonda村、Gonda小学校(マラウイ)

子どもの栄養不良と緊急支援活動への協力

2015年、MSCクルーズは今後5年間のユニセフへの協力をコミットメントしました。それらは開発途上国や人道危機に直面している国々においてユニセフが重度の急性栄養不良に苦しむ子どもたちに、今すぐ口にできる栄養価の高い治療食(プランピー・ナッツ®)や治療用ミルクを提供し、具体的な成果をもたらすための活動への支援です。MSCの協力をもとに、エチオピア、南スーダン、ソマリア、マラウイといった世界で最も脆弱な地域の医療施設やコミュニティにおいて、ユニセフは重度の急性栄養不良への対応をすすめています。

マラウイ: 栄養不良に陥った子どもに対する緊急支援への協力

2015年、エルニーニョの影響もあり深刻な洪水や干ばつに見舞われたマラウイは食糧危機に直面し、何万もの子どもたちが栄養不良に苦しむこととなりました。この国中に及ぶ栄養危機状況前であっても、生後6か月~23か月の子どもたちの15%しか成長や発達に必要な最低限の栄養を摂取できていませんでした。

当時、マラウイの中・重度の急性栄養不良率はそれぞれ2.7%、1.1%であり、慢性的な栄養不良による発育阻害の子どもは42%以上に及んでいました。この脆弱な状況下にある子どもたちの状況は、世帯の食糧不足による栄養不良率の悪化やコレラなど水媒介の感染症によってさらに急速に悪化する可能性がありました。

この脅威に対応するため、MSCは、マラウイの重点地区において重度の急性栄養不良に陥る子どもたちのケアを行うユニセフのパートナーとなったのです。2016年には、プログラムの実施のためにMSCグループが全面的に協力し、22,000以上の必需物資を詰めた6つのMSCコンテナが提供されました。さらに、このプログラムでは2019年12月までに45,000人の子どもの命を救うことを目的としています。

意識向上への取り組み

MSCは、子どもに影響を及ぼす課題への取り組みや社会的責任に対する深いコミットメントのもと、ユニセフの活動や世界で支援を必要とする子どもたちへの関心を高める取り組みを行っています。グローバルなネットワークを活かし、子どもや家族の乗船客に対し、ユニセフの世界中の活動を広めるアドボカシーキャンペーンや包括的なイニシアティブに取り組んでいます。

ユニセフデー

MSCのユニセフデーには乗船した子どもたちがユニセフやユニセフの活動について学ぶことができる週間のプログラム活動を行います。毎年、乗船する子ども20万人がこのアクティビティに参加しています。

オフィシャルソング

2014年には、イタリアの有名な子どもの合唱団によって演奏された歌 「I Can Believe - MSC for UNICEF」を発表しました。船内でユニセフの活動と世界の子どもたちのニーズについて関心を高めるアクティビティにおいて、サウンドトラックとして使用されています。また子どもたちが船内でパレードする間に流れています。

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