世界子供白書2016
一人ひとりの子どもに公平なチャンスを

すべての子どもは、健やかに成長し、教育を受け、保護される権利を持っています。そして、すべての社会は、子どもたちの人生におけるチャンスを拡大する役割を担っています。

しかし世界中で、何百人もの子どもたちが、生まれた国、性別、その他の要因によって、公平なチャンスを手にできずにいます。最も脆弱な子どもたちのための前進は、道義的責任にとどまるものではなく、戦略的な義務でもあると、世界子供白書2016は主張しています。置き去りにされている子どもたちに手を差し伸べるのか、あるいはより格差が広がった世界を見ることになるのか、その選択は私たちにあります。

SDGsという新たなアジェンダが始まった今、この報告書は、より公平な世界に向けて、ユニセフが過去25年間、そして現在も学び続けている経験や知見の中から、その達成に必要な取り組みを取り上げています。

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世界子供白書2016 目次

まえがき
アンソニー・レーク ユニセフ事務局長vi
はじめに 一人ひとりの子どものために:公平性の約束
なぜ今、公平性なのか3
公平性という緊急課題に取り組む5
第1章 子どもの健康:公平な人生のスタート
子どもの死亡率のパターンとリスク10
子どもの生存見込み12
子どもの生存における不公平性13
ケアへのアクセスとその質における格差20
低コストの支援で状況の改善が可能21
最も立場の弱い人々に手を差し伸べる21
格差が縮小されない場合どうなるか24
公平性の目標26
保健への投資効果の大きさ26
国民皆医療制度のメリット29
適切かつ公平な財政34
パートナーシップの力37
第2章 教育:公平な機会の創出
教育へのアクセス – 最初の段階から42
公平性と学習成果46
緊急事態および長引く危機における教育52
質の高い教育がもたらすメリット55
学習プロセス全体を通して子どもたちを支援56
公平性ターゲット59
教育指導が重要60
教育のための資金61
支援の役割62
公平性のある進展は可能64
第3章 子どもたちと貧困:悪循環を断ち切る
幼児期における貧困の影響70
どれだけの子どもたちが貧困生活を送っているかを把握する71
極度の貧困の中で生きる子どもたち72
「中程度の貧困」の中で生活する子どもたち75
富裕国に暮らす子どもたちの貧困75
あらゆる次元の子どもの貧困78
不利な状況が重複し、互いに増強し合う78
子どもの貧困の普遍的な測定80
貧困と不公平性の削減のための現金給付の役割81
現金給付と必須サービスへのアクセス83
将来を見据えた社会的保護の拡大84
第4章 公平性に至る道筋
情報90
統合92
イノベーション94
投資97
参加99