世界子供白書2019
子どもたちの食と栄養

表紙

【タイトル】ユニセフ年次報告2019
【著】ユニセフ(国連児童基金)
【訳】公益財団法人 日本ユニセフ協会
【発行】公益財団法人 日本ユニセフ協会
【仕様】A4タテ型、255ページ
【発行年月日】2020年7月

※転載をご希望の場合には、日本ユニセフ協会広報室(jcuinfo@unicef.or.jp)までお問い合わせください。

「世界子供白書2019~子どもたちの食と栄養(原題:State of the World’s Children 2019 : Children, food, and nutrition」は、急速に変化し続ける世界に対応するため、子どもの食と栄養をめぐる様々な課題を検証し、新たな視点を提供します。開発途上国のみならず経済先進国でも栄養不良が大きな問題となっているなか、子どもの栄養不良の原因と結果についての理解を深め、政府、企業、家庭をはじめとする各関係者がこの課題に対処するための最善の方法は何かを明らかにしています。

PDFダウンロード

日本語版『世界子供白書2019~子どもたちの食と栄養』

英語版『State of the World’s Children 2019 : Children, food, and nutrition』

世界子供白書2019 目次

まえがき
ヘンリエッタ・H・フォア ユニセフ事務局長6
主要なメッセージ8
子ども、青少年、女性を蝕む栄養不良の三重苦12
序章:¦ 変わりゆく世界で健康に育つために14
変わりゆく世界16
栄養不良の三重苦16
生存しているが、本来あるべき成長とはいえない18
フードシステムと正面から向き合う19
子どもたちのためのフードシステムを築く20
本書について22
子どもの栄養を第一に23
U-Report:若者は食品と栄養についてどう考えているか?24
若者と母親たちによる「世界子供白書2019 」ワークショップ26
第1章
子どもたちの栄養不良の今34
子どもたちの栄養不良の今36
栄養不良の全要素に着目50
フードシステムの役割54
子どもたちの栄養不良がもたらす経済的影響とは60
特集:OECD およびEU の国々における過体重と肥満48
第2章
子どもの生存と成長のための食事64
乳幼児期:脆弱性と可能性- 人生の最初の5 年間68
中期幼年期:移行期(5 ~ 9 歳)81
青少年期:生涯の栄養状態に重大な影響を及ぼす時期(10 ~ 19 歳)84
特集:健康的な食事とは90
第3章
変わりゆく世界における栄養不良94
栄養不良の世代間連鎖101
グローバル化104
都市化106
気候変動ショック112
特集:女子と女性には栄養改善に向けてのより一層の支援が必要102
特集:緊急事態における栄養106
第4章
栄養不良に対する取り組み120
機運の高まりに呼応した政府の対応123
多面的な課題に対する多角的な対策- システムズアプローチ125
子どもをフードシステムの中心に据える132
市民社会とコミュニティによる対策140
栄養に対する様々なイノベーション148
特集:栄養に対するシステムズアプローチの実態128
特集:食品の販売活動が子どもの食事に与える影響144
第5章
子どもが栄養を摂る権利を最優先とする行動指針150
栄養価の高い食品に対する家庭、若者、子どもたちの需要を喚起すること155
食品供給者に対し、子どもたちのための行動を促すこと156
すべての子どもたちのための健康的な食環境を築くこと157
補完的な複数のシステムを協働させてすべての子どもたちの栄養状態を高めること158
良質なデータとエビデンスを定期的に収集、分析、活用し、行動の指針として進捗を確認すること160
特集:優れたデータが優れた食事につながる162
参考文献166
「世界子供白書2019 」のワークショップ実施方法178
図に関する注記179
統計表180
視点
食料と栄養に対する子どもの権利を守る
ヒラール・エルバー
32
国の経済発展にとって不可欠な、子どもの栄養問題への取り組み
サニア・ニシュター博士
62
タンザニア農村部コミュニティで、女性が先導する子どもの栄養対策
スコラスティカ・ングリ
92
セサミワークショップのラヤが、子どもに健康のための生活習慣を伝授
シェリー・ウェスティン&ラヤ
118
世界的な栄養危機に立ち向かうため、食品業界は速やかな行動を
インゲ・カウアー
138
小児肥満と闘うメキシコの草の根運動
アレハンドロ・カルビージョ・ウニャ
146
人々と惑星全体の健康実現を目指し共に取り組む
ピーター・バッカー
164
スポットライト
英国:貧しい子どもほど過体重と食料不安に陥るリスクが拡大53
時間は常に足りない:ラオスの農村で母乳育児をしながら働く母親の日常72
ルワンダの離乳食と親たちの行動の変化77
栄養不良と闘うハイチのマザーズクラブ79
健康的な生活習慣を模索するインドネシア87
子どもに栄養をどう与えるか- クアラルンプール都市部の貧しい家庭の例107
中国で増加する子どもの肥満と高まる懸念109
子どもの栄養摂取を脅かすバングラデシュの気候変動113
食品ラベル表示の先駆的取り組み135
生存し本来あるべき成長を果たすペルーの子どもたち141
コラム
1.1 消耗症の子どもの在宅治療41
1.2 農業で栄養問題をうまく解決するには55
2.1 レスポンシブ・フィーディング80
2.2 摂食障害、食事、青少年期の精神衛生88
3.1 母親と子どもの栄養状態を決定する要因の概念的枠組97
3.2 環境性腸管機能障害99
3.3 添加物100
3.4 エピジェネティクス101
3.5 超加工食品104
3.6 食品の価格と栄養110
グラフィック
子ども、青少年、女性を蝕む栄養不良の三重苦12
子どもと青少年のためのフードシステムに関するイノチェンティ・フレームワーク56
子どもの頃の食品と栄養66
母乳育児が母親と子どもにとって有益な理由69
母親と子どもの栄養状態を決定する要因の概念的枠組97
栄養と持続可能な開発目標123
多面的な課題に対する多角的な対策:栄養面へのシステムズアプローチ126
食品ラベル表記の実例135
子どもの栄養を第一に152
図A.1 発育阻害、消耗症、または過体重など発育に問題のある5 歳未満児の割合(2018 年)17
図1.1 5 歳未満児の発育阻害の割合(2018 年)37
図1.2 2030 年目標に対する5 歳未満児の栄養不良の展望40
図1.3 5 歳未満児の消耗症の割合(2018 年)42
図1.4 5 歳未満児の隠れ飢餓の割合44
図1.5 5 歳未満児の過体重の割合(2018 年)46
図1.6 世界銀行所得分類別に見た5 ~ 19 歳の子どもの10%以上が過体重である国の割合の推移47
図1.7 過体重の5 歳未満児および5 ~ 19 歳の子どもと若者の増加47
図1.8 5 ~ 19 歳の子どもと青少年の過体重率(OECD とEU の41 の加盟国)49
図1.9 幼年期の発育阻害、消耗症、過体重、貧血のうち複数が重なって起きている国の数50
図1.10 子どもの発育阻害率の比較(低所得、低中所得、高中所得、高所得の国々の最も貧しい家庭と最も裕福な家庭)52
図2.1 乳児用調製粉乳を与えられている0 ~ 5 カ月の乳児の割合(ユニセフ地域分類別、2018 年)70
図2.2 完全母乳育児で育てられている0 ~ 5 カ月の乳児の割合に見る傾向(ユニセフ地域分類別、2005 年頃および2018 年頃)71
図2.3 6 ~ 23 カ月の子どもが与えられている食品群の割合(食品群別、全世界、2018 年) 74
図2.4 少なくとも8 食品群中5 食品群(最低食多様性基準)をとっている6 ~ 23 カ月の子どもの割合 (ユニセフ地域分類別、2018 年)74
図2.5 五分位所得別および居住地別に見た、少なくとも8 食品群中5 食品群をとっている6 ~ 23 カ月の子どもの割合(全世界、2018 年)74
図2.6 6 ~ 23 カ月の子どもに与えられる食品群の割合(食品群別、世界銀行の所得分類別、2018 年)75
図2.7 6 ~ 23 カ月の子どもに与えられる食品群の割合(食品群および年代別、全世界、2018 年)75
図2.8 世界銀行の所得分類に基づく青少年の食事(2008 ~ 2015 年)85
図3.1 中国の発育阻害、痩身、過体重の子ども(7 ~ 18 歳)の蔓延率の変化(1985 ~ 2014 年)109
統計表
データについての一般的留意事項 180
子どもの死亡率に関する推計値181
地域等の分類182
各統計表に関する注記183
国別に見た5 歳未満児死亡数と5 歳未満児死亡率(2018 年)190
人口指標192
子どもの死亡率に関する指標196
母親と新生児の健康指標200
子どもの保健指標204
HIV/エイズ 疫学に関する指標208
HIV/エイズ 支援策に関する指標212
栄養指標:新生児、乳児および幼児216
栄養指標:就学前と学齢期の子ども、女性および家庭220
乳幼児期の子どもの発育指標224
教育指標228
子どもの養護指標232
社会的養護と公平性指標236
WASH(水と衛生)指標240
青少年指標244
経済指標248
女性の経済的活動を促す指標252