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公益財団法人日本ユニセフ協会

國井修(くにい・おさむ)ユニセフ・ソマリア支援センター保健、栄養、水・衛生事業部長

東日本大震災発生直後、約2ヶ月の間、日本ユニセフ協会緊急支援本部宮城フィールドマネジャーとして東北での緊急支援活動に従事。

2011年、「マンスリーサポート・プログラム」を通じて、ユニセフ(国連児童基金)の開発途上国におけるユニセフの活動にご支援を賜り、誠にありがとうございました。

皆さまのご支援に世界の子どもたちを取り巻く状況は年々改善されております。

5歳の誕生日を迎える前に命を失う子どもの数はさらに下がり、年間760万人になりました。また、学校に通っていない子どもの数も6700万人に減少し、より多くの子どもたちが学校で生きるために必要な知識や技術を学ぶことができるようになりました。皆さまのご支援のおかげで、今年もまた多くの子どもたちに笑顔を届けることができました。

2012年も、ユニセフの挑戦は続きます。

 

皆さまのご支援で世界の子どもたちをめぐる状況は前進しています。

世界の5歳未満児の死亡数 年間760万人に減少!

© UNICEF/MLWB2010-100/Shehzad Noorani

UNICEF/NYHQ2009-1700/Al-Ghussein

ユニセフは、今年9月、世界の5歳未満児死亡率に関する最新データを発表しました。それによると、2009年に年間810万人だった5歳未満児の死亡数が、2010年には760万人にまで改善されました。
(*出展:2011年9月『子どもの死亡率の推移(Levels & Trends in Child Mortality)』)
わずか1年間で50万人も多くの子どもたちの命が守られるようになったのは、本当に、皆さまからのご支援があったからこそです。しかし、この成果は、いまだ毎年760万人、毎日およそ2万1000人の子どもたちが予防可能な要因で毎日命を落としているという事実も示しています。なかでも状況が深刻なのは、サハラ以南のアフリカで、幼くして命を落とす子どもは年間250万人以上にのぼっています。ユニセフは今、皆さまとともに、さらに多くの子どもたちの命を、より早く、より効果的に守るため、より困難な状況で生きる子どもたちに支援を届けていこうとしています。

初等教育就学年齢で学校に通っていない子どもの数が6,700万に減少。

学校菜園で野菜つくりの授業。
「いろんな種類の野菜を食べて、大人も子どももみんな健康になりますように!」−ジンバブエ

初等教育就学年齢に相当する子どものうち、学校に通っていない子どもの数は現在6700万人。(UNESCO Institute for Statistics(UIS)の2009年のデータに基づく)。2002年の水準(推定1億1,500万人)と比較すると、学校に通う子どもの数は確実に増えており、普遍的な初等教育は多くの国で現実的なものとなってきつつあるものの、一方でそうでない国もまだ数多く残されています。生活が苦しくて教育費がないから、家の仕事を手伝わなければならないから、学校が遠くて危険だから、女子用のトイレがないから・・・。開発途上国ではさまざまな理由が、子どもたちから学ぶチャンスを奪っています。教育を受けるということ。それは生きていくうえで必要な知識や技術を身につけるということ。将来の夢を抱き、自立し未来を切り開くチャンスを持つということなのです。このため、ユニセフは皆さまのご支援をもとに、未来の扉を開く鍵である教育を、すべての子どもたちが受けることができるように活動を進めています。学校でたくさんのことを学ぶことができるようになった子どもたちの瞳は希望できらきらと輝いています。

テントの学校は大好き。勉強も好きだし、友達と遊ぶのも楽しいわ!」 アニータ(11歳)−パキスタン

©UNICEF/Pakistan/2011/Youngmeyer

国土の5分の1が浸水し、2,000万人以上が被災したパキスタンの洪水被害。洪水発生直後から、臨時の学習センターを設置し仮設教室での学校を再開しました。学校は新しいことを学ぶだけでなく、子どもたちが友達と一緒にいられる大切な場所です。

読み書きや算数のほかに、学校で地雷から身を守る方法を学びます。−ネパール

©UNICEF Nepal/2007/Laurenge

2011年6月22日、ネパールは「地雷原のない国」となりました。長い紛争の間に、53箇所に埋められた12,070個の地雷を撤去・爆破する2006年以来の作業がやっと終わったのです。ユニセフはこの間、地雷リスク教育を100万人近い子どもたちに提供したほか、地雷原警告標識、ポスターやパンフレットの提供なども行いました。

ハイチではたくさんの子どもたちが学校に戻れる日を待ちわびていました。2011年の始業式、笑顔で登校した男の子。−ハイチ

©UNICEF/NYHQ2011-1577/Marco Dormino

2010年1月12日にハイチを襲った大地震から間もなく2年が経とうとしています。およそ5,000校が被害を受け、多くの子どもたちが学校に通うことができなくなりましたがユニセフは、耐震性のある学校校舎の建設を進め、多くの子どもたちが新しい校舎で学んでいます。2011年新学期、750,000人の子どもたちにスクールバックやノートや鉛筆などの学用品を提供するなど、「学校に戻ろうキャンペーン」を全国で展開しました。

学校は子どもたちの夢を、可能性を育てるためになくてはならない場所です。ユニセフはすべての子どもが初等教育を受けられるよう、学校づくり、先生の育成、学用品の提供などを行っています。世界中の子どもたちに学ぶチャンスを届けるために、引き続きあたたかいご支援をお願い申し上げます。

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あなたのご支援は確実に子どもたちに届きます。

写真(左)c UNICEF/Indonesia/NYHQ2005-0799/Estey
写真(右)c UNICEF/Namibia/NYHQ2008-0800/Isaac

あなたからの募金は、日本ユニセフ協会に集まり、日本ユニセフ協会からニューヨークにあるユニセフ本部に送金されます。
ユニセフ本部は、各国の子どもの状況をみて、ユニセフ現地事務所にお金をおくり、各国政府と協力して、世界150以上の国と地域で子どもたちのための活動に使われています。

写真(左)c UNICEF/Indonesia/NYHQ2005-0799/Estey
写真(右)c UNICEF/Namibia/NYHQ2008-0800/Isaac

皆様からの募金の流れ

ユニセフ募金はどこの国の子どもたちにどのように使われるの?

※国内外の多くの方々から寄せられた東日本大震災緊急・復興募金は、特別会計で管理し、子どもたちを中心とした被災者の方々への支援事業に活用しておりますため、通常のユニセフ募金には含まれません。

2012年も世界中からたくさんの笑顔が届くよう、努力を続けてまいります。あたたかなご支援を心よりお願い申し上げます。

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