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財団法人日本ユニセフ協会

 

タパさんら女性ボランティアが広めるビタミンA補給事業。こうした子ども一人一人に対する地道な取り組みが子どもの命を守っています。
© UNICEF video

【ネパール】2006年9月15日

ガンガ・タパさんは16年間、ボランティアの保健員を続けています。彼女は、最近どんどん大きくなっている女性ネットワークのメンバーです。ユニセフはこの女性ネットワークを支援し、ネパールの僻地で暮らす子どもやお母さんに医薬品や必要なケアを届けています。
「肺炎の子どもが治ったときは一番うれしいわ」とタパさん。「以前は多くの子どもたちが肺炎によって命を落としてきたけれど、今、この地域で肺炎にかかって助からない子たちはいないと思うわ」

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治療と予防

女性達によるコミュニティー保健ボランティア・プログラムは、1988年に始まりました。以来、5歳未満児死亡率を下げるために大切な役割を果たしています。現在、このプログラムを通じて活動する女性は、75地域で約48,000人にのぼります。

彼女たちは肺炎や下痢などの病気の治療をするだけでなく、子どもたちが必ず予防接種を受けているかどうかに気を配り、病気を予防しようとしています。
「ボランティアの女性たちは、ビタミンAの補給やポリオの予防接種、寄生虫駆除などのキャンペーンに大いに貢献してくれています」と、タナフ郡保健省のケダー・プラサッド・センチュリー氏は話します。「私たちの村だけでなく、国全体の役に立っていますよ」

乳幼児死亡率が半減

ビタミンAを摂取することで、5歳未満児の死亡率は30%も下がります。ビタミンA補給事業で、毎年ネパールでは12,000人の子どもが救われていると推定されます。さらに、この事業により、2,000人の子どもたちの失明も防いでいます。実際、女性ボランティアたちのおかげで、全国75地域で暮らす330万人の子どもたちが、ビタミンAの補給を受け、死や失明の危険から守られているのです。

「女性たちは真剣に仕事に取り組んでくれます」とセンチュリー氏は言います。「彼女たちは村人の信頼があついので、村人ともよい関係を築いています。母親たちの会合でもボランティアとしていろいろな話をしています。とても尊敬されていて、まさにフルタイムでその仕事をしている女性もいるんですよ」

ネパールでは、この15年間に、乳児死亡率が半減しました。

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