
【アフリカ栄養危機緊急募金】子どもたちに生きるチャンスを~ウクライナ危機の影響に苦しむ“アフリカの角” /日本ユニセフ協会
急性栄養不良の状態が深刻な地域
エチオピアはかつてないほどの人道危機に直面しており、1,560万人の子どもたちが紛争の影響を受けています。度重なる紛争、気候変動による食糧不足、公共サービスの崩壊などが相まって、エチオピアでは120万人の子どもが急性栄養不良に陥っています。特に干ばつの影響は深刻で、エチオピア東部のソマリ州だけでも、90万人以上が避難を余儀なくされています。食料や水を求めて何キロも歩くことを余儀なくされ、汚れた水源の水を飲まなければならないことも少なくありません。ウクライナの紛争も、アフリカでより多くの家庭が窮地に立たされる要因となっています。エチオピアは、小麦の67%をロシアとウクライナから輸入しており、燃料価格の上昇と小麦の輸入の減少に伴って食料不安は悪化することが懸念されています。
ケニアはこの地域で3年連続の雨不足による干ばつの結果、210万人が食糧不安に陥り、5歳未満の子ども65万3,000人が急性栄養不良で、そのうち14万2,000人が重度の急性栄養不良に陥っているとされています。これは2021年2月時点の140万人から急増しており、2020年当時から見ると3倍の人が食糧不安による栄養危機に直面していることになります。
ソマリアでは、現在も続く干ばつにより410万人に深刻な被害が出ており、5歳未満の人口の約半分にあたる140万人以上の子どもが急性栄養不良に苦しんでいます。そのうち、32万9,500人の子どもが今年、重度の栄養不良に陥ると予測されています。3期連続の雨不足とソマリア各地で続く紛争の影響が相まって、人口の4分の1が緊急の食料支援を必要としています。昨年7月以降、政府や他のパートナーによる大規模な人道支援によって、危機の程度はかなり緩和されたものの、次の雨季(4月~6月)にも多くの降雨は見込めないことが予測されており、食料・栄養事情は悪化する可能性が高いとされています。ウクライナにおける紛争は、アフリカの角地域で暮らす子どもたちの命も危険にさらしています。ソマリアは小麦の92%をロシアとウクライナから輸入していましたが、現在では供給が絶たれています。
マダガスカルでは気候変動による度重なる天災によって900万人が影響を受けています。マダガスカル南部での雨不足と干ばつは150万人を食糧不安に陥れています。この結果、2022年、50万人の子どもが急性栄養不良に、そのうち11万人が重度の栄養不良に陥ることが予測されています。
一方でマダガスカルはサイクロン、洪水、感染症といった災害にも脆弱な国の一つです。
栄養治療センターで急性栄養不良の治療を受けるハワ君(チャド)
東部・南部アフリカ地域では6500万人の子どもを含む1億3,000万人が気候変動、栄養危機、紛争、貧困、新型コロナウイルスなどによって支援を必要としています。また、370万人のこどもたちが重度の急性栄養不良に陥っています。
ユニセフは、2022年、すべての子どもが守られ、権利を享受できるよう、水と衛生、保健、栄養、教育、子どもの保護や開発のためのコミュニケーション(C4D)などを通じた行動変容や政府との連携に取り組んでいます。
ユニセフは、支援を必要とする子どもやその家族へ緊急支援活動を行うための資金を国際社会に要請しています。しかしながら、一刻を争う現地の状況に対し、必要な活動資金は圧倒的に不足しています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、アフリカ栄養危機緊急募金にご協力をお願いいたします。
栄養危機下にあるアフリカの子どもたちと家族に支援を届ける
ユニセフの活動を支えるため、
みなさまのあたたかいご協力をお願いいたします。
※2022年12月現在 1米ドル=131円で計算
※輸送や配布のための費用は含まれていません。
※ご寄付の金額は任意です。
寄付するクレジットカード/ネットバンク/Amazon Pay
携帯キャリア決済/コンビニ払い
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口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
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