新型コロナウイルス緊急募金

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界中で2,944万人以上の感染が確認され、93万人以上が命を落としています(9月16日時点:WHO状況レポートより)。危機は今なお続いており、紛争や自然災害、気候変動によって以前から人道危機に直面していた国や、医療体制が整っていない途上国、難民キャンプなどの密集した場所において、急速な感染拡大の懸念が高まっています。

この危機下でユニセフは、急速に拡大するパンデミックから子どもたちを守りながら、母子保健サービスや栄養治療など従来の支援活動も継続して行なう責務を担っています。支援対象国は150ヵ国を超え、ユニセフの歴史のなかでも 最も大規模な支援活動が、日々各地で続けられています。
今必要な支援が得られなければ、今後数ヵ月にわたって毎日数千人の子どもが命を落とす可能性があります。一人でも多くの幼い命をこの危機から守り抜くために、みなさまのお力がぜひ必要です。
ユニセフは、新型コロナウイルスから最も弱い立場にある子どもを守るため、世界が連携した行動をとるよう呼びかけるとともに、影響を受けている子どもへの人道支援のために、3月下旬に要請した6億5,160万米ドルを更新し、あらためて計19億米ドル(約2080億円 1米ドル107.25円で計算)の支援を国際社会に要請します。この増加は、パンデミックが社会や経済にもたらした深刻な影響と高まるニーズを反映したものです。

また、世界各地で支援活動に携わるユニセフの日本人職員から、それぞれの国・地域の状況における新型コロナウイルス対応の報告と、日本の皆様へのメッセージが届いています。ぜひご覧ください

© UNICEF/UNI325634// Frank Dejongh

ユニセフは、新型コロナウイルスの感染予防に関する正確な情報を提供するための啓発活動を展開。その一環で、若者たちが子どもたちに正しい手洗いの方法を伝えている。(コートジボワール)
新型コロナウイルスは、どのように感染が広がりますか?

ウイルスは、飛沫感染、または、接触感染によって伝染するとされています。

  • 飛沫感染 :感染者の咳やくしゃみ、つばとともに放出されたウイルスを、他者が口や鼻から吸い込んで感染すること
  • 接触感染 :感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後に、手すり、ドアノブ、スイッチなどを触りウイルスが付着する。それらを触った他者の手にウイルスが付き、口や鼻を触ることで粘膜から感染すること

    ウイルスがものの表面に付着した状態でどのくらい生き残るのかはまだ確かなデータが発表されていませんが、ウイルスを取り除くためにはアルコール消毒液でふき取ることが有効とされています。

新型コロナウイルスの症状はどのようなものですか?

症状としては、発熱、咳、息切れなどが報告されています。より重篤な症例では、肺炎や呼吸困難を引き起こす可能性もあります。

感染のリスクを回避するにはどうすればよいですか?

あなた自身への感染を防ぎ、また家族や周囲の人々に感染を広げないためにすぐにできる予防措置は下記のとおりです:

  • 頻繁に石けんをつかった手洗いをする、または手指消毒用アルコールを頻繁に使用することで、ウイルスの除去に努めること。
  • 咳やくしゃみの症状がある際はマスクをすること。マスクをしていない場合は、咳やくしゃみの際にティッシュなどで口と鼻を覆うこと。また、使用済のマスクやティッシュからウイルスが伝染しないよう、適切に処分すること。
  • 風邪やインフルエンザのような症状を持っている人との、濃厚接触を避けること。
  • 発熱や咳、呼吸困難の症状がある場合は、医療機関等に相談*すること。

    *相談先に関しては、厚生労働省のページをご覧ください。

新型コロナウイルスに関する情報は、日々アップデートされています。信頼のおける最新情報は、厚生労働省サイト(日本語)、またはWHOサイト(英語)WHO神戸センターサイト(日本語)をご確認ください。

石けんをつかった正しい手洗いは、コロナウイルスやインフルエンザなど、感染症から自分自身を守るだけでなく、周囲の人々に感染を広げないためにできる、最も安価で効果的な手段のひとつです。

手洗いのタイミング

  • 料理や食事をする前
  • 咳やくしゃみ、鼻をかんだ後
  • トイレの後
  • 登校/出社した時、外から戻ってきた時、帰宅した時
  • 動物や昆虫にふれた後

その他にも、頻繁に手洗いすることが大切です。

正しい手洗いを身につけよう

手洗いするとき、特に意識して洗うのは下記6カ所です。
画像:手洗いするとき、特に意識して洗うのは下記6カ所です。
洗うポイントを意識しなら、手洗いをしてみましょう。手順はこちらです。
画像:手順

大切なのは、ウイルスや汚れをしっかり落とすこと。そのためには、せっけんやハンドソープを使って泡をつくり、「20秒以上」かけて、ゆっくり、ていねいに洗うことがポイントです。

洗った後は、泡を流水で洗い流し、きれいなタオルでふきましょう。

正しい手洗いの方法をイラストで紹介しているポスターは、こちらからダウンロードできます。ぜひご活用ください。

オンライン特別授業~教えてユニセフ先生
ふだんは日本全国の学校を訪問している「ユニセフ先生」が、世界のさまざまなところで暮らしている子どもたちを紹介しています。おうちで過ごす時間に、ぜひご活用ください。特別授業はこちら

勉強時間を “ときめく” 時間に
“ときめく”お片付けで世界中を熱狂させている「こんまり」こと近藤麻理恵さんが、おうちでも楽しく勉強できる方法を紹介します。動画はこちら

危機下にある子どもの心のケア
2011年の東日本大震災のときの支援活動で得た知見でまとめた「誰でもできる 子どもの心のケア」は、一番身近にいるおとなだからできる、子どもの心のケアのポイントを伝えています。詳しくはこちら

子どもたちと保護者のみなさまに向けたメッセージ
COVID-19によって、数カ月の間に世界中の子どもたちの生活は一変しました。数億人の子どもが学校に通えなくなりました。子どもたちの健康、幸福、成長、そして将来へ影響が懸念されるなか、3月10日、ユニセフは、IFRC、WHOとともに、新型コロナウイルスの感染から子どもと学校を守るための新しい行動指針を発表しました。その中の、子どもたちと保護者のみなさまに向けたメッセージを抜粋してお伝えします。

子どもたちへ

  1. 不安になるのは、当然のこと。

    いつもとちがう状況のなかで、悲しくなったり、不安になったり、混乱したり、イライラしたり怒ったりするのは、当然のことです。

    あなたはひとりではありません。お父さんやお母さん、先生など信頼できる人と、お話しましょう。
    疑問に思うことがあったら聞きましょう。

    正しい情報を聞くことは、あなたや家族、周りの友だちを守ることにもつながります。

  2. 自分と周りの人を守るために。

    石けんを使って、よく手を洗いましょう。20秒以上かけて洗うのが、効果的です。
    むやみに顔をさわらないようにしましょう。
    コップや食器、食べ物、飲み物を、他の人とシェアしてはいけません。

  3. 一人ひとりが、感染を防ぐリーダーになろう。

    咳エチケットや正しい手洗いなど、感染予防の方法を学んだら、おうちの人や友達、とくに弟や妹など小さな子どもたちに、その方法を見せて教えてあげましょう。

  4. だれでも感染してしまう可能性があります。

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)には、誰でもかかってしまう可能性があります。
    住んでいるところや民族、年齢、性別、障がいなどは関係ありません。
    具合が悪くなった人に対して、非難するようなことを言ったり、いじめたりしてはいけません。

  5. がまんしないで伝えてね。

    もし身体や心の調子が悪くなったら、おうちの人や面倒を見てくれているおとなの人に伝えましょう。そして身体の具合が悪いときには、外に出ずに家の中で過ごしてね。

保護者のみなさまへ

  1. 正しい情報を得てください。

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路や症状、予防方法等に関する正しい情報を、確かな情報源から得てください。口コミやインターネット上で広がる偽情報に注意しましょう。

    新型コロナウイルスに関する情報は、日々アップデートされています。信頼のおける最新情報は、厚生労働省サイト(日本語)、またはWHOサイト(英語)WHO神戸センターサイト(日本語)をご確認ください。

  2. 子どもたちの体調管理と感染予防を。

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状は、一般的な風邪と酷似しています。もしお子さんの具合が悪くなったら、医療機関の指示に基づいて受診しましょう。学校にも、症状を伝えてください。

    お子さんには、わかりやすい言葉で状況を伝え、安心させてあげてください。

    正しい手洗い、咳をするときに肘やティッシュで覆い、目や口を触らない、といった正しい衛生習慣を伝え、家でも学校でも実践できるように教えてください。

  3. 子どもの心に寄り添ってください。

    非日常の中で、子どもたちのストレスは様々な形であらわれます。眠れなくなったり、おなかが痛くなったり、引きこもりがちになったり怒りやすくなるお子さんもいるでしょう。

    そうした反応を優しく受け止め、こうした状況では当然のことであると説明してください。

    お子さんの心配事に耳を傾け、慰め、たくさん褒めてあげてください。

    可能であれば、遊んだりリラックスする機会をつくってください。

    年齢に応じた情報を与え、何が起きているのか、自分の身を守るために何ができるのかを話してあげましょう。

学校の先生、職員のみなさまへ

学校の先生、職員のみなさまへはこちらをご覧ください。

世界的な人道支援計画 
~途上国などの脆弱な国々の感染拡大を防ぐ

移動が制限され、衰退する社会や経済の下で暮らす子どもたちは、暴力や虐待、ネグレクトの被害を受けるリスクが高まっています。子どもたちの多くは、過密する貧困地域で暮らしていて、病気予防に必須の手洗い用水 や石けんも手に入りません。ひとたび感染が広がれ ば、甚大な被害が引き起こされることは必至です。コロナ危機はまた、これまで子どもたちとその 家族を支えてきた地域の医療や経済にも大きな ダメージを与え、通常の医療サービスの中断や、 家計の困窮による栄養不良の子どもの急増を招いています。

ユニセフは、人道危機が起きている国々におけるパンデミックへの対応に焦点を当てて取り組んでいます。特に、保健、栄養、水と衛生、教育、保護へのアクセスを確保し、感染を防ぎ、子ども、女性、弱い立場に置かれた人々への影響を減らすことを目標に、2020年末までに以下を目指しています。

  • 27億人にCOVID-19の予防に関するメッセージを提供する
  • 3,850万人に安全な水と衛生用品を提供する
  • 250万人の医療スタッフが感染予防・コントロールに関する研修を受ける
  • 210万人の生後6-59カ月の子どもが急性栄養不良の治療を受ける
  • 3,000万人の子どもと女性がユニセフが支援する保健施設で保健・医療サービスを受ける
  • 2億2,400人の子どもが遠隔授業或いは家庭学習の機会を得る
  • 5,470万人の子どもと保護者に地域に根差した精神保健・心理社会的支援を提供する
  • 522万人が性的搾取や虐待を通報する制度を利用できるようになる
  • 9,970万世帯が基本的なニーズを満たすための現金給付を受ける
  • 7万5,913人がジェンダーに基づく暴力の削減に関する研修を受ける

© UNICEF/UNI314608/Desjardins

コンゴ民主共和国に到着したユニセフの支援物資。感染予防のための衛生用品等が含まれている。(2020年3月26日撮影)

新型コロナウイルス緊急募金にご協力を

世界的な人道支援の始動を受け、日本ユニセフ協会は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対応するユニセフの活動を支える緊急募金の受付を開始しました。

お寄せいただいたご寄付は、新型ウイルス感染拡大以前から紛争などにより医療体制が脆弱な途上国で命の危険に晒されている子どもたちを最優先に支援します。

なお、本緊急募金を通じてお寄せいただいたご寄付については、日本を含む先進国は支援対象といたしません。

郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会

*通信欄に「コロナ」と明記願います。 *窓口でのお振込は、送金手数料が免除されます。

ご寄付でできる支援例

3,000円のご支援が…
新型コロナウイルスの脅威から子どもを守る感染防止マスク215枚に変わります。

5,000円のご支援が…
感染症への身体の抵抗力を高めるビタミンA1,250人(1年間)分に変わります。

10,000円のご支援が…
深刻な栄養不良に苦しむ子どもを回復させる栄養治療食327袋に変わります。

30,000円のご支援が…
石けん・浄水剤・洗面用具・貯水容器などが入った衛生キット6世帯(1ヵ月)分に変わります。

50,000円のご支援が…
電気がない村でも情報の入手や遠隔学習ができるソーラー/手回し式ラジオ26台に変わります。

※2020年4月現在の価格
※輸送や配布の費用は含みません

COVID-19の発生以降、ユニセフは以下に取り組みました

人々の記憶にある中で最も深刻な保健上の緊急事態に対応するために、ユニセフが国際社会に対して過去最大規模の支援要請を行ってから100日が経過しました。皆さまからのご支援により、ユニセフは世界155カ国において、子どもとその家族の命と権利を守る次の9つの活動を行いました。(2020年6月末時点)

  • 29億人以上の人々に感染予防のメッセージを届けた
  • 約2,790万人に感染予防のため手洗い用品を届けた
  • 610万人以上の子どもが栄養不良と診断され、命と発育を守るための緊急治療ケアを受けた。 3,160万人の母親が、Covid-19危機下での適切な授乳方法について、特別なアドバイスを受けた
  • 保健医療スタッフ190万人が感染予防・コントロールや治療手順について研修を受け、50万人以上に防護具(ガウン、ゴーグル、手袋、フェースシールド、マスク)を提供した
  • 学校が休校の間、学習が継続されるよう1億5,600万人以上の子どもたちが遠隔教育(オンライン/オフライン)の機会を得た
  • 国ごとにロックダウン解除が行われるのに伴い、子どもや先生を感染から守るため、110万校に「安全な学校再開」実施のための研修を行った
  • パートナーと連携して、9,920万人以上の子どもと女性が、産前産後のケア、子どもの病気に対する医療ケア、予防接種など必要不可欠な保健サービスを受け続けられるよう活動を行った
  • ウイルスに感染した家族との隔離が必要になった約23万2千人の子どもが安全な代替養育の支援を受け、4,470万人以上の保護者やケア提供者、子どもが心理カウンセリングを受けた
  • 最低限の生活が維持できるよう1,610万世帯に緊急現金給付を行った。さらに、3,780万の世帯が同様な支援を政府から得られるよう提言している