共感と理解を示す会話の進め方

思春期のお子さんとのつながりを築くことは、お子さんのメンタルヘルスや社会性と情緒面での学びを支える基盤となります。誰かを愛している時、私たちはその人の気持ちや考え、そしてその人自身に自然と関心を持つものです。お子さんが成長するにつれ、コミュニケーションは、愛情と尊重を示す大切な手段の一つになっていきます。
関係を積み重ねましょう
1. お子さんが大切にしていることやものに関心を示し、気にかけていることを伝えましょう。
2. ご自身のことも少し話し、つながり、関係を築いて共通の興味を見つけたりするきっかけをつくりましょう。
3. 気持ちを理解できるよう、お子さんの意見や物事の捉え方について聞いてみましょう。
4. お子さんと小さいころにしていたやり取りを土台に、積み重ねていきましょう。コミュニケーションを持つことは、乳児期からおとなになるまで一貫して重要です。小さい頃からお互いの気持ちや考えをよく伝えあってきた親子は、子どもが思春期に入ってもその関係を続けられる可能性が高くなります。
積極的に「聴く姿勢」を保ちましょう

© UNICEF/UN0217190/Shennawi
お子さんと接する際は、積極的に話を聴く姿勢が大切です。積極的に聴くとは、相手を尊重し、批判せず、共感しながら関わることです。それは意見が合わない時こそ、特に重要です。お子さんの考えや価値観があなたと違っていても、その意見を尊重することが必要です。そうすることで、お子さんもあなたの意見を尊重する姿勢を学びます。真剣に耳を傾けることで、お子さんは「聞いてもらえている」「理解されている」と感じ、孤独感が和らぎ気持ちが落ち着きます。逆に、しっかり聴かないと、お子さんの気持ちを軽く扱い、否定しているかのように感じさせてしまい、その結果、防御的になったり、いらだちや孤独感、傷ついた気持ちを抱いたりすることがあります。
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しっかりと話を聴かないと、お子さんの不安や悩みを軽視し、気持ちを否定しているように感じさせてしまう恐れがあります。
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5. あなたが注意深く聴いていることを態度で示しましょう。目を合わせる、うなずく、気遣うような表情や励ます笑顔を見せるなど、小さなしぐさが「きちんと話を聴いているよ」というサインになります。自然な身ぶり手ぶりを通して、あなたがそばにいて、関心を持ち、本当に大切に思っていることを示しましょう。言葉にしなくても、あなたが聴いていること、お子さんの話は自分にとって大切であることを伝えることができます。
6. お子さんがどのような気持ちか深く理解するために、自由に答えられる質問(オープンクエスチョン)や、意味を確かめる質問をしてみましょう。あなたの問いへの答えに、「正解」や「不正解」はありません。お子さんの考えを知ることが目的です。例えば、「それって、どういう意味?」「どうしてそのとき腹が立ったのだと思う?」「もしこういう場合だったら、どんな気持ちだったと思う?」。自然な言葉で構いません。「理解しようとしている」というあなたの姿勢を伝えることが大切です。
7. お子さんの言葉を反復したり言い換えてみたりすることで、あなたがきちんと聞いていることを伝えましょう。「つまり…ってことかな?」「…と感じているという理解で合ってる?」のように問いかけてみるのもよいでしょう。
8. 肯定的なフィードバックや言葉がけを心がけましょう。その場で具体的に褒めることは、お子さんの自己肯定感や自尊心を育むのに役立ちます。強いストレスを感じていると打ち明けてくれたときには、「話すのは勇気が必要だったよね。伝えてくれてありがとう」「ストレスを感じていることについて話すのって難しいよね。話してくれて本当に嬉しいよ」などの言葉を返すのも、良い方法です。
9. お子さんが抱いている気持ちを否定せず受け止めましょう。そうすることで、お子さんは、自分の感情を受け入れやすくなり、安心して自分を表現できます。「怒るのは当然だよ。私でも同じ気持ちになると思う」「話してくれてありがとう。悲しいときって話すのが難しいよね」「ストレスを感じているんだね。つらかったね。私も同じ立場ならそう感じると思うよ。何かできることがないか一緒に考えてみよう」といった声掛けも有効です。
10. お子さんは、悩んでいることをうまく言葉にできない場合もあります。そんなときは、親としてどう応じれば良いか分からないかも知れませんが、「いつでも話を聞くよ」と伝えるだけで十分です。無理に話をさせないようにしましょう。
11. 悩み事やつらい気持ちを話すことだけがコミュニケーションではありません。楽しかったことやうまくいったことを話したり、一緒に笑ったりすること、お子さんが心地良いと感じる形で愛情を示すことも大切です。一緒に楽しみ笑いあうことで、幸福感も高まり、親子関係も深まっていくでしょう。
この記事は、ユニセフ と世界保健機関(WHO)の共著である漫画集『Magnificent Mei and Friends』(仮題:メイと仲間たち)の教員用ガイドの内容に基づいてまとめたものです。
※本ページはこちらの英語原文を元に仮訳したものです(アクセス日 2026年1月30日)。





