子どもに愛情と気遣いを示しつつ、ご自身のことも大切に

親子関係が順調なときも、そうでないときも、「愛している」「支えている」「どんな時でもそばにいる」という姿勢をお子さんに示すことは、とても大事です。このページでは、お子さんに「最近どう?」などと声をかけるときに意識したい4つのポイントを紹介します。これはまた、あなたがいつでもそばにいることを伝えるためのヒントです。
1. 気持ちを話せるように支えてあげましょう
・ お子さんの様子をさりげなく確認する方法を考えましょう。「今日はどんな日だった?」「どんなことをしたの?」と声をかけてみます。夕食づくりに誘い、一緒に準備しながら、その日の出来事を話すのもよいでしょう。
・ どんなときもそばにいること、気持ちや考えを聞きたいと思っていることを伝えましょう。ちょっとした励ましの言葉だけでも、お子さんは安心して気持ちを話しやすくなります。
・ たとえあなたが気まずさや戸惑いを感じる内容であっても、お子さんの感情を理解し受け止めることが大切です。話してくれたときには、「わかるよ」「それは大変だったね」「そう感じるのは自然なことだよ」などの言葉で応じてみましょう。
・ あなたが好ましくないと思う行動に目が行きがちですが、できていることや頑張っていることに気づき、褒めることも意識しましょう。それは、例えば、使ったものを自分で片づけられた、といった小さな行動でも良いのです。
「ポジティブなしつけ」の詳細とその効果については、こちらをご覧ください。
2. 時間をかけてサポートしましょう

© UNICEF/UN036960/Torgovnik / Verbatim Photo Agency
・ 新しい習慣や無理のない日々の行動目標を一緒に考えましょう。例えば、学校の勉強とのバランスをみながら家の手伝いをできるようにしたり、「夕飯前に宿題を終わらせる」といった具体的な目標を設定したりするのも良い方法です。
・ 思春期は自立の時期です!お子さんには、一人の時間やスペースを適切に与えましょう。自分の世界を持ちたくなるのは、成長の自然なプロセスです。
・ お子さんが勉強や家の手伝いなどから離れて、自分の好きなことをする時間を取れるよう、一緒に考えてみましょう。またお子さんがイライラしている時には、問題解決のアイデアを一緒に考えましょう。ただし、親が主導権を握って指示しすぎないように注意してください。
3. お子さんと一緒に乗り越えましょう
・ 衝突したときは、お子さんの意見に耳を傾け、落ち着いてその状況を終わらせることを心がけましょう。忘れないでください、ストレスは誰だって感じるものだということを(もちろん、あなた自身がストレスを感じることも当たり前のことなのです)。
・ あなたが怒っている時に話し合おうとしないでください。いったんその場を離れ、深呼吸をして落ち着いてから、後であらためて話をすればよいのです。
・ 主導権を争うようなぶつかり合いは避けましょう。先の読めない不安な状況が続き、選択肢が限られているように感じる現在、お子さんは、自分自身が主導権を握りたいと感じているのかもしれません。それはあなたにとって受け入れ難いことかもしれませんが、対立したり押さえつけたりするのではなく、不安な状況において、主導権を取りたいと思うお子さんの気持ちに共感してあげることが大切です。
・ お子さんには正直に向き合いましょう。あなた自身もストレスを抱えていることを伝えてかまいません。自分のつらい気持ちとどう向き合っているかを示すことで、お子さんは「自分がいま抱いている感情も普通のことなんだ」と理解できます。
・ お子さんと衝突してしまったときには、どうすれば解決できるか親子で考える時間を取りましょう。話し合うことで、あなたが物事をどのように考え整理しているのかをお子さんに見せることができます。
4. 自分自身を大切にしましょう
子どもの面倒を見る人たちは、本当に多くのことを抱えています。親であるあなた自身にも、ケアとサポートが必要です。自分を大切にする姿を見せることは、お子さんにとってセルフケアの良いお手本にもなります。
・ つらさや負担を感じているなら、限界まで我慢せず、助けを求めてください。そう感じることは自然なことです。話を聞いてくれる家族や信頼できる人を見つけましょう。
・ あなた自身の大切な人との関係も大切にしましょう。気持ちや経験を共有できる人たちと、毎日少しだけでも共に過ごす時間を作り、自分の気持ちを確認する機会を持ちましょう。
・ 日々の生活の中に、ストレスに対処するための時間を確保しましょう。ゆっくり過ごすことができる日はもちろんのこと、忙しい日でも、自分を大切にする時間を持つことはウェルビーイングに欠かせません。好きなことをしたり、日常の中でほんの数分だけでも休む時間を取ったりすることで、リラックスし元気を取り戻すことができます。
・ 自分に合った効果的なストレス対処法をいろいろ試してみましょう。例えば、体を動かす、友だちと会話する、「やることリスト」を作る、先の予定を立てる、日々の習慣や生活リズムを保つ、感謝していることや誇りにできることに思いを巡らす、音楽や創作活動、ダンスなどの趣味に取り組む、日記を書くなど、あなたが楽しいと感じられることをやってみましょう。
本ページで紹介したメッセージは、国際機関やNGO(非政府機関)などの人道支援機関・団体が参加する機関間常設委員会(IASC)のメンタルヘルス・心理社会的支援レファレンスグループがまとめた内容に準拠しています。
※本ページはこちらの英語原文を元に仮訳したものです(アクセス日 2026年1月30日)。





