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子どものSOSの見つけ方

子どもに見られる一般的なストレス反応

 

© UNICEF/UN0399561/Filippov

子どもは、身の回りで起こるつらい出来事に対して、それぞれ異なる反応を示します。また、感情の表し方には文化的な背景も影響します。例えば、大声で泣くなどの強い感情表現はよくないとする文化もあれば、そうした行為が広く受け入れられている文化もあります。

子どもが抱えているつらさや悩みは、必ずしも分かりやすいかたちで表れるとは限りません。このページでは、年齢ごとに見られるつらさのサインをご紹介します。ただし、表れ方は子どもによって異なることを念頭に置いてください。

ご存じですか? 子どもは、ストレスの多い状況や危機下にあると、周囲のおとなの行動や感情を観察し、その中に「感情に対処する方法」の手がかりを探します。

子どもに見られる一般的なストレス反応

ここで紹介するストレス反応の多くは、一時的で自然な反応です。ただし、もし反応が長期間続く場合は、専門家の支援が必要になることがあります。

0〜3歳

・ 普段より親や養育者にしがみつく
・ 以前(より幼いころ)の行動に戻る
・ 睡眠や食事のパターンの変化
・ イライラしやすくなる
・ 落ち着きがなくなる
・ 怖がることが増える
・ 要求が多くなる
・ 泣く頻度が増える

4〜6歳

・ おとなにしがみつく
・ 以前(より幼いころ)の行動に戻る
・ 睡眠や食事のパターンの変化
・ イライラしやすくなる
・ 集中力の低下
・ 活発さを失う、または逆に過度に活発になる
・ 遊ばなくなる
・ おとなの役割を担う
・ 話さなくなる
・ 不安や心配が強くなる

7〜12歳

・ 内向的になる(自分の殻に閉じこもる)同じストレスの中にいる他の人を繰り返し心配する
・ 睡眠や食事のパターンの変化
・ 以前より怖がるようになる
・ イライラしやすくなる
・ 攻撃的な言動が増える
・ 落ち着きがなくなる
・ 記憶力・集中力の低下
・ 身体症状が現れたり、心身症が見られたりする
・ ストレスの原因となった出来事について頻繁に話す、同じ遊びを繰り返す
・ 罪悪感を抱く、自分を責める

13〜17歳

・ 深い悲しみ
・ 他者を過度に心配する
・ 罪悪感や恥の気持ちを抱く
・ おとなの指示や権威に反抗的になる
・ 危険を伴う行動が増える
・ 攻撃的になる
・ 自傷的な行動を取る
・ 無力感、絶望感を抱く

すべての年齢に共通の身体反応

次のような症状は、病気のサインの可能性もあります。病気かどうかを確認するために医師の診察を受けてください。
・ 疲労感
・ 胸の締めつけ感
・ 息苦しさ
・ 口の乾き
・ 筋力の低下
・ 腹痛
・ めまい
・ 震え
・ 頭痛
・ 体のあちこちの痛み

重大なストレス反応

次のような行動や症状が長期間続く場合は、専門家の支援を求めてください。
・ 引きこもる、ほとんどあるいはまったく動かず、非常に静かにしている
・ 人から隠れたり、人を避けたりする
・ 人に反応しない、人と話さない
・ 強く、持続的な不安を抱く
・ 震え、頭痛、食欲不振、痛みなどの身体症状が出る
・ 攻撃的になったり、他人を傷つけようとしたりする
・ 混乱している、または状況が分からない様子を見せる

 

感情を確認する時間を設ける

直接または間接的に「どんな気持ち?」と尋ねてください。絵を描いてもらうのも一つの方法です。お子さんが描いた絵について、「何を描いたの?」「どうしてこの色を使ったの?」など、詳しく話してもらうよう促してみてください。この方法は、自分の気持ちを言葉で伝えるのが難しい子どもが、感情を表現するのに役立つことがあります。一方で、絵を見せるだけで満足し、話をしたくない子もいます。どちらにするかは、お子さんご自身に選ばせてあげましょう。

 

 ストレスを和らげ、お子さんのウェルビーイングを支える

次に紹介する活動は、お子さんと一緒に行うことで、お子さんのストレスを軽減してウェルビーイングを支える、より良い対処法を身につけるのに役立ちます。また、親であるあなた自身にとってもよい効果があります。一緒にやることで、親子共にリラックスできるでしょう。

 腹式呼吸

ストレスを感じていると、呼吸が浅くなり、胸の上の方だけで呼吸しがちになります。お腹(腹部)までしっかり息を吸い込むことを忘れてしまうのです。腹式呼吸はこころを落ち着かせる効果が高く、酸素を肺の奥深くまで取り込むことができます。やり方は以下のとおり。

・ お腹の上に手を置きます。
・ 5秒かけて鼻から息を吸います。お腹を風船のようにふくらませることをイメージしてください。
・ 5秒かけて口から息を吐きます。風船をゆっくりとしぼませることをイメージしてください。
・ これを5回繰り返します。

自分の“特別な場所”を

時には、周りの世界に圧倒されるように感じることがあるでしょう。そんなとき、子どもは、静かでストレスのない場所を思い浮かべることで、不安や緊張を和らげることができます。例えば次のようなやり方で、お子さんがそんな安心のできる“特別な場所”を想像できるよう、手助けしてあげられます。

 楽な姿勢で座るか横になり、目を閉じてリラックスします。

・ 鼻からゆっくり深く息を吸い、お腹に空気をため、口から吐きます。
・ ゆっくり、穏やかな呼吸を続けます。長くゆったり吸って、同様にゆっくり吐きます。
・ 頭の中で次のような“物語”を描きながら、こころの中で、その情景の中にいる自分をイメージします。

「白い砂浜に立っているところを想像してみましょう。まだ朝早く、あたりはとても静かです。太陽がゆっくり昇り、顔や体に温かい光が触れています。あなたは幸せで、穏やかな気持ちに満たされています。
裸足の足元の砂は温かくて柔らかく、そよ風が優しく頬をなでています。空は青く広がり、頭上では鳥たちが舞いさえずっています。
この場所は安全で、安心して過ごせるところ。ここは、いつでも戻ってこられる“あなたのこころの中の場所”なのです。来たくなったら、いつでも来られるところです。
では、ゆっくりと呼吸に意識を戻しましょう。吸って吐く、優しいリズムを感じましょう。肌に触れる空気も感じてみてください。
指先やつま先を、そっと動かしましょう。息を吸いながら、大きく伸びをして、深く息を吐きましょう。
準備ができたら、ゆっくり目を開けてください」

 

 ※本ページはこちらの英語原文を元に仮訳したものです(アクセス日 2026年1月29日)。

 


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