公益財団法人 日本ユニセフ協会
すべての人に健康と福祉を

すべての人に健康と福祉を

“だれもが健康で幸せな生活を
送れるようにしよう”

たとえば、こんな問題が…

サハラ以南のアフリカ地域では、2人に1人の子どもが、かぜで肺炎になっても治療を受けられません。

サハラ以南のアフリカ地域では、2人に1人の子どもが、
かぜで肺炎になっても治療を受けられません。

※肺炎、げり、マラリアで治療が受けられない子ども

5さいになる前に命を失う危険は、国や地域によって異なっている

国ごとの5歳未満児死亡率(出生1000人あたり/2021年)

国ごとの5歳未満児死亡率(出生1000人あたり/2021年)

サハラ以南のアフリカ地域で、もっとも子どもが命を失う割合が高くなっています。

5歳未満児の死亡原因(2018年)

5歳未満児の死亡原因(2018年)

多くの子どもたちが、かぜをこじらせた肺炎や、げりによる脱水症状など、予防したり、治療したりできる原因で、命を失っています。また、5歳未満で亡くなる子どもの半数近くが、生まれて28日のうちに亡くなっています。妊娠・出産するお母さんへのケアが不十分だったり、赤ちゃんを産む環境が整っていなかったりすることが主な原因です。

出典:子どもの死亡に関するデータ(日本ユニセフ協会)※PDFがダウンロードされます

目標3のターゲット

「3-1」のように数字で示されるものは、それぞれの項目の達成目標を示しています
「3-a」のようにアルファベットで示されるものは、実現のための方法を示しています

  • 3-1

    2030年までに、赤ちゃんがおなかの中にいるときや、お産のときに、命を失ってしまうお母さんを、2030年までに、産まれる赤ちゃん10万人あたり70人未満まで減らす。

    2030年までに、赤ちゃんがおなかの中にいるときや、お産のときに、命を失ってしまうお母さんを、2030年までに、産まれる赤ちゃん10万人あたり70人未満まで減らす。
  • 3-2

    すべての国で、生まれて28日以内に命を失う赤ちゃんの数を1000人あたり12人以下まで、5さいまでに命を失う子どもの数を1000人あたり25人以下まで減らし、2030年までに、赤ちゃんやおさない子どもが、予防できる原因で命を失うことがないようにする。

  • 3-3

    2030年までに、エイズ、結核、マラリアや、これまで見放されてきた熱帯病などの伝染病をなくす。また、肝炎や、汚れた水が原因で起こる病気などへの対策をすすめる。

  • 3-4

    2030年までに、予防や治療をすすめ、感染症以外の病気で人々が早く命を失う割合を3分の1減らす心の健康への対策や福祉もすすめる。

  • 3-5

    麻薬を含む薬物やアルコールなどの乱用を防ぎ、治療をすすめる。

    麻薬を含む薬物やアルコールなどの乱用を防ぎ、治療をすすめる。
  • 3-6

    2020年までに、交通事故による死亡けが半分にまで減らす。

  • 3-7

    2030年までに、すべての人が、性や子どもを産むことに関して、保健サービスや教育を受け、情報を得られるようにする。国はこれらを国の計画のなかに入れてすすめる。

  • 3-8

    すべての人が、お金の心配をすることなく基礎的な保健サービスを受け、値段が安く、かつ質の高い薬を手に入れ、予防接種を受けられるようにする(ユニーバーサル・ヘルス・カバレッジ)。

    すべての人が、お金の心配をすることなく基礎的な保健サービスを受け、値段が安く、かつ質の高い薬を手に入れ、予防接種を受けられるようにする(ユニーバーサル・ヘルス・カバレッジ)。
  • 3-9

    2030年までに、有害な化学物質や、大気・水・土壌の汚染が原因で起こる死亡や病気を大きく減らす。

  • 3-a

    すべての国で、たばこを規制する条約で決められたことが実施されるよう、必要に応じて取り組みを強める。

  • 3-b

    主に開発途上国で大きな影響をおよぼす病気に対するワクチンや薬の開発を助ける。また、国際的な約束や宣言にしたがって、安い値段で薬やワクチンを開発途上国にも届けられるようにする。

  • 3-c

    開発途上国、特に、最も開発が遅れている国や島国で、保健に関わる予算と、保健サービスに関わる職員の数や能力、その人たちへの研修を大きく増やす。

  • 3-d

    すべての国、特に開発途上国において、その国や世界で健康をおびやかす危険な状態が発生したときに、それにすばやく気づいて知らせ、危険な状態を減らしたり、対応したりする力を強める。

もっと深めよう!世界にあるこんな問題

  • Data1

    5さいになる前に命を失う危険は、国や地域によって異なっている

    国ごとの5歳未満児死亡率(出生1000人あたり/2019年)
  • Data2

    病気になっても、お医者さんにみてもらえるとは限らない

    医師1人に対し、マラウイは63,694人、日本は414人
  • Movie1

    予防接種でふせげたはずの病気が、流行してしまう地域

    バングラデシュ:ロヒンギャ難民の子どもたちを襲うジフテリア/日本ユニセフ協会
  • Movie2

    紛争ではじめにおびやかされるのは、子どもたちの命と健康

    イエメン:十分な支援を受けられない子どもたち/日本ユニセフ協会
  • Colum

    ウォーレン・バフェットによる最高の投資

    そして「魔法のゼロ」へ ビル・ゲイツとユニセフ

病気になっても、お医者さんにみてもらえるとは限らない

医師1人に対し、マラウイは63,694人、日本は414人

お医者さんも保健員さんも足りない国があります。
日本では、人口414人に対して、お医者さんが1人いる計算ですが、世界では数万人に1人しかお医者さんがいないという国もめずらしくありません。

病気になっても治療を受けられない子どもたち

病気になっても治療を受けられない子どもたち

病気になったり、けがをしたりしたときに、治療を受けられるチャンスには、国や地域によって差があります。

予防接種でふせげたはずの病気が、流行してしまう地域

ミャンマーから隣国のバングラデシュにのがれてきた多くのロヒンギャ難民の人びとが暮らす難民キャンプで、ジフテリアが流行しはじめました。
戦争や災害などからのがれてきた人たちが集まるような場所では、特に病気の危険が広まりやすくなります。

紛争ではじめにおびやかされるのは、子どもたちの命と健康

紛争が続くイエメンでは、世界最悪と形容されるほど厳しい状況が続いています。多くの子どもたちが巻き込まれ、病院にたどりつけた子どもたちも、十分な治療を受けられない状況に置かれています。

ウォーレン・バフェットによる最高の投資

そして「魔法のゼロ」へ ビル・ゲイツとユニセフ

世界最大のコンピューター会社マイクロソフトを創業したビル・ゲイツさん。妻のメリンダさんと「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を設立し、世界の病気や貧困の問題に挑戦しています。ユニセフの大切なパートナーでもあります。
この財団に巨額の寄付をしたウォーレン・バフェットさんにむけて、2017年にふたりは手紙を書きました。保健の分野で、これまでに世界がなしとげてきたことと、まだ残っている問題のことがくわしく分かります。

unicef news (日本ユニセフ協会広報誌)Vol.254(2017 Summer) 特集記事(データ等は当時のもの)

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