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財団法人日本ユニセフ協会

西アフリカ、マリで見た井戸づくり
© 日本ユニセフ協会

5月、1年で最も暑いといわれる季節にマリを訪問しました。日中の気温は40度を超えることもあり、まるでサウナに入っている気分。 地面は乾燥し、空も砂ぼこりのせいか茶色っぽく見えました。この暑さの中、水が必要なことは自分の体でも十分にわかります。
今回、井戸の建設に立ちあい、清潔で安全な水は渇きをいやすためだけではなく、命を守り、生活にうるおいをもたらすものだと強く感じました。 水をめぐる状況も、水がもたらす恩恵も、想像以上のものでした。現地視察で見たこと、感じたことをみなさんにお伝えします。

 © 日本ユニセフ協会

日本ユニセフ協会:浦上綾子

マリの地図


西アフリカに位置するマリ共和国。日本の約3.3倍の広さの国土(約124平方キロメートル)に、1,160万人の人が暮らしています。 北部にはサハラ砂漠が広がり、国土の65%が砂漠(または半砂漠)のため、南部のニジェール川流域を中心に、バンバラやトゥアレグ、ドゴンなど23の民族が 生活しています。
国民の約70%は農村部に住み、綿花や米、ミレット(キビ、アワ)栽培などの農業に携わっています。また、約10%は遊牧民で、季節などに合わせて、 家畜とともに生活の拠点を変えています。

© 日本ユニセフ協会


マリの気候は、11月から5月の乾季、6月から10月までの雨季に分けられます。地域によっては気温や雨の量は異なりますが、乾季はまとまった雨が降らず、大地が乾き、ニジェール川 などの水位も大幅に下がります。水道や手押しポンプ式の井戸を持たない農村部では、雨季の間に池や穴にたまった水、手で掘った浅い井戸に湧くわずかな水があるものの、 水の量が絶対的に足りず、生活に大きな影響を及ぼします。
しかし、雨季の後は、南部は農業期を迎え、田んぼや畑などが緑に覆われ、景色は一変します。また、舗装された道路がないため、地域や県の中心地と 農村部の行き来はむずかしく、農村部に水や電気、学校といった社会サービスを普及することは容易なことではありません。

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