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財団法人 日本ユニセフ協会

ご支援のお願い
© UNICEF HQ97-0767/Lemoyne

ユニセフは「予防接種」の重要性を何十年も訴え続けています。実際 に年間1億人以上の子どもたちへの予防接種を実現させています。
それは予防接種が子どもたちの命を守るために欠かせないものであることを知っているからです。
  過去20年にわたり、予防接種は成功をおさめてきたと言っても良い でしょう。はしか、ポリオ、破傷風、百日咳、ジフテリア、結核 いまや世界の4分の3の子どもたちは、予防接種によって、こうした 病気から守られています。

(データ出典:『世界子供白書2007』)

予防接種の実現には…
皆様のご支援に支えられ、世界の子どもたちに必要なワクチンのおよそ 40%をユニセフが調達していいます。
しかし、予防接種はワクチンがあるだけでは実施できません。ワクチン を低温で保ち、保管、輸送するための仕組みはコールドチェーンと呼ば れています。コミュニティの保健センターには冷蔵庫が、遠く離れた村 へ予防接種員がワクチンを運ぶためにはアイスボックスが必要です。

ワクチン自体にはられたシールは、高温になると変色し、効果がなくな ったことを示します。そのようなワクチンはすぐさま廃棄されます。
徹底したワクチン管理がなければ、予防接種を効果あるものにすること はできないのです。

予防接種員の養成も…
ユニセフが各国で実施する全国予防接種デーは、何万人もの保健員、ボランティアが支えています。彼らにいかに正しい知識と技 術を伝えるかが、キャンペーンの成否を左右します。
そして、住民自身が予防接種が大切だと認識していなければ、子どもたちは予防接種会場にやってきません。
普段から「予防接種が子どもに欠かせない」と、コミュニティ全体が同じ考えを共有していなければ、キャンペーンはうまくい きません。キャンペーン時だけではなく、日々、保健の知識を広める努力を続けることが求められます。
また、新生児破傷風という病気を防ぐための予防接種は母親が受 けなければなりません。

予防接種は母子保健という大きな枠組みのなかに位置付けられ、 ユニセフは、各国政府、コミュニティ、NGOと協力しながら、こ れらの基盤を整え、予防接種キャンペーンで最大限の効果をあげ ようとしています。
そうして、1本の予防接種がはじめて子どもたちに届くのです。

© UNICEF/IDSA10/Purnomo
© UNICEF/HQ05-0147/Jim Holmes
© UNICEF Mongolia/2003/Thomas Kelly
© UNICEF Mali/ 2002/Pirozzi
 

予防接種を子どもたちの命を守るとりでに
多くの人の努力が実り、各国の予防接種デーには多くの母親と子どもたちが集まるようになりました。
ユニセフはこの場をもっと総合的に子どもの命を守る場にしようと取り組んでいます。

ビタミンAの補給で命を守る力がアップします

たとえば、予防接種を終えた子どもに、一緒にビタミンAの補給を行います。カプセルを切って、高単位のビタミンAを口の中にたらす。半年に1回、このビタミンA補給を受けるだけで、子どもの免疫力は格段に向上します。肺炎や下痢など感染症による死亡率を下げ、失明などビタミンA欠乏症による目の疾患を防ぐことにもつながります。

集まった母親向けに料理教室が開かれる日もあります。
子どもにはどんな栄養が必要か、どのような食べ物をうまく組み合わせれば栄養不良を防ぐことができるのか、実際に役立つ方法を丁寧に伝えています。母親たちの意識が変わり、栄養不良を改善することができれば、子どもの健康はさらに強化されます。

寄生虫の駆除が行われている地域もあります。
安全ではない水を使ったり、トイレがないなど。こうしたことが原因でかかる寄生虫病は子どもの栄養不良の大きな原因のひとつです。薬さえ 飲めば駆除できるものも多いので、予防接種時に、寄生虫の駆除薬を与えることもあります。そのほかにも、蚊が媒介するマラリアを防ぐため、蚊帳の配布が一緒に行われることもあります。

 

予防接種事業は災害や紛争時の緊急支援とは異なり、その必要性を住民が理解したり、予防接種が有効に実施される環境づくりをしたりなど、地道で時間のかかる仕事 です。
ユニセフはこれからもこの事業を続けてゆきます。世界の子どもたちすべてが予防接 種を受けることができるようになれば、確実に年間140万人以上の幼い命を守ることができるのです。

 
© UNICEF Kenia/2002/Geenen
© UNICEF/EAP00090
 

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