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財団法人日本ユニセフ協会

※図をクリックすると、大きいサイズで見られます

ミレニアム開発目標その4。
これは、子どもの死亡率を1990年に比べて2015年までに3分の2減らすという目標です。
たとえば、10人生まれたうち3人の子どもが死んでしまう、という国があったとします。この目標は、2015年までにその数を3人から1人に減らそう、というものです。

シエラレオネの死亡ピラミッド
デンマークの死亡ピラミッド

—シエラレオネの“死亡ピラミッド”

シエラレオネ(西アフリカ、乳幼児死亡率が最も高い国)の死亡率を表した“死亡ピラミッド”を見てください。これを見ると、0〜4歳までに大変多くが死んでいます。そして、5歳以降の死亡が急に少なくなります。
例えばデンマークでは0〜4歳ではほとんど死なず、年齢が高くなるにつれてより多くの人が死んでいきます。これが本来の姿です。
本当なら死ななくてもすんだ命、救えたはずの命がたくさんあります。

5歳未満児の死因グラフ

−5歳未満児の死亡原因は多くが予防可能

5歳未満の子どもの死は、予防も治療もできる病気が原因であることがほとんどです。
現在、年間1,050万人、1日あたり3万人の子どもが世界で死んでいます。
ユニセフは150以上の国と地域で支援活動を行っていますが、子どもの死亡の90%が集中しているのはそのうちの60カ国です。これらの国々で集中的に大規模に子どもの命を救う活動を展開すれば、それだけ効果があがります。そのための追加資金として51億ドル、5,000億円ほどが必要とも言われています。例えば、長崎県の一般会計は約7,000億円ですから、ひとつの県の一般会計分のお金があれば、世界の子どもたちを救えるのです。

目標への道のり(地域別)

−目標達成できる地域、できない地域

サハラ以南のアフリカ地域では1990年に1,000人出生中、155人の5歳未満児が死んでいました。2015年の目標は52人です。しかし、1999年の時点では160人と逆に死亡率が上がってしまっています。このままでは、サハラ以南のアフリカ地域は2015年に目標を達成することはできません。
他の地域、例えばヨーロッパや中央アジアは目標どおりの道をたどっており、このまま行けば確実に目標を達成できる見込みです。南アジアは121人から40人まで下げなければならないのですが、目標達成は少し難しい状況です。

 

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