2歳のユスフは貧しさのため、離乳期に満足に食べることができず、栄養不良からひどい下痢にかかり日に日にやせていきました。母親はユスフを抱いて祈るしかありません。
そんな時、地方の村々で家庭訪問を行うユニセフの巡回チームがユスフの家を訪れ、すぐに保健センターと連携。栄養治療食が処方され、母親はそれを毎日ユスフに食べさせました。週に一回センターに通って体重を記録し、再び治療食を受け取ります。そうして数週間後、ユスフはようやく危機的な状況から脱することができました。
アフリカや南アジアなどの途上国を中心に、世界では、いまだ2億人近い5歳未満児が、急性または慢性の栄養不良に苦しんでいます。
この時期は生涯のなかで身体と脳が急成長する時期であり、
ここで栄養が不足すると、その後の発育や学習能力が阻害され、
子どもたちの未来が大幅に制限されるリスクが高まります。
ユニセフは、命を救う栄養治療だけでなく、定期的な発育観察や家庭訪問など、
栄養不良にならない仕組みづくりに最優先で取り組んでいます。
保健員による家庭訪問で、栄養について学ぶインドの母親。生後6カ月間の完全母乳育児は、乳児の生存率を14倍も向上させます。
腕周りを測って栄養状態を調べてもらうエチオピアの赤ちゃん。毎月の体重測定と併せて検査し、栄養不良を見逃しません。
ペースト状の栄養治療食を食べるアフガニスタンの女の子。重度の栄養不良に陥った子どもは、特別な治療食で回復させます。
ビタミンAの投与を受けるハイチの子ども。5歳になるまで年2回投与を続けることで、病気にかかりにくい身体をつくります。
アフリカの最貧国チャド国内でも特に栄養不良率が高い地域で、研修を受けた数百人の保健員が毎週月曜から金曜まで子どものいる全世帯の訪問を数年前より始めたところ、多くの栄養不良の子どもを早期発見・治療できるようになりました。
母乳育児の大切さ
離乳食の作り方
食材の衛生管理
家庭でできる簡易的な栄養検査の普及
この取り組みのもう一つの狙いは、子どもを栄養不良から守るための知識を、保護者に直接伝え広めることです。深刻な栄養不良が見つかった場合には、ただちに栄養治療につないで命を守ります。
アフリカのチャドでは2022年、大洪水が発生し食料事情が急激に悪化しました。しかし、これまでの地道な栄養支援の効果もあり、危機の中でも数十万人の子どもが栄養治療を受け、94%の子どもが健康を回復できました。
ユニセフは、世界の子どもたち命を守り、すこやかに成長できるよう、
栄養治療や地域に根ざした保健員育成など、絶え間なく活動を続けています。
このようなユニセフの幅広く継続的な活動全体を力強く支える協力方法が
「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」です。
最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、150以上の国と地域で行われているユニセフの活動を継続的に支えることができます。
ウクライナ危機やトルコ・シリア地震をはじめ、世界で緊急事態が発生した時の初動の資金に充てられるため、ユニセフが迅速に活動を開始することができます。
使途や地域を限定することなくニーズに応じてさまざまなプログラムに活用させていただくご寄付のため、厳しい状況にありながら、世界の注目を浴びることのない国々の子どもたちへの支援を可能にします。
安定した活動資金となるため、教育や環境問題に対する取り組みや政策提言など、ユニセフが中長期的な活動に取り組みやすくなります。
子どもたちが貧困のなかで暮らす可能性は、おとなの2倍もあります。貧困の連鎖を断ち切り、子どもたちが希望ある未来を叶えるためには、継続的なご協力が必要です。
今なら、ユニセフ・マンスリー
サポート・プログラムを
WEBから
お申込みの方(ご希望者のみ)に、
ユニセフ・ミニサーモボトルを
進呈中です。
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムにWEBよりお申込みいただいたご希望者の方に送付しております。
ボトルの送付は、1つに限らせていただいております。
より多くの方々に同プログラムにご参加いただけるようにの、送付数を限定させていただいていることをご理解ください。
なお、お申込みを繰り返しいただく場合は、送付をお断りさせていただく場合がございます。
お申込み確認画面にてミニサーモボトル「不要」をお選びいただいた場合、
ミニサーモボトルはお届けしません。
本体と本体内側はステンレス鋼、ふたはポリプロピレン、パッキンはシリコンを使用しています。
パッキンを正しくセットいただき、ふたがしっかり閉められた状態であれば、
横にしても飲料の漏れの心配はありません。
また、内容物が多すぎる場合漏れの原因となりますので、飲料を入れる際は飲み口より3cm下までにしてください。
ご使用いただけます。しかし、スポーツ飲料の成分には塩分が含まれており、ステンレスが腐食する可能性がありますので、使用後はすぐに本体内側を洗い、十分に乾燥させてから保管してください。
炭酸飲料、みそ汁やスープなどの塩分を含んだもの、牛乳・乳飲料や果汁飲料、お茶の葉や果肉などは、ボトル内側の腐食や変質の原因になり、破損の恐れがありますので入れないでください。
お申込みから約2~3週間後に、ご登録いただいたご住所へ発送いたします。
普通郵便で発送いたしますため、稀に配送が遅れる場合があります。また、ボトルが入った箱は厚みがあるため、郵便受けに入らない場合は、直接お受け取りをお願いいたします。保管期限内にお受け取りになれない場合は当協会に返送されます。
お申込みから4週間以上経っても配送されない場合、こちらの募金に関する
お問い合わせ窓口までお名前とご連絡先をお伝えいただき、お問い合わせください。
栄養不良の子どもをはじめ、
ユニセフの支援を待つ
世界中の子どもたちのためにー
1年間で、栄養不良に苦しむ子どもの命を救う栄養治療食482袋、あるいは、栄養指導を行う地域保健員の養成費用8人分に変わります。
1年間で、身体の免疫力を高めるビタミンA 9,000人(1年)分、あるいは、3つの病気を防ぐ予防接種用ワクチン1,454回分に変わります。
1年間で、下痢による脱水症状を緩和するORS(経口補水塩) 5,784袋、あるいは、5人家族用の衛生用品のセット8世帯分に変わります。
1年間で、発育観察で使用する吊り下げ式体重計39台、あるいは、どこでも授業が開ける教材セット2クラス(80人)分に変わります。
※ご寄付の金額は任意です。 ※輸送や配布のための費用は含まれません。 ※2023年8月現在の価格。
ユニセフ(国際連合児童基金)とユニセフ協会(国内委員会)は、約190の国と地域で、子どもたちの命と健康、権利を守るために活動しています。
活動資金はすべて、個人、企業、法人・団体の皆さまからの民間募金、各国政府からの任意の拠出金に支えられています。
民間募金は先進33の国と地域にあるユニセフ協会等からユニセフ本部に送られます。ユニセフ本部は、各国の子どもの状況をみて、ユニセフ現地事務所にお金をおくり、各国政府と協力して、子どもたちのための活動を行っています。
国内で発行されたカードをご利用いただけます。(一部のプリペイドカード、デビットカードは除く)
はい、当協会の収支報告および監査報告書を公開しています。当協会のユニセフ本部への拠出額と拠出率は、毎年、世界33のユニセフ協会(国内委員会)の中でトップレベルを維持しています。
詳しくは >
※1 新公益法人会計基準に則り、公益目的事業会計に配賦されている、事務運営費(正味財産増減計算書の光熱水費、火災保険料、施設管理料、建物減価償却費、什器備品など減価償却費)及び人件費(給料・報酬、福利厚生費、退職給付費用、賞与引当金繰入額)。 ※2 2022年のユニセフ本部への拠出金29,178,291,273円は、公益目的事業会計の経常費用計33,514,409,434円の87.1%、ユニセフ募金33,381,402,754円の87.4%にあたります。
当協会への寄付金は、従来の「所得控除」に加えて「税額控除」のどちらか有利な方式を選択いただくことができます。「税額控除」を選択されると、多くの場合、従来よりも控除額が大きくなります。
例えば、税額控除を選択された場合、毎月3,000円のご協力で、年間最大13,600円の所得税が控除されます。
源泉徴収されている方は、確定申告によって還付を受けることができます。
★ A(税額控除)かB(所得控除)のどちらか有利な方を選択し、所得税の控除をうけられます。どちらも確定申告が必要です。
★ ユニセフ募金は一部自治体の個人住民税、相続税についても優遇措置の対象となります。詳しくはお近くの税務署にお尋ねください。
★ 国税庁のホームページ上には、簡単に確定申告書類を作成することができる機能があります。画面の案内に沿って入力、印刷すればそのまま税務署に提出することができます。郵送も可能です。