日野原 重明

「私は95 歳と6カ月になります。野球で言えば九回です。普通なら勝負はほぼ決まっているはずですが、私は、この『九回』から、一番大切な人生が始まると思っています。 十五回ぐらいまで延長戦で、子どもたちのために頑張りたい。」(2007年4月大使就任式にて)

日野原先生は、2007年4月、日本ユニセフ協会大使に就任されました。以来、ご講演やご執筆活動などを通じ、世界で様々な困難な状況に置かれている世界の子どもたちの実情を訴え、支援を訴えてくださいました。


日本ユニセフ協会大使 日野原先生の発言録

どんな子どもも生まれながらに平等であるべきだし、
どんな子どもたちも私と対等だと思っています。

子どもは対等な目線で付き合うと必ず答えてくれます。

(2007年 大使就任後の対談にて)

みなさんに自己紹介をしてほしいと頼んで、20名余りの青少年たちが明るい顔で自己紹介してくれました。
彼らの様子から、この施設が心温まる指導がされていることを目の前に見ることができました。

(2007年:ユニセフ・メキシコ事務所が支援する
青少年施設を訪問して)

世界には、5歳の誕生日を迎えられない子どもたちがたくさんいます。9回表でもチャンスはあります。9回裏でもひっくり返せるのです。私は、子どもたちのために、子どもたちのいのち、健康、そして子どもたちの持つ権利を守るための活動に時間を使いたいと思います。
(2012年:日野原大使 百賀記念講演にて)

「私には幸いにも、同じ気持ちの仲間がたくさんいます。
ユニセフ活動を支えてくださっている皆さまです。これからも私と一緒に、世界の子どもたちを支えて頂けたら、とても嬉しく思います。」
(2015年:日本ユニセフ協会設立60周年感謝の集いにて放映※ )

※日本ユニセフ協会の創立60周年にあたり、ユニセフの活動をご支援くださる皆さまに向けて寄せてくださった日野原先生の音声メッセージを、ご視聴いただけます。
(アイコンをクリックください)

2017年7月18日、日野原重明先生が逝去されました。

困難な立場に置かれている世界の子どもたちのために、ユニセフの活動を支え、その支援の輪を広げてくださった日野原先生。

先生の生前のお力添えに、心より感謝を申し上げます。

ユニセフハウスでは、7月下旬から8月上旬にかけて、来館者のみなさまに日野原先生へのメッセージを書いていただけるコーナーを設けました。寄せられたメッセージは、日野原先生のご自宅にお届けさせて頂きました。