日本ユニセフ協会は、ユニセフ本部との協力協定に基づく
日本におけるユニセフ支援の公式機関です。
世界各地で猛威を振るう異常気象。焼けつくような日照りの中で、あふれ返る汚れた水の中で、抵抗力の弱い子どもたちが命を奪われています。現在、気候変動の被害リスクがきわめて高い子どもは約10億人。その大半が、くり返し襲う災害から身を守るすべを持たない、貧しい国々の子どもたちです。
過去40年で最悪の干ばつに見舞われているアフリカ・ザンビアの灼熱の太陽の下、ひん死の赤ちゃん、ハソンを抱いた母親が、病院を目指して何時間も歩き続けています。干ばつで井戸も畑も枯れて食べ物がなくなり、多くの子どもがひどい栄養不良に。各地の病院には子どもが次々と運ばれ対応に追われています。
さらにザンビア南部では洪水が発生し、衛生状態が悪化。何百万人もの子どもたちがコレラなど感染症の脅威にさらされています。
アジアでも、災害の猛威が止まりません。バングラデシュでは2024年、サイクロンや洪水が相次ぎ1,800万人が被災しました。家が流され、病院は浸水し、数千の井戸やトイレが水没して、下痢性疾患や肺炎がまん延しました。今年もまたモンスーンの季節が近づき、子どもたちの命に危機が迫っています。
世界のすべての地域は、安全な水の不足という課題に直面しています。水資源が十分にある国でも、水不足は珍しくありません。水インフラの崩壊や水質汚染、水資源の不適切な管理、紛争など、さまざまな要因で生じ悪化する水不足は、子どもたちの命と生活を脅かします。
近年、アフリカのサヘル地域で記録的な干ばつが相次いでいるように、災害はより頻繁かつ深刻になっており、影響を受ける地域も広がっています。こうした水の問題は、気候変動の影響によって今後さらに悪化すると予測されています。水需要が世界的に高まっていることも、水不足を深刻化させる要因となっています。
深刻な干ばつで干上がった川から、わずかに残った水を集める男の子(ソマリア)
深刻な干ばつ被害のため、農作物は不作となり、水場は干上がり、食料不安につながっている(ザンビア)
水不足になると、生存に欠かせない安全な水が手に入らなくなったり、あるいは高い価格で購入しなければならなくなります。水不足によって下水道システムが機能しなくなると、コレラなどの病気が蔓延するリスクが高まり、幼い命が奪われることも少なくありません。きれいな水がなければ、家庭や学校、医療施設において、衛生を保つために不可欠な手洗いも行うことができません。
お母さんのお腹の中にいる胎児期から、幼少期、青年期、そして成人になるまで、子どもの脳、肺、免疫システム、その他の重要な機能の健康と発達は、子どもたちが育つ環境の影響を受けます。気候変動の影響が深まるにつれ、安全な環境で育てることはより難しくなります。
ユニセフは、世界中で年間何千万人もの人々のために緊急給水を行い、子どもたちが今日を生きのびるための衛生・栄養・医療などの支援を迅速に届けています。
幼い子どもは下痢や脱水症で命を落としやすいため給水支援や浄水剤の配付
栄養不良の子どもの命綱である栄養治療食の提供
感染症を防ぐ消毒薬の散布や予防接種も展開
世界中で災害の頻度や規模がますます増大する今、危機のただなかにある幼い命を救うことはもちろん、子どもたちの故郷が「命を育くむ場所」であり続けられるよう、持続可能な水・衛生施設の設置を50カ国以上で進めています。
特に高い効果をあげているのは、太陽光発電式の給水施設です。地下の水源から水をくみ上げ、送電網のない地域にも設置、何十年も耐久性を維持して稼働させることができます。診療所や学校に設置することで、子どもを守る拠点としての役割も担っています。
子どもたちを守るには、地域社会で被害に対応できる態勢を整えることが不可欠です。ユニセフの研修を受けた母親ケアチーム200組以上が、子どもの栄養や衛生習慣の勉強会を開き、地域ぐるみで災害を乗り超える大きな力となっています。
ユニセフは、世界のすべての子どもが命を守られ、学ぶ権利や遊ぶ権利が奪われないよう、そして尊厳のある生活が過ごせるよう、活動を展開しています。
災害、食料難、水不足、感染症蔓延など、気候変動が世界各地でさまざまな問題を引き起こしているなか、ユニセフは、すべての子どもたちがより安全な世界で生きられるよう、長期的な支援を行っています。
5,000円
10,000円
30,000円
50,000円
100,000円
たとえば、5,000円のご協力が
深刻な栄養不良の子どもを回復させる栄養治療食95袋に変わります。
たとえば、10,000円のご協力が
5人家族が1カ月間安全な水を利用できる浄水剤27家族分に変わります。
たとえば、30,000円のご協力が
熱中症や下痢による脱水症状を和らげる経口補水塩(ORS)1,685袋に変わります。
50,000円のご支援で、たとえば
緊急下でも授業を開ける教材・学用品セット2セット(生徒80人分)に変わります。
たとえば、100,000円のご協力が
被災地などに安全な水を提供する緊急給水設備2基に変わります。
※ご寄付の金額は任意です。
※輸送や配布のための費用は含まれません。
※2025年5月現在の価格。
※1米ドル=151円で計算。



はい。日本ユニセフ協会への寄付金は税額控除の対象となり、年間寄付額-2000円の40%が所得税額から控除されます。
「税額控除」と「所得控除」のどちらか有利な方式を選択できます。一般的には「税額控除」を選択するほうが、控除額が大きくなります。
たとえば、10,000円のご協力で、年間最大3,200円の所得税が控除されます。
源泉徴収されている方は、確定申告によって還付を受けることができます。
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