データ元:ユニセフ報告書「HIDDEN IN PLAIN SIGHT」2014
子どもへの暴力にはさまざまな形態があり、例えば、家庭での暴力的なしつけや学校での体罰を含む身体的暴力、ネグレクト、暴言などによる精神的虐待、性的虐待などが含まれます。暴力を受けた子どもは、身体的な傷を負うだけでなく、生涯にわたるトラウマを抱えることも少なくありません。しかし、社会的・文化的規範によってその行為が容認されてしまったり、見えない場所で行われるため表面化しづらいことから、この問題に対する認識は決して十分ではありません。
何も行動が起こされず、現在のままの傾向が続けば、2030年までに、200万人近くの子どもと若者が暴力によって命を落とす恐れがあります。
ユニセフ親善大使 リーアム・ニーソン「子どもへの暴力をなくすために」
ユニセフの取り組み
ユニセフは、あらゆる活動において子どもへの暴力を終わらせることに優先的に取り組んできました。2013年には、この問題への関心を高めることを目的に「#ENDviolence(暴力をなくそう)」キャンペーンを全世界で開始しました。
また、2016年には、パートナー団体とともに「子どもに対する暴力撲滅のためのグローバル・パートナーシップ(GPeVAC)」を立ち上げました。このパートナーシップは、各国政府、国連機関、民間セクター、市民社会、研究者、若者たちが、2030年までに子どもへの暴力を撲滅するという、持続可能な開発目標(SDGs)に掲げられた、国際社会の新たなターゲット達成のために協力する取り組みです。
子どもへの暴力を終わらせるために
ユニセフは、GPeVAC等とともに推奨している戦略に基づき、各国政府に対して、下記の行動を取るよう求めています。
関連の取り組み
- 暴力をなくすための若者によるマニフェスト(2019年1月24日)
- ソリューションズ・サミット参加報告会(2018年6月13日)
- 公開セミナー「子どもに対する暴力をなくすために」(2017年10月11日)
- 子どもへの暴力撤廃のためのグローバル・パートナーシップを立ち上げ(2016年7月12日)
関連報告書
- ユニセフ報告書「毎日の試練:学校における暴力をなくす」(2018年9月6日)
- ユニセフ報告書「すぐそこにある暴力」(2017年11月1日)
- ユニセフ報告書「子どもへの暴力防止キャンペーン レポート 統計版」(2014年9月4日)
関連ストーリー
- カンボジア 学校での暴力的な指導をなくす(2017年12月6日)
- マラウイで続く飢餓の危機 売春を選ぶしかない少女たち (2017年4月21日)
- 観光と結びつく孤児院 施設で暮らす子どもたちを家族のもとに(2016年10月11日)