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![]() 地震や津波、洪水、台風やサイクロン、干ばつなどの自然災害は人びとを襲い、失望や不安に陥れ、その後の生活 に大きな影響を与えます。また、世界では、4人にひとり(5億3,500万人)の子どもが、災害や紛争、不安定な情勢など、緊急事態下の国や地域で暮らしているとされ、子どもたちは最も脆弱な立場に置かれています。ユニセフは、子どものニーズに対応するために、子どもの保護のための活動を行ったり、子どもに衣服や教育キットを提供し、子どもたちが安全な環境で生活を続け、日常に戻れるよう支援しています。 一方、これらの自然災害の中には、その被害状況にもかかわらず、報道が少なかったり、長期間継続しているために人々の注目を集めず、支援が必要にもかかわらず十分な資金が集まらないものがあります。自然災害緊急募金へのご協力により、このような忘れられた自然災害の被災者を迅速に支援することが可能となります。みなさまのご支援をどうぞ宜しくお願いいたします。 ユニセフ・自然災害緊急募金にご協力ください。トンガ沖大規模噴火・津波![]() 被害を受けた首都・ヌクアロファの様子(2022年1月) トンガのフンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山は1月15日に激しく噴火しました。衛星画像では、火山灰、蒸気、ガスが幅5kmにも及ぶ噴煙となり、火山の上空およそ20kmにまで達していることが確認されています。この噴火によってトンガの首都ヌクアロファの沿岸地域は津波が発生し、フィジー、サモア、バヌアツ、オーストラリア、ニュージーランドにも津波警報が出されました。
支援には安全な飲み水の提供、石けん、生理用品、歯ブラシ、歯磨き粉などを含む水と衛生キットや、折りたたみ式ジェリー缶の提供、基本的な医薬品の提供、さらには、おもちゃを含むレクリエーションキットの提供などが含まれています。そして子どもたちが1日も早く日常を取り戻すための仮設の学習スペースの設置も目指しています。 火山噴火と津波の影響を受けたトンガの人々の当面の人道支援ニーズに応えるために、ユニセフは270万米ドルの資金支援を必要としています (2022年1月21日)。なお人道支援ニーズは、政府による初期被害評価が完了後、大幅に増加することが見込まれます。 フィリピン![]() 2021年12月16日、超大型の台風22号(フィリピン名:オデット、国際名:ライ)がフィリピンを襲ってから1週間以上が経過し、約86万4,000人の子どもたちが支援を必要としています(12月24日時点)。ユニセフは、人道支援計画を策定し、食料、水、医薬品、衣類、個人用防護具(PPE)、衛生キット、一時避難所、災害用キット、医療施設用テントなどの物資の提供や、感染症の予防・管理、妊婦と子どもの栄養不良の予防や治療、そして子どもへの心理社会的支援や暴力からの保護などに取り組んでいます。ユニセフは、最も被害を受けた子どもの命と権利を確実に守るために、少なくとも1,100万米ドルの資金を国際社会に要請しています。 ハイチ![]() 2021年8月14日、ラテンアメリカ・カリブ海諸国のハイチ南西部でマグニチュード7.2の地震が発生しました。地震から1カ月が経過した今も、26万人の子どもたちを含む65万の人々が緊急の人道支援を必要としているとされています。1万2,000人が負傷し、最も被害の大きかった地域では82カ所の保健施設が損傷・損壊したと推定されており、保健システムはそのニーズに対応することが難しくなってきています。1カ月経った今でも、農村部のいくつかのコミュニティは、インフラの損傷により、機能している保健施設を利用できていません。保健・医療にも限界がきており、傷口からの感染症や破傷風など、健康リスクが高まっています。
ユニセフは、現地の情勢がどのように変化しても、子どもたちの命綱としての役割を貫くとともに、子どもたちが未来への希望を失わないよう、安心して過ごせる環境を一日も早く整えていきます。ユニセフ「自然災害緊急募金」に、どうかご協力をお願い申しあげます。 |