地球上で最も人口密度の高い場所のひとつであるガザ地区では、170万人を超える人々が避難生活を送っており、その半数が子どもたちです。
10月7日の衝突開始から46日間で、子ども5,300人以上が殺害されたほか、今も1,200人以上の子どもの行方がわからなくなっており、爆撃で倒壊した建物や家屋のがれきの下に埋まった状態でいる可能性があるとみられています。これは、人口密集地での爆発性兵器の使用が招いた悲劇です。
砲弾や銃撃に加え、壊滅的な生活環境と食糧不足によって、子どもたちは極度の命の危険にさらされています。ガザでは、今後数カ月の間に、消耗症に陥る子どもが30%近く増加する可能性があると予測されています。
ユニセフは、ガザ地区全域で子どもたちの切実なニーズに応え続けています。しかし、支援活動は、ますます困難で危険なものとなっています。ユニセフのスタッフはガザの南部地域にとどまり、支援を必要としている子どもたちへの支援を続けています。ガザへの検問所が断続的に開かれ、人道物資が搬送されていますが、急増するニーズには足りません。
ユニセフは、すべての紛争当事者に対し、継続的な人道的停戦を実施し、人道支援が安全かつ妨げられることなく、必要としている人々に届けられるようにすることを強く求めています。
パレスチナの人道的状況に対応するため、ユニセフは、1億5,440万米ドル(約234億円)の資金を必要としています。この資金は、ガザ地区とヨルダン川西岸地区における、水と衛生、保健、子どもの保護、教育支援の継続、および家族が切実に必要とする物資を手に入れるための多目的現金給付支援の提供に用いられます。(2023年11月時点、1米ドル152円で計算)。
日本ユニセフ協会では2023年10月14日より「ガザ人道危機 緊急募金」の受付を開始し、ガザでの子どもたちへの募金を呼びかけています。
ユニセフはこれまでにガザにおいて、子どもとその家族に以下の支援を届けることができています。
戦闘が激化して以来、ユニセフはガザ地区の南部と中部の病院に医療物資とベビー用品を提供し、他の新生児集中治療室にいる新生児を含む約24万4,000人を支援してきました。
さらに、5つの病院にトラックで水を輸送し、1人1日3リットルの水を約5万人に供給しています。
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