公益財団法人日本ユニセフ協会
 

心理社会的ケア(心のケア)


©UNICEF/2011/N.Imoto

自然災害などによって生じた被害を目の当たりにし影響を受けた子どもたちは、大切なものを失ったショックや急激な生活環境の変化などから、少なからず心に不安を抱えます。東日本大震災の被災地では、5年が経過しようとしている今日でも、こうした状況が多く報告されています。子どもたちが心の傷やつらい体験を乗り越えようとする過程では、身近なおとなが寄り添い、長期的に適切なケアが提供されなければなりません。しかし、いまだに多くのモノやコトが"仮"の状態の被災地では、子どもたちを支える立場にあるおとなの間にもストレスや不安が広がっています。

震災発生直後、一瞬にして"日常"を奪われてしまった子どもたちに、安心して遊べる空間(「子どもにやさしい空間」)の確保や、自らも被災しながら、手探りで子どもたちを支え続けた保育園や幼稚園の先生方のサポートという形で日本ユニセフ協会の心理社会的ケア支援活動はスタートしました。2015年も、支援開始約半年後から徐々に展開してきた①地元の体制づくりのための支援と、②心理ケア専門家等による直接的な支援の2つの形を続けています。さらに2014年以降は、東日本大震災で得た知見を将来の万が一への備えに活かすための取り組みにも力を入れています。

2015年の主な活動

詳しくは、5年レポートをご覧ください。

活動分野 内容

遊びを通じた心のケア

<連携団体>
日本プレイセラピー協会

『プレイセラピー的子どもとの関わり方の研修』
岩手・宮城・福島・山形の保育士や保護者、子育て支援センター・スタッフ、行政職員、児童民生委員等対象の研修をおこないました。
関連記事: https://www.unicef.or.jp/news/2015/0368.html

親子の心のケア
『ままカフェ』や保養プロジェクトに集う親子へ子どもの心のケアにつながる遊びの紹介、親子の心のケアを実施しました。

セルフケア研修
保育士、遺児家庭相談員、母子父子支援員、児童相談所心理司など、子どもや保護者と関わる方々の心と身体を癒すための「セルフケア研修」も実施しました。

保育園・幼稚園への個別サポート
要請のあった園に対し、保護者、保育士の心理相談、個別ケースの親子のプレイセラピーなどを実施しました。

研修とスーパービジョン
個別DV・児童虐待ケースに対する児童相談員のスーパービジョン、相談員・保健師・保育士を対象としたDV・児童虐待リスクの高いケースに関する研修、児童相談所心理司向け専門家研修など、現地の専門家のスキルアップを支援しています。

心のケア資料作成
遊びを通した子どもの心の安心サポート・マニュアルを制作・配布しました。
資料のPDF版はこちら

山形『ままカフェ』支援

<連携団体>
やまがた育児サークルランド

福島から山形に避難中の親子が集う『ままカフェ』を支援。地域とのつながりを持ちにくいまま子育てや将来に不安を抱える母子を支える場所とプログラムを提供しています。
関連記事:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2014_0526.html

保養プロジェクトや子育て広場等への心理士派遣

<連携団体>
福島県臨床心理士会
NPO法人ハートフルハート未来を育む会

健康被害への不安を抱えながら暮らしている福島の親子を対象に屋外でのびのびと遊べる機会を提供する保養プロジェクトをはじめ、親子が集う子育て広場や乳幼児健診等の場へ臨床心理士と保育士のチームを派遣し、遊びを通じた心のケアや相談を実施しました。
関連記事:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_1208.htm
関連動画:https://www.youtube.com/watch?v=iS_Fp5ipmDs&feature=plcp

おもいっきり!そとあそび/福島の子ども保養プロジェクト

<連携団体>
福島の子ども保養プロジェクト

福島県ユニセフ協会が県生協連や福島大学災害復興研究所とともに2012年から展開している「ふくしまの子ども保養プロジェクト」への支援を実施。震災直後から実施しているバス遠足「おもいっきり!そとあそび」の継続の他、週末を利用して親子で保養に出かける「週末保養企画」を実施しました。

子どもにやさしい空間

<連携団体>
国立精神・神経医療研究センター

『子どもにやさしい空間ガイドブック』改訂版を制作し、全国約6万の教育施設に配布。研修会も始めました。
関連記事:https://www.unicef.or.jp/news/2015/0355.html

「心理社会的ケア(心のケア)」過去の活動はこちら