中東のシリアでは紛争が開始してから13年を迎え、近年の歴史の中で最も長引いた紛争の1つとなりました。紛争開始以来、あまりにも多くの子どもたちが多くの犠牲を強いられ、子ども時代を奪われています。
ユニセフは、2024年、シリアおよび周辺国(トルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプト)においてシリア紛争下で苦しむ子どもたちを一人でも多く守る救援活動のため、12億6,220万米ドル(1,767億800万円。1米ドル=140円で計算)の支援を国際社会に呼びかけています。
[ 2024年12月8日 ] 第339報
シリア政権崩壊
「支援拡大のため、人道アクセスの保障を」
ユニセフ事務局長声明
[ 2024年12月2日 ] 第338報
シリア北西部での暴力激化、子ども7人死亡
「子ども、市民、民間インフラの保護が最優先」
シリア紛争12年:奪われ続ける子ども時代 /日本ユニセフ協会 (2023年3月公開)
ユニセフが発表したシリアの人道危機に関する2023年の報告書は、紛争が同国の人々、特に子どもたちに与え続けている影響を伝えています。多くのシリア人が人道支援を必要としており、約680万人が国内避難民、また約680万人が難民として登録されていると推定しています。紛争により、インフラの破壊が広がり、必要なサービスへのアクセスが制限され、食料や清潔な水などの基本的な生活必需品の不足が深刻になっています。
みなさまからのご支援のおかげで、ユニセフは2023年にシリア国内および難民受け入れ国において、数百万人の子どもとその家族に支援を届けることができました。
ユニセフはこれまでにシリア国内で約325万人の子どもと女性たちに一次医療を提供し、水道などが損傷・破壊されている地域住民を含む441万人以上に対して安全な水を利用できるようにしてきました。
また、同国の280万人以上の子どもたちに正規・非正規の教育へのアクセスを提供しました。そしてユニセフのパートナー団体とともに、55万人以上の子どもたちにメンタルヘルスと心理社会的支援を提供しました。
ユニセフは、すべての子どもの権利を守るための機関として、シリアおよび難民受け入れ国において、保健・衛生・栄養支援、心のケアなどの救援活動を継続しています。
<2024年の活動計画(一例)>
大切な家族を失った子ども、全てを置いて命がけでシリアから逃れた子ども、学校に通えない子ども。しかし、その子どもたち1人ひとりに人生があり、物語があります。すべての子どもが子ども時代を取り戻せるよう、シリア緊急募金にご協力をお願いいたします。
こうしたユニセフの活動の中で、皆さまから寄せられる募金は、たとえば、次のようなものにも使われています。
※ご寄付の金額は任意です
※2024年1月現在 1米ドル=140円で計算
※輸送や配布のための費用は含みません。
シリア緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「シリア」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税・相続税・法人税の税制上の優遇措置があります。
また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。