世界約190の国や地域で活動するユニセフ。
どんな活動をしているのかな?ユニセフについて調べてみよう!
ユニセフとは…
ユニセフとは・・・
ひとことでいうと…
ユニセフ(国際連合児童基金)は、世界の子どもたちのいのちと、すこやかな成長を守るために活動する国際連合の機関です。
よりくわしくいうと…
ユニセフは日本語で国際連合児童基金といいます。
国際連合とは、地球でおきているいろいろな問題を話し合い、協力して解決しようとする仕組みです。国連(国際連合)にはさまざまな機関があり、それぞれの分野の問題解決に取り組んでいますが、その中で、ユニセフは子どもたちが直面している問題に目を向け、子どもたちのためによりよい世界をつくっていくために活動をしている機関です。
ユニセフの仕事は、「子どもの権利条約」にもとづいて、世界中の子どもたちの命と権利を守ること。世界中どの国に生まれても、すべての子どもが元気に、安全に、幸せに育つことができる世界の実現をめざしています。そのために、病気を防ぐための予防接種や薬を届けたり、栄養のある食べ物やきれいな水を用意したり、学校に通えるようにしたりしています。戦争や災害のときには食べ物や安全な場所を提供して助けます。
活動に使うお金は、世界中の人や会社、国からの寄付で支えられています。
ユニセフの使命 ~ユニセフが「世界の子どものためにやる!」と決めた大切なこと~
ユニセフができてから50年をむかえた1996年、ユニセフはどのような使命をもって活動するのかが、はっきりと文章になりました。
ユニセフの使命
- ユニセフは、子どもの権利を守り、子どもがもってうまれた能力をじゅうぶんに発揮できるチャンスを広げるために活動する国際連合の機関です。
- ユニセフは、「子どもの権利条約」にもとづいて活動し、この条約がひろく子どもに対する行動の基礎となるように努力します。
- ユニセフは、子どもの生存、保護、発達が、人類の進歩にとって欠かせないものだと考えます。
- ユニセフは、各国の政府などにはたらきかけ、「子ども最優先」が実現するように支援します。
- ユニセフは、もっとも困難な状況にある子どもたちが特別の保護を受けられるようにします。
- ユニセフは、緊急事態にすばやく対応して、子どもを守ります。
- ユニセフは、中立の機関で、もっとも支援を必要としている子どもを優先的に援助します。
- ユニセフは、女性と女の子が男性と同じ権利を得られるように支援します。
- ユニセフは、国際社会の平和と調和のある発展をめざします。
「ユニセフ」のよび名のひみつ
ユニセフ(UNICEF)というよび名は、英語の名前の頭文字から来ています。
現在の英語の名前は…
あれ? UNICEFになりませんね。 なぜでしょう?
じつは、UNICEFという英語の頭文字は、ユニセフがつくられた当初(1946年~1953年)の英語の名前の頭文字なのです!
ユニセフがつくられた当初の英語の名前が次の通り。
ユニセフができたのは、第二次世界大戦がおわった翌年の1946年。当時、戦争で親や家をなくしたり、食べ物が不足していたりして、きびしい生活をしている子どもが世界各地にたくさんいました。ユニセフは、戦争に勝った国、負けた国に関係なく、国際的(International)に、戦争でひがいを受けた子どもたちを緊急(Emergency)に助けるためにつくられました。
戦後しばらくたち、1950年代になると(各国政府やユニセフ、そのほかの機関のがんばりもあって、)多くの国が戦争からはずいぶん回復したので、もともと一時的な緊急支援のために作られたユニセフは、その活動を終えてもよいのでは、という声もあがりました。しかし、当時、アジア・アフリカ地域を中心に新しい国がたくさん生まれていて、中には、開発から取り残され、きびしい生活をしいられている子どもたちがたくさんいる国もありました。そんな国ぐにから、ユニセフは世界中すべての子どもたちのための活動を続けるべきだ、という声が高まっていったのです。
そうした声を受け、ユニセフは1953年に、戦争のひがいから子どもを助ける一時的な機関ではなく、これから先ずっと、世界中の子どもたちを助けるという役割をもってはたらき続ける機関(恒久機関)になりました。
その時に、名前が「国際連合国際児童緊急基金(United Nations International Children’s Emergency Fund)」から、現在の「国際連合児童基金(United Nations Children’s Fund)」に変わりましたが、「ユニセフ(UNICEF)」というよび名が広く親しまれていたことから、そのまま「ユニセフ(UNICEF)」というよび名が存続されることになったのです。
ロゴマークの意味と歴史
1946
ユニセフがつくられた当初は、国連のロゴを使用していました。
1953
ユニセフが一時的な機関ではなく、活動が続くことになり、独自のロゴを作成。最初のロゴは「ミルクを飲む子ども」で、当時の活動(子どもにミルクを届ける)を表しています。背景には国連のオリーブの枝と地球が描かれていました。
1960年代
子どもの権利を守る活動が広がり、ロゴは「子どもを抱き上げる母親」に変わりました。
1975
「母と子」の絵を「unicef」の文字の一部に組み込んだロゴが登場。
1978
1975年のロゴから、当時のトレンドに合わせて少しだけ書体が変わったものが使われていました。
1986
40周年を記念して、文字を太くし、色を青に変更。シンプルで世界中でわかりやすいデザインになりました。
2001
色がシアン(明るい水色)に。母と子の絵は、シンプルになり、「母」だけではなく、「大人」、「子どもの保護者」を連想するような一般的で現代的なデザインになり、現在のロゴにだいぶ近づいてきました。
2008
ロゴの下に“unite for children(子どもたちのために団結しよう)”というタグライン(キャッチフレーズ)が追加されました。このタグライン(キャッチフレーズ)は「エイズとたたかうために団結しよう!」「平和のために団結しよう!」など、さまざまなキャンペーンでも使用されました。
2016年~現在
タグライン(キャッチフレーズ)が“for every child(すべての子どものために)”に変更されました。「すべての子どものために」というタグライン(キャッチフレーズ)には、世界中の子どもの権利を守るというユニセフの使命が込められています。
この「すべての子どもに」は、続きがあります。 ”for every child, education.(すべての子どもに、教育を。)”や”for every child, peace.(すべての子どもに、平和を。)”など、子どもたちが直面する課題や、私たちの願いを込めることで完成されます。
日本ユニセフ協会ってなぁに?
公益財団法人日本ユニセフ協会は、世界の32の国と地域にあるユニセフ協会(ユニセフ国内委員会:National Committee for UNICEF)のひとつです。
日本ユニセフ協会は、どんなお仕事をしているの?
ユニセフとユニセフ協会の活動
ユニセフは、国連のチームで、子どもがどこの国に生まれても、生まれもった能力を最大限のばして成長していくことができるよう、世界各地で子どもを助ける活動をしています。
日本ユニセフ協会は、そんなユニセフの活動を日本から応援するチームです。日本の人たちにユニセフのことを知らせたり(広報活動)、募金を集めたりして(募金活動)、そのお金をユニセフに送ります。こうして、日本から世界の子どもたちを助けるお手伝いをしています。
日本ユニセフ協会は、ユニセフとちがって、自分たちで世界各地に行ったり、日本の国内で子どもたちに食べ物や薬を届ける活動をしたりするわけではありません(※)が、日本国内で子どもの権利がより守られた社会になっていくように、政府や社会に呼びかけ(アドボカシー活動)を行っています。
まとめると、ユニセフは世界で子どもを助ける活動、日本ユニセフ協会は日本からユニセフを支える活動や日本国内でのアドボカシー活動をとおして、子どもの権利が守られた社会をめざして活動しているということになります。
※ ユニセフが世界各地で活動をするときは、各国の政府から「ユニセフさん、手伝って!」という要望を受けてから、その国の政府と協力して子どもを助ける活動をしています。ユニセフが日本で子どもを助ける活動をしていないのは、日本の政府が自分たちで自分たちの国の子どもたちを守っていく力があり、ユニセフの助けを必要としていないからです。
世界中すべての国が、「自分の国の子どもは自分たちで守る力がある」ようになれば、世界中どこに生まれても、子どもたちは元気に成長していくことができるようになり、ユニセフは必要なくなります。そんなユニセフが必要ない世界が早く実現するといいですよね。