中東のシリアでは紛争が開始してから2025年で14年となり、近年の歴史の中で最も長引いた紛争の1つとなりました。紛争開始以来、長期化する攻撃、繰り返される避難、経済の衰退、疾病の集団発生などから子どもやその家族を守るために取り組んできた「シリア緊急募金」は2025年7月31日をもって終了いたしました。
皆様からのお力添えにより、これまで約34億円のご支援をお預かりし、紛争下で苦しむ子どもたちや最も脆弱な人々に対して、食料や清潔な水などの基本的な生活必需品を中心に多くの支援を提供することができました。
皆様のご支援に心より感謝申し上げます。引き続き、世界の子どもたちが健やかに過ごせるよう、ユニセフ募金、緊急募金にご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
シリア紛争12年:奪われ続ける子ども時代 /日本ユニセフ協会 (2023年3月公開)


危機発生以来、ユニセフは必要な支援を迅速に届けるべくパートナー団体とシリア国内および難民受け入れ国において、数百万人の子ども達とその家族に対し、食料や清潔な水などの基本的な生活必需品を中心に多くの支援を提供してきました。皆様のご支援により、2024年は以下の支援を届けることができました(一例)。
・約380万人が安全な飲料水を利用できました
・下水ネットワークを修復し、約116万人が改善された衛生施設を使用できました
・約50万人の子どもたちに対し、子どもの保護サービスを提供しました
・43万人以上の子どもたちに対し、個別学習教材を提供しました
・36万人以上の子どもたちがジフテリア、百日咳ワクチン、破傷風の3回接種を受けることができました
・5歳未満の180万人の子どもたちがポリオワクチンを接種しました
・60万人以上の10歳から24歳までの青少年が、スキル向上や職業訓練も含めた青少年開発プログラムに参加しました