2025年7月23日アンマン(ヨルダン)発
シリアの一部で戦闘や空爆が起き、子どもが死傷したり、また彼らの生活に影響が及んだりしている事態を受け、ユニセフ(国連児童基金)の中東・北アフリカ事務所代表、エドゥアルド・ベイグベデルは、以下の声明を発表しました。
何人もの子どもが死傷
シリアのスワイダー、ダマスカス、ダラアなどで起きた直近の暴力が、子どもの生活とウェルビーイングに深刻な影響をもたらしています。
報告によると何人もの子どもが、命を落としたり、重傷を負ったりしています。これは痛ましく許しがたいことです。犠牲となった方々のご家族の皆さまに、心よりお悔やみを申し上げます。
ユニセフは、暴力を目の当たりにし、恐怖に駆られて自宅から逃れ、基本的で必要不可欠なサービスや心理社会的な支援を受けられなくなった子どもとその家族の、心と生活のウェルビーイングについて懸念しています。
水道・電力・通信網をはじめとする重要なインフラが被害を受けています。この影響は最も脆弱な立場にある子どもが最も大きく受けており、依然として不均等な状況が続いています。特にこのような、10 年以上にわたる紛争の後ではなおさらです。今こそ、シリアの復興と再建に焦点を移すべき時です。
ユニセフは、国連事務総長による持続的な平和への呼び掛けを繰り返すとともに、すべての当事者に対し、国際人道法および国際人権法を含む、国際法上の義務を遵守するよう強く求めます。民間人、特に子どもを保護するために、取りうるすべての措置を講じることが不可欠です。シリアとこの地域の子どもに、さらなる事態の激化に耐える余裕はありません。
支援拡大へ向け人道アクセスを
私たちはすべての当事者に対し、影響を受けた子どもとその家族の元への、安全で制限と妨げのないアクセスを提供するよう、緊急に求めます。彼らには、今もこれからも、平和と安全の中で尊厳をもって生きる権利があります。
私たちは状況を注視しており、安全で継続的なアクセスが確保されれば、子どもとその家族の命を守る支援の規模を拡大する準備ができています。子どもの命とウェルビーイングは、一刻も早く守られなければなりません。


























