2018年9月28日、インドネシア中部のスラウェシ島でマグニチュード7.4の地震が発生。発生からおよそ2週間。犠牲者は2,000人以上、避難を余儀なくされた人は8万人以上とされており、犠牲者の数は増え続けています。今回の地震で子ども66万人を含む190万人が影響を受けており、140万人が支援を必要としています。

2004年に22万人以上が犠牲になったスマトラ島沖地震の経験からもわかるとおり、緊急発生時の迅速な対応はもちろん、復興には長期的な取り組みが欠かせません。緊急の救命活動が現地では行われており、ユニセフはいちはやく被災地に入り、インドネシア政府と連携しながら、水と衛生・栄養・保健・教育・子どもの保護の分野で活動を展開しています。

2,000人以上が犠牲になる中で家族と離れたり、保護者を伴っていない子どもの数も多くなることが見込まれており、出生登録の割合が33%と低いインドネシアでは子どもたちが搾取や人身売買にあうリスクも高くなります。今回の地震でおよし5,000人の子どもが保護者を伴っておらず、心理社会ケアが早急に求められます。10月8日までに保護者を伴わない子どもが61人確認されており、3人は家族と再び合流することができました。ユニセフは家族の再会のための支援や、子どもへの心理社会ケアの提供、子どもにやさしい空間の設置、レクリエーションキットの提供などの準備を進めています。また、教育の面では、すでに2,700を超える学校や早期幼児開発センターが影響を受けており、27万人以上の子どもたちが影響を受け、教育の機会を奪われています。ユニセフは10月8日までに47の一時的な学校のための資材を提供しました。

地震と津波で水没した家屋から、地震発生からおよそ48時間後に救出されたヌルさん(15歳)

また、保健の分野でも、地震の以前から麻疹・風疹混合生ワクチンの予防接種率は49%と低く、栄養不良の割合も高い地域でした。保健センターも閉鎖され、限られた人員でしか開設できておらず、ニーズに対応することが出来ません。今回の地震によってこういった脆弱な立場に立たされている子どもたちはさらに追いやられ、支援から遠ざかってしまいます。

影響を受けたスラウェシ中部はもともと衛生施設の利用が普及しておらず、3家庭に1つはトイレが自宅になく、18万世帯以上が屋外排泄を行っている地域でした。こういった地域で水源が確保できないことは安全な飲み水が確保できないだけでなく水を媒介する感染症などの蔓延も懸念されます。

多くの地域が停電や道路の封鎖などで社会インフラから切り離され、支援を必要とする子どもの数は増え続けています。8月にはインドネシア南部のロンボク島でもマグニチュード6を超える地震が相次ぎ、犠牲者は500人を超え、34万人以上が避難生活を強いられています。必要な支援物資は引続き現地に届けられる予定で、水と衛生キット、450の学校用のテント(4万5,000人の生徒を対象)、300の箱の中の学校キットや早期幼児開発セットが届けられる予定です。また、社会省からの保健福祉士ともの連携して、心理社会ケアだけでなく子どもの保護サービスも提供しています。ユニセフ・インドネシア事務所は持ちうる全てをもって対応にあたっていますが、物資の提供や最も支援を必要としている地域の緊急の人道支援ニーズに応えるにはさらなる資金が求められています。ユニセフは今回の緊急事態ならびにロンボク島地震の影響を今でも受けている子どもたちに対して迅速に活動を拡大するために、2018年末までの資金として2,660万米ドルを必要としています。皆さまのあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

2018年、ユニセフはインドネシアの地震の影響を受けた子どもたちのために、以下を目標に取り組んで参ります。

栄養
  • 重度の急性栄養不良の6-59ヶ月の子ども5,000人に集中治療サービスを提供
  • スラウェシ島の5歳未満の子ども5万人に乳幼児の食生活に関して質の高いカウンセリングの提供
保健
  • 麻疹・風疹混合生ワクチンの予防接種を60万人の子どもに提供
  • 防虫剤処理を施した蚊帳の利用を通じて30万人の子どもをマラリアから守る
  • 家族キットを3万2,000世帯に提供
水と衛生
  • 避難した19万人に安全な飲み水を提供
  • 60万人に衛生品とメッセージの提供
  • 避難した12万人に衛生サービスの提供
子どもの保護
  • 子どもにやさしい空間を通じて2万人の子どもに心理社会ケアを提供
  • 保護者を伴っていない子どもの70%が家族と再会する
  • 120人の現場で働くスタッフがジェンダーに基づく暴力や性的搾取・虐待からの予防について研修を受ける
教育
  • スラウェシ島とロンボク島の青少年24万5,000人に正規・非正規教育の提供
  • 1万2,500人の教師に緊急下の教育について研修の提供

地震や洪水などの自然災害は突然、人びとを襲い、失望や不安に陥れ、その後の生活に大きな影響を与えます。また、気候変動によって干ばつや洪水、熱波、その他の過酷な気象状態がもたらされるだけでなく、子どもたちが命を落とす主因となる栄養不良やマラリア、下痢などの蔓延につながる恐れがあります。世界では、5億3,000万人の子どもたちが洪水の発生頻度が極めて高い地域で暮らし、1億6,000万人の子どもたちが厳しい干ばつが発生する地域で暮らしています。ユニセフは、地震や津波、洪水、台風やサイクロン、干ばつなどの自然災害で被災した人のために、世界各地で緊急・復興支援活動を行っています。

フィリピン

2018年9月15日、大型台風マンクットがフィリピン・ルソン島の北部に上陸しました。 大型台風は最大時速285km、最大風速205kmに達し、カテゴリー3の台風としては今年最大の強さで上陸しました。

9月20日現在、75万人の子どもを含む150万人が支援を必要としています。ユニセフは水と衛生分野において、台風到来前から準備しておいた支援活動を開始し、影響を受けた地域に600個の衛生キットと、2,000個の水キットを配布しました。

配水管が停電や洪水、土砂崩れの影響で使用できず、多くの家庭でトイレが使用できていないことも想定されます。

さらに避難所では女性、子ども、青少年たちなど脆弱な立場の人々が、虐待や搾取の危険にさらされています。

先住民の地域や鉱山地域の住民が避難を余儀なくされていますが、保護者を伴わない子どもや家族が離れ離れになる危険が高まっています。

ユニセフ・フィリピン事務所は、政府主導の災害調査に協力し、支援が必要な地域の特定を始めています。

被災した人々は、生活の再建に向けて困難に直面しています。

ユニセフ・フィリピン事務所は、大型台風マンクットによって被害を受けた子どもに支援を届けるため、448万米ドルの財政的支援を要請しています。

あなたのご協力が、子どもたちの命を守ります

3,000円のご支援で

はしかから子どもを守るための予防接種用ワクチン105回分に変わります。

5,000円のご支援で

診療用テントや簡易シェルターになる20平方メートルの防水シート3枚に変わります。

10,000円のご支援で

避難生活に欠かせない貯水容器や石けん、浄水剤などが入った家庭用水キット6家族分に変わります。

30,000円のご支援で

スポーツを通じて、傷ついた心を回復するレクリエーションキット2組(540人分)に変わります。

50,000円のご支援で

どこでも教室が開ける教材セット「スクール・イン・ア・バッグ」7クラス(280人)分に変わります。

※ご寄付の金額は任意です
※2015年1月現在
※輸送や配布のための費用は含みません。

自然災害緊急募金

郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「自然災害」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。

ユニセフ募金は税額控除の対象となり、約40%を所得税額から控除できます。

特定公益増進法人の日本ユニセフ協会への寄付金は、所得税、一部自治体の個人住民税、相続税及び法人税の控除対象となります。

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