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日本ユニセフ協会
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新型コロナウイルス緊急支援
子どもたちの命を守るために
世界各地に届けられる支援

【2020年7月20日  世界各地発】

ディレ・ダワやその他の地域に隔離センターを準備するために届いたユニセフの支援物資。(エチオピア、2020年3月17日撮影)

© UNICEF/UNI319772/Tesfaye

ディレ・ダワやその他の地域に隔離センターを準備するために届いたユニセフの支援物資。(エチオピア、2020年3月17日撮影)

新型コロナウイルスによる世界的危機が続くなか、特に途上国など衛生的な環境が整っていない地域で、子どもたちや家族の安全が脅かされています。

ユニセフは、物資不足や輸送制限など、過去に例を見ない課題に直面しながらも、これまでに100カ国以上に向けて、医療用マスク、手袋、ガウン、フェイスシールドなど感染予防のための物資を輸送し、命を守る支援を続けています。

新型コロナウイルス危機に晒される子どもたちや家族のために、各地に届けられる支援物資や、支援活動の様子をお伝えします。

ケニア:スラムに手洗い場を設置

感染拡大を予防するには、衛生的な環境づくりがとても重要です。

© UNICEF/UNI336729/Translieu/Nyaberi

ケニアでは、新型コロナウイルスの感染者が3月に国内で初めて確認されました。以来、感染予防の一環として学校が閉鎖され、多くの子どもたちが家に留まる生活を余儀なくされました。

手洗いなど感染予防のための衛生的な習慣が呼びかけられる中、首都ナイロビにあるスラムで暮らす子どもたちは、石けんや手洗い用の水が自宅になく、日常生活で手洗いをする環境が整っていません。

こうした子どもたちを感染から守るため、ユニセフ・ケニア事務所は、自治体や政府と協力して、誰もが使える手洗い場を、スラム内など1,000カ所以上に設置しました。

母親と3人の兄弟と暮らすブライアンも、スラムで暮らす子どもたちのうちの一人です。紫色のマスクをつけ、ユニセフが設置した手洗い場で、しっかりと手洗いをしています。

ユニセフはまた、石けん、手指消毒剤、フェイスマスクなどの個人向けの衛生用品や、学校や医療施設、公共施設で使用する消毒剤などの、調達および配布も行っています。

 

ネパール:予防可能な病気から子どもを守るために

世界では毎年、予防接種によって、推計200万〜300万人の子どもたちの命が、ジフテリアや破傷風、はしかなどの命を脅かす感染症から守られています。けれども、新型コロナウイルスの危機は、この予防接種事業にも影響を及ぼしています。

© UNICEF/UNI351556/Prasad Ngakhusi

ネパールの各地域で定期的に展開されている予防接種キャンペーンは、新型コロナウイルスの危機の中、数百の自治体で数週間中断されました。

幼い命を守るため、ネパール政府は5月中旬、予防接種キャンペーンの再開に関する暫定ガイドラインを発表。ユニセフは、WHOと共同でネパールの厚生省に技術サポートを提供し、予防策を講じたうえで予防接種キャンペーンを再開するためのガイダンスを作成しました。

7月2日、ネパールの首都カトマンズのカランキにある予防接種センターで、母親のグルシャンに抱えられたファリンダちゃん(4歳)がはしか・風疹混合ワクチンを接種しています。

幼い子どもたちが予防可能な病気で命を落とすことがないよう、定期的な予防接種を継続することはとても重要です。

 

モーリタニア:マスクと石けんを配布、啓発キャンペーン

© UNICEF/UNI350990/Pouget

モーリタニアおよび西アフリカ地域では、子どもたちがイスラム教について学ぶ伝統的な学校「マハドラ」に通う慣習があります。多くの場合、マハドラに通う子どもたちはとても貧しく、生きるためにわずかなお金を求めて、毎日街の路上を歩き回らなければならなかったりすることもあります。

この新型コロナウイルスの危機の最中では、路上に出ることで感染のリスクが高まり、子どもたちは危険に晒されます。

ユニセフは、こうした子どもたちが、自分自身や周囲の人をウイルスから守る正しい知識を身につけられるよう、啓発キャンペーンを実施するとともに、石鹸やマスクを配布することで感染予防対策がとれるように支援しています。

 

マリ:ユニセフの研修を受けて、正しい情報を伝える

© UNICEF/UNI332850/Keïta

マリ中央部のモプティにある避難民キャンプで、コミュニティ啓発活動に携わるオウマーさんが、新型コロナウイルスの感染予防方法を、避難民の子どもたちと家族に伝えています。

「人々の中には、新型コロナウイルスという感染症が存在していることさえ信じておらず、啓発のためのミーティングにも参加してくれませんでした」とオウマーさんは振り返ります。

けれども今は多くの人が耳を傾けてくれるといいます。「ユニセフによる研修を受けたことで、ここにいる人々に、新型コロナウイルスに関する正しい情報を提供する助けになりました」と、オウマーさんは笑顔で語ります。

ブラジル:必要な家族に、確実に届ける

支援が届きにくい遠隔地にこそ、支援を必要とする子どもたちや家族がいます。

© UNICEF/UNI348009/Batista

6月26日、ブラジル北部のパラ州のアマゾン流域で暮らす住民たちが、衛生キットや食料など、ユニセフの支援物資を受け取りました。

ユニセフ・ブラジル事務所は新型コロナウイルスのパンデミックに対応するため、サンパウロ、リオデジャネイロ、ベレン、マナウス、サンルイス、サルバドール、レシフェ、フォルタレザ、マセイオ、ボアビスタの都市の58万3千人以上の人々に、保健衛生用品を配布しています。

 

新型コロナウイルス対応の物資輸送

COVID-19に対応するための支援物資のユニセフのチャーター機がサヌア空港に到着した様子。(イエメン、2020年5月30日撮影)

© UNICEF/UNI333755/Al-Rouny

COVID-19に対応するための支援物資のユニセフのチャーター機がサヌア空港に到着した様子。(イエメン)

新型コロナウイルス感染拡大に対する各国の対応を支えるため、ユニセフはこれまでに100カ国以上に向けて、医療用マスク750万枚、N95マスク280万枚、手袋1000万枚近く、ガウン83万着以上、フェイスシールド60万個を含む、主要な個人用保護具(PPE)を輸送しています。

また、検査キット55万個以上をすでに輸送しており、さらに91万2,000個を8月までに輸送する予定です。酸素濃縮器1万6,000個以上も、中低所得国90カ国に送っています。

 


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