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日本ユニセフ協会
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イエメン
悪夢のような子どもたちの生活 事務局長の発言要旨

【2020年12月10日  ニューヨーク発】

以下は、本日のハイレベル・イベント「イエメンの飢饉を回避する:私たちは今、そして2021年に何ができるか」におけるユニセフ事務局長ヘンリエッタ・フォアの発言要旨です。

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悪夢のような子どもたちの生活

サヌアの病院で体重測定を受ける1歳のマゼンちゃん。(2020年2月撮影)

© UNICEF/UNI343836/Alghabri

サヌアの病院で体重測定を受ける1歳のマゼンちゃん。(2020年2月撮影)

イエメンは完全な崩壊の危機に直面しています。80パーセント以上の人々が緊急の人道支援と保護を必要としています。1,200万人の子どもたちを含む人々の生活は、まるで悪夢のような状況です。

ここは、おそらく世界で最も危険な場所です。10分に1人の子どもが予防可能な病気で命を落としています。200万人が学校に通えていません。2015年以降、何千人もの子どもたちが死傷し、徴用されています。先週は生後1カ月の赤ちゃんを含む11人が命を奪われたと報告されました。

さまざまな危機が絡み合っており、そのいずれかでも、国は力尽きてしまう恐れがあります。紛争が続く前線の数は、わずか1年の間に36カ所から49カ所に増えました。経済の崩壊において、人々はもはや対処できない状況に陥っています。病院や学校、水や衛生システム等における支援システムおよびインフラは崩壊の危機に瀕しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが国中を席巻しています。

栄養危機により未来を失う子どもたち

マアリブの国内避難民キャンプで、栄養不良に苦しむ2人の娘のための微量栄養素サプリメントを受け取った父親。 (2020年3月撮影)

© UNICEF/UNI337473/

マアリブの国内避難民キャンプで、栄養不良に苦しむ2人の娘のための微量栄養素サプリメントを受け取った父親。 (2020年3月撮影)

そして今、繰り返しの警告にも関わらず、国は栄養危機に直面しています。210万人の子どもが急性栄養不良に、そして約35万8,000人が重度の栄養不良に陥っています。飢饉のような状況にすでに陥っている子どもたちもいると考えられます。

これらは単なる数字ではなく、何百万人もの子どもたち一人ひとりの悲劇をあらわしています。何百万人もの子どもたちの未来が失われているのです。そして何百万人もの親が、子どもたちのために食料か医療かの選択を強いられているのです。世界が注目するなかで、イエメンでは国中の国民が、その生活の基本を奪われています。

ユニセフの人道支援チームは、栄養危機への対応、水や保健分野の支援の緊急拡大、教育、カウンセリング、現金給付など、できる限りの支援を行っています。しかし、ニーズは支援の規模を超えて急速に高まり、活動は戦闘や封鎖、規制に直面しています。

子どもたちを救うために緊急の行動が必要

上腕計測メジャーによる栄養不良の検査と血液検査を受ける生後9カ月のマリクちゃん。(2020年6月撮影)

© UNICEF/UN0372133/Alzekri

上腕計測メジャーによる栄養不良の検査と血液検査を受ける生後9カ月のマリクちゃん。(2020年6月撮影)

全面的な人道的アクセスが必要です。ユニセフの人道支援チームはすでに非常に困難な状況下で活動しており、特に北部において、妨害や干渉が生じ、人道支援を行える範囲が縮小しています。紛争当事者に影響を与えることができる皆さまの協力が必要です。

また、資金が不足しています。複数の危機、経済的苦難、そしてCOVID-19により利用可能な資金は逼迫しています。

しかし、潜在的な飢饉の影響を回避するため、緊急に行動しなければなりません。ユニセフは来年、重度の栄養不良の5歳未満児28万9,000人以上に治療を提供するために、水と衛生、保健システムの構築を継続することを計画しています。そのためには、皆さまのご協力が必要です。

2020年は、COVID-19だけでなく、イエメンの子どもたちを再び失望させた年として記憶されるでしょう。私たちは、2021年にまた同じ過ちを繰り返してはならないのです。

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