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日本ユニセフ協会
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“あの日”から6年
「みんなのこと、忘れないよ!」

【2017年2月25日  仙台発】

日本ユニセフ協会は、2011年から2013年に掛け、岩手、宮城、福島各県で、保育園や幼稚園園舎など計14の子どもたちのための施設の再建を支援。また、多くの幼稚園や保育園で、先生や保護者の方々を対象にしたカウンセリングや遊びを通した子どもの心のケアのノウハウを学んでいただく研修会などの機会を提供しました。

“あの日”から間もなく6年となる2月25日、日本ユニセフ協会が支援した幼稚園のひとつ、宮城県山元町の「ふじ幼稚園」園長の鈴木信子さんを講師にお迎えした講演会「3・11から6年“みんなのこと、忘れないよ!”『東日本大震災 ~ あの時のこと、これからのこと』」(宮城県ユニセフ協会主催)が、仙台市内で開催されました。

宮城県ユニセフ協会の報告です。

* * *

“あの日”から間もなく6年

6年前の“あの日”、一瞬にして多くの命と日常を奪った大津波。海岸から1.5kmも離れた住宅街の中にあった宮城県山元町のふじ幼稚園でも、園児8名と職員1名の命が奪われました。 日本ユニセフ協会は、2011年から2013年に掛け、岩手、宮城、福島各県で、ふじ幼稚園はじめ保育園や幼稚園園舎など計14の子どもたちのための施設の再建を支援。2018年8月に新園舎が完成したふじ幼稚園では、お子様を失ったご家族から贈られたひまわりの種が蒔かれ、園児たちの手で大切に育てられています。

© 日本ユニセフ協会

6年前の“あの日”、一瞬にして多くの命と日常を奪った大津波。海岸から1.5kmも離れた住宅街の中にあった宮城県山元町のふじ幼稚園でも、園児8名と職員1名の命が奪われました。 日本ユニセフ協会は、2011年から2013年に掛け、岩手、宮城、福島各県で、ふじ幼稚園はじめ保育園や幼稚園園舎など計14の子どもたちのための施設の再建を支援。2012年8月に新園舎が完成したふじ幼稚園では、お子様を失ったご家族から贈られたひまわりの種が蒔かれ、園児たちの手で大切に育てられています。

一瞬にしてたくさんの尊い命、人々の生活が奪われたあの日からまもなく6年。ユニセフは、日本ユニセフ協会を通じて約50年ぶりに日本を支援しました。宮城県内では9ヶ所の「幼稚園・保育所の再建」支援を行いました。その1つに津波で被害を受けた山元町のふじ幼稚園があります。震災後、幼稚園のあるべき姿を模索して途方にくれる毎日だったという園長先生は、ユニセフからの支援に背中を押され、職員や保護者の皆さまとともに、保育を継続されています。

2月25日(土)、日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)研修室において、学校法人やました学園 ふじ幼稚園園長の鈴木信子さんをお迎えして講演会を開催し、60人が参加しました。主催:宮城県ユニセフ協会

あの時のこと、これからのこと

宮城県ユニセフ協会が2月25日に仙台市内で開催した講演会。ふじ幼稚園の鈴木園長先生(写真中央)は、園児だったお子さんを失ったご家族とともに、6年間の歩みをお話しくださいました。

© 宮城県ユニセフ協会

宮城県ユニセフ協会が2月25日に仙台市内で開催した講演会。ふじ幼稚園の鈴木園長先生(写真中央)は、園児だったお子さんを失ったご家族とともに、6年間の歩みをお話しくださいました。

2011年3月11日は、午前中に卒園式の予行練習を行い、午後は仙台に出張して園を不在にした時に震災の津波が押し寄せ、海から1.7キロ離れたふじ幼稚園では園児8人と職員1人が犠牲になりました。直後は園の再開など考えられなかったそうですが、転園した園児や保護者の思いに応え、2011年8月に真庭区民会館を間借りして再開。2012年8月に日本ユニセフ協会の支援で6号線沿線に園舎を再建し、現在120人を保育しています。

園長先生は毎日、旧園舎を訪れ亡くなった子どもたちと会い、現在の園舎に向かいます。机にはいつも子どもたちの写真が飾られ、講演会当日もいっしょでした。あの日から今日までのさまざまな葛藤のこと、園の再開後の防災訓練に重点を置いていること、亡くなった園児への思いを歌にするなど防災啓発に取り組んでいます。この日は歌を作った高橋ひろみさんと教務主任の鈴木ふじえさんといっしょに、手話を交えた「ひまわりおやくそく」(作詞:高橋光晴・高橋ひろみ、作曲:鈴木信子)を歌っていただきました。絵本「ぴよちゃんとひまわり」の朗読もありました。

「子どもたちはもっとお母さんに甘えたかった、お母さんはもっともっと抱きしめたかったはず。守れなかった現実をしっかり受け止め、今やるべきことを一生懸命やって一歩ずつ歩んでいきたいと思っています。」あの日、幼稚園にいた子どもたちは今、小学校6年生です。まもなく卒業となる2017年です。

参加者からの感想

津波で被災したふじ幼稚園の旧園舎(2011年撮影)。鈴木園長先生は、6年たった今でも毎日、この場所を訪れ、亡くなった子どもたちと会い、現在の園舎に向かっていらっしゃいます。

© 日本ユニセフ協会

津波で被災したふじ幼稚園の旧園舎(2011年撮影)。鈴木園長先生は、6年たった今でも毎日、この場所を訪れ、亡くなった子どもたちと会い、現在の園舎に向かっていらっしゃいます。

参加者からは30通の感想が寄せられました。一部紹介します。

  • 先生のお話は、自らを振り返り、子どもと向き合い、ご自身と向き合っている様子と気持ちが伝わりました。震災から6年になります。子どもの心の復興、大人の心の復興に向けて少しずつ、少しずつ希望に向かうよう私たちができることを取り組んでいきたいと思います。
  • 大変な出来事、たいせつな生命、とてもつらかった6年間だったことでしょう。よく勇気を出されて思いを伝えていただいたと心に留めました。一生背に重みを抱いて生かされていくことと思います。私も被災校の責任者として同じように歩みを進めたいと思います。
  • 本日、公の場でお話しするには、どんなにか勇気が必要だったのではないかとお察しします。先生方の思いの深さを改めて感じることができました。先生方が前向きに保育に取り組むこと、子どもたちと共に笑顔でいられるよう、陰ながら応援しています。
  • 卒園児の親です。幼稚園を建てていただきありがとうございました。親子共々ふじ幼稚園の卒園生となれたことを感謝しています。あの日のこと、いろいろなことを先生方といっしょに忘れないで、今があることに感謝していきたいと思います。
  • あの震災から今日までのご苦労をうかがい、胸が痛みました。亡くなられたお子さんたち、先生のことを忘れてはいけないと思いました。子どもたちは未来です。子どもたちが元気になるということは、その子どもたちに関わるまわりの人々が元気になるということです。これからも子どもの心に寄り添い、あたたかな未来を育ててください。私も身近なところから未来を育てたいと思います。

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