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日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金
ふじ幼稚園(宮城県山元町)落成式

【2012年8月24日 宮城発】

宮城県山元町ふじ幼稚園は、東日本大震災で大きな被害を受けました。震災から約5ヵ月後の8月1日から、真庭区民会館で臨時保育が行われていましたが、このたび、新しい園舎が完成。8月24日(金)、落成式が行われました。

ふじ幼稚園の鈴木信子園長先生は、震災後、幼稚園のあるべき姿を模索して途方にくれる毎日だったが、真っ先に、真庭のみなさん、日本ユニセフ協会からの支援をいただいたと感謝の言葉を述べ、次のように話しました。

「阿武隈の深山を望むこの場所に、想像もつかないほど素晴らしい幼稚園を建設いただきました。何よりもこの幼稚園は、子どもたちに対する、世界中のみなさんからの応援だと深く感じております。私たちの使命として、私たちにできる限りのことを、この学びやの中で努めさせていただきたいと思います。ふじ幼稚園の子どもたち、ここがみんなの幼稚園になります。ここがみんなのふるさとになる幼稚園です。みんなと一緒に、笑って、泣いて、驚いて、ぐるぐるまわって元気一杯にこれから頑張ってほしいと思います。命の重みを心に刻みながら、一生懸命過ごしてまいります。今日はありがとうございました」

 

また、式典に出席した齋藤 俊夫 山元町長からは、「本日は、ふじ幼稚園仮設園舎完成おめでとうございます。昨年3月11日の東日本大震災で、ここ山元町も未曾有の大震災に見舞われ、甚大な被害を受けました。これからの山元町を支えてくれるのは、まちがいなく子どもたちです。子どもたちの健やかな成長を祈っております」と謝辞が贈られました。

ふじ幼稚園の設計に携わった手塚建築事務所の手塚貴晴氏・由比氏からは、次のような挨拶がありました。
「この場所は、日本で最も豊かな場所の一つだと思いました。本当に素晴らしい、きれいな山が見えます。この山がきれいに見えるようにこの幼稚園を建てました。この建物は、周りにずっと縁側がついています。走ったり、ゴロンとしたり、ぐるぐるまわったりして思いっきり遊んでください。ここまで時間がかかりましたが、子どもたちに思いっきり楽しい時間を、元気に過ごしてほしいと思います」

 

ふじ幼稚園の先生方から、日本ユニセフ協会が支援してくださった防災や心のケアの研修も大変有意義で役に立ったとお話がありました。

これからの未来を担っていく子どもたち。まだまだ困難なこともありますが、今日もふじ幼稚園には子どもたちの笑顔と元気な声が溢れています。

写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会

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