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日本ユニセフ協会
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アグネス・チャン ユニセフ・アジア親善大使 報告会
7年目のシリア危機 “失われた世代”を生まないために

【2017年3月31日  東京発】

シリアで紛争が始まった2011年3月に生まれた子は、もう6歳。小学1年生だった子は、中学生になっていたはず・・・。

毎日水汲みをする国内避難民キャンプに滞在する6歳の女の子(2016年12月撮影)

© UNICEF_UN046837_Alwan

毎日水汲みをする国内避難民キャンプに滞在する6歳の女の子(2016年12月撮影)

シリア紛争から6年

内戦が始まる前、シリアは、数十年にわたって続いたユニセフの支援からの“卒業”が間近に迫っていました。ほぼすべての子どもが義務教育を享受(初等教育就学率=95%)。乳幼児死亡率は先進国も含めた世界195カ国中115位で、乳幼児の予防接種率も80-90%と、日本と較べても非常に高い水準を達成していました。

しかし、6年にわたる内戦は、国中に整備された社会的サービス網を完全に破壊。以前は全国民の9割が使えていた安全な飲料水の確保もままならず、衛生環境も急激に悪化し、“遠い昔のこと”だった子どもや妊産婦、乳幼児を抱える母親の急性栄養不良も報告されるようになりました。シリア国内で支援を必要としている子どもは、およそ580万人。これに、周辺国に逃れたおよそ230万人が加わり、800万人以上の子どもたちが、二度と取り戻すことができない「子ども時代」を奪われています。シリアは、未来を担う世代(Generation)を“失う”危機に直面しています。

学校に通えない子どもたち

学校再開初日、ユニセフから配布された新しい学校鞄を見せる女の子。(2017年1月29日撮影)

© UNICEF/UN051524/Al-Issa

学校再開初日、ユニセフから配布された新しい学校鞄を見せる女の子。(2017年1月29日撮影)

シリアの内戦を逃れても、子どもたちに安全や安心が保障されているわけではありません。様々な理由からひとりで国を逃れる子、親や保護者と離ればなれになったり、行方不明になる子も少なくありません。不衛生な環境の中、心身両面の健康が蝕まれます。法的身分が確保されないため、犯罪者のような扱いを受けたり、虐待や搾取、人身売買のリスクにも晒されます。シリアを逃れた子ども(5-17歳)の半数以上は学校に通っていません。

一方、難民を受け入れている周辺国も、大きな苦境に立たされています。世界最大規模のザータリキャンプを擁するヨルダンは65万6,000人(33万8,000人が子ども)、レバノンは100万人(55万3,000人が子ども)、そして最大のシリア難民受入国となっているトルコは270万人(150万人が子ども)ものシリア難民を抱えています。現在、トルコは世界最大の難民受け入れ国。ヨルダンは人口の8.7%、レバノンは人口の5人に1人にものぼる数の難民を受け入れています。決して裕福ではないこれらの国々では、「失われた世代」を作らないため、地元政府やユニセフなどが力を合わせ、難民キャンプでの支援に留まらず、地元の学校での受け入れなどを含めた持続可能な教育支援体制の構築を始めています。シリアを逃れた人々の中には、母国語を使わない教育を自身の子に受けさせることに抵抗感を示す方々も少なくありません。シリア情勢が混迷を深める中、シリアを逃れた人々自身はもちろん、難民を受け入れている地域や国、そして国際機関などの支援団体のスタッフは、「正解」が出し切れないジレンマを抱えながら、子どもたちの将来を見据えた取り組みに日々奮闘しています。

1998年の就任以来ユニセフ親善大使として毎年ユニセフの現場を訪ねているアグネス・チャンさんは、今回、「失われた世代」を生まないために難民キャンプの中と外で展開されている様々な取り組みに焦点を当て、ヨルダン、レバノン、トルコの3カ国を訪問します。

<アグネス・チャン ユニセフ・アジア親善大使 シリア周辺国 報告会>

  • 日時:2017年4月17日(月)
    13:30-15:00(13:00受付開始)
  • 会場:ユニセフハウス
    (東京都港区高輪4-6-12)
  • 対象:一般・報道
  • 定員:130名(先着順・無料)
  • 一般参加お申し込み方法:
    ➤インターネット:参加申し込みフォームから
    ➤Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
    ➤FAX:03-5789-2036

件名に「4月17日報告会」、本文に氏名と連絡先(電話番号かメールアドレス)を明記。
4月17日(月)午前10時締切。定員に達した場合は、募集を途中で打ち切る場合がございます。当日空席があれば、事前申し込みの無いご参加も可能です。


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