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日本ユニセフ協会
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TAP PROJECT JAPAN 2017 実施報告
みなさま、ご協力ありがとうございました

【2017年12月27日  東京発】

清潔で安全な水を使うことができない子どもたちを支援するプロジェクト「TAP PROJECT JAPAN」は2009年に活動をスタートし、様々な取り組みを毎年企画・実施しています。今年も、日本の「水の日」にあたる8月1日から2カ月間にわたって実施し、飲食店を通じた募金、イベントなどを通じて支援を呼びかけました。

汚れた水と衛生環境に関連した下痢性疾患で5歳の誕生日までに命を失う子どもは世界で年間約30万人にものぼります。アフリカのマダガスカルでは、全体の人口の半数、農村部では3人に1人しか基本的な飲み水を手にすることができません。日本ユニセフ協会は、全国の飲食店やパートナー企業各社の協力のもと、マダガスカルにおける給水設備やトイレの設置、衛生習慣の普及活動を支援しています。

2017年、プロジェクトの趣旨に賛同いただいた博報堂グループの有志メンバー、飲食店、企業のご協力のもと、「TAP PROJECT JAPAN 2017」を実施することができました。プロジェクトを通じ、2017年11月時点で合計272万8,442円の募金が寄せられました。ご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。

 

レストラン・カフェの協力

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写真提供:アルベラータ リストランテ イタリアーノ

TAP PROJECTテーブルカードを読んで、趣旨に賛同した方に募金をお願いする仕組み

TAP PROJECT JAPANは、すべての子どもたちが清潔で安全な水を手に入れるユニセフの活動を、プロジェクトに参加する人たちが、それぞれの立場で自らができることからサポートすることを目指しています。今年は、趣旨に賛同いただいた 全国の飲食店が、お店で提供するお水やお茶に対して、きれいな水を子どもたちに届けるための募金をお客さまによびかけたところ、2017年11月時点で 102,163円の募金が寄せられました。

 

 

750人が『ROAD to WATER』 イベントに来場

世界には、毎日生きていくための水を、何キロも離れた場所から運んでいる子どもたちがいます。 それによって、多くの成長の機会を失っているのです。今年、TAP PROJECT JAPANでは、そんな子どもたちの日常を体験いただくために、シンボルイベント「ROAD to WATER」を実施。パートナー企業各社のご協力により、東京・代官山のT-SITE「GARDEN GALLERY」にて8月21日(月)から8月24日(木)までの4日間開催しました。

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© TAP PROJECT JAPAN/2017

バケツ型デバイスを使った水運びゲームにチャレンジいただきました

「ROAD to WATER」では、センサーが内蔵されたバケツ型デバイスを使って、できるだけバケツから水をこぼさずに、急いで村人たちに水を届けるゲームに挑戦いただきました。また、会場では、TAP PROJECTのこれまでの活動やマダガスカルの現状などを伝える小冊子「TAP MAGAZINE」を配布し、より多くの方々にこれまでの活動内容を具体的に知っていただくことができました。

マダガスカルに安全な水を届けるための任意の募金にもご協力いただきました。4日間で750人以上の方にご参加いただき、86,379円の募金が寄せられました。

 

水をみつめると、世界がみえてくる。

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© TAP PROJECT JAPAN/2017

パネル展示「水をみつめると、世界がみえてくる。」

「水と2億時間」

世界中の女性と女の子たちが水汲みにかける時間は、毎日2億時間と言われています。

今も、地球のどこかで、水の重さに耐えながら遠い道のりを歩き続けている女性や女の子がいるのです。

もしも彼女たちの水へのアクセスが改善されたなら。

毎日2億時間分の自由と可能性が生まれます。

 

今回イベント会場では、「水と○○」というテーマで「水」について様々な角度から考えるパネル展示「水をみつめると、世界がみえてくる。」を実施しました。多くの方々に、水に関わる様々な問題について関心を持っていただくことができました。

イベントに参加された方々からも、次のようなお声を頂戴しています。

「水はあって当たり前だが、今回のイベントで当たり前でないと思った」

「子どもに水の大切さを教えるいい機会となった」

「楽しい体験ができ、世界の現状が少し分かった気がしました」

ギャラリーページにてイベントの様子をご報告しています。

 

ひとりひとりの協力が子どもたちの未来を変える力に

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© 日本ユニセフ協会/2010/satomi matsui

これまでに、TAP PROJECTを通じた募金に加え、多くの方々から、ホームページでの募金や郵便振込などを通じて、日本ユニセフ協会「マダガスカル 水と衛生募金」へ直接ご協力をお寄せいただいております。

本募金の支援対象であるマダガスカル南東部のヴァンゲインドラノ郡の小学校に、井戸や給水設備、男女別トイレを設置し、コミュニティには各世帯や学校、保健センターに給水できる給水設備を建設しています。それと同時に、学校の手洗い設備を用いて、子どもたちへの衛生教育や教員へのトレーニングを行い、下痢という予防可能な症状で学校に来ることができない子どもをなくす活動に力を入れています。

清潔で安全な水が家の近くで手に入るようになると、子どもたちは、汚れた水でおなかをこわしたり感染症や寄生虫病にかかったりすることがなくなり、病気で学校を欠席することも減ります。長い道のりを歩く水汲みからも解放され、学校に通い、遊び、子どもらしく過ごす時間が生まれます。ひとつの給水設備が、子どもたちの未来を変える力を持っています。

ご支援に心より感謝申し上げます。

TAP PROJECTに参加できなかった皆さまも、オンラインでマダガスカルの「水と衛生」事業へのご支援を受け付けています。ご支援により、より多くの子どもたちを支援することが可能となります。

皆さまのご協力をよろしくお願いします。

オンラインでいますぐ募金

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