シリア・中東:レバノン国境の山岳地で子ども2人凍死 中東での越冬支援急務 メニューをスキップ
日本ユニセフ協会
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シリア・中東
レバノン国境の山岳地で子ども2人凍死 中東での越冬支援急務
資金不足で支援継続困難

【2018年1月20日  アンマン(ヨルダン)発】

シリアからレバノンに移動中の子どもたちが凍死した事態について、ユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレが、以下の声明を発表しました。

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中東での越冬支援急務

“I feel warm” says 5-year-old Khalid, who with his 3 siblings received winter clothes during UNICEF-supported winter response in Areesheh make-shift camp.  Husain and his family of 5 fled from Deir-ez-Zor 3 months ago because of fighting in their neighborhood and sought safety in Areesheh camp in north-eastern Syria. UNICEF distributed 8,300 winterization kits in Areesheh make-shift camp in north-eastern Syria, where more than 25,000 internally displaced people live. Half of them are estimated to be children.  Each kit contains a hat, gloves, a scarf, a winter jacket, cotton sweaters, trousers, a set of underwear, stockings, and shoes. Children aged one month to 14 years received these kits to protect from the harsh winter conditions.  UNICEF is providing 151,000 internally displaced children under the age of 14 with sets of winter clothes in addition to 50,000 blankets to families displaced in the north-eastern governorates of Ar-Raqqa, Deir ez-Zor and Al-Hasakeh where winter conditions can be extremely challenging for families living in rudimentary conditions. Most families in these camps have little financial means to provide for their children’s winter needs. They lack heaters, heating fuel, blankets, mattresses and warm clothes.  UNICEF works in coordination with other UN agencies to improve conditions for families and children in IDP camps.

© UNICEF/UN0156123/Souleiman

冬服の支援物資を受け取った5歳のハリド君。(2017年12月24日撮影)

レバノン東部のシリアとの国境にあるマスナア検問所近くで、少なくとも2人の子どもを含む12人のシリア人が命を落としたことは悲劇です。

シリアの人々は依然として、自らとその子どもたちの命を危険に晒しながらも、身の安全と避難場所を必死に求めています。

私たちの心は、まもなく8年目に突入する戦争の犠牲として大切な人を失った家族の方々と共にあります。

地域住民とレバノン当局が、零下の気温と雪に覆われた山岳地域に取り残されているとされる人々の探索を続けており、今後子どもの被害者が増えることも考えられます。

シリア、レバノン、イラク、イエメン、パレスチナ、ヨルダン、トルコ、エジプト、さらに多くの世界の紛争地や紛争の影響を受ける地域に暮らす子どもたちは、毎冬、寒さをしのぐことが困難な状態にあります。

ユニセフは、パートナー団体と協力して、家族が厳しい冬を乗り切れるよう支援しています。ユニセフは、暖かい服と毛布、および学校の暖房のための燃料を提供しています。

しかし、シリア人の子ども2人の死は、さらなる支援が必要とされていることを示唆しています。

残虐な戦争は終わらせなければなりません。そして、最も影響を受けている子どもたちへの寛容と支援を増やさなければなりません。もう、言い訳は通じません。これ以上、子どもたちを裏切り続けることはできないのです。

■ユニセフの越冬支援について

  • ユニセフは、冬の初めから、家族が厳しい冬を乗り越えられるよう支援しています。
  • ユニセフはレバノン、シリア、ヨルダン、トルコ、エジプトおよびパレスチナの必要とする家族に対する支援として、暖かい服と毛布および学校暖房用の燃料を届けています。
  • ユニセフは、資金不足のために、支援活動の継続が危ぶまれています。これまでに、ユニセフが越冬支援のために得られた資金は、必要額のわずか半分にすぎません。
  • 早急に資金が得られなければ、ユニセフは約80万人の子どもに冬を越すための支援を届けられなくなります。

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