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日本ユニセフ協会
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世界の子どもたち

マリ
子どもの健やかな成長を願う母親たち
「ママ・イェレーン」が支える

【2018年2月27日  マリ発】

ここはマリのセグー地域。生後28日未満に亡くなる新生児の割合が20人にひとりと、世界でも最もその割合が高い地域のひとつです。ユニセフはこの地域で、「ママ・イェレーン」というイニシアティブを支援しています。現地語で「母親の光」を意味するママ・イェレーンは、すべて子どもが人生の最善のスタートを切るために、母親たちをサポートする取り組みです。

「Mama Yeleen(ママ・イェレーン)」と書かれたカバンを持つファトゥマタさん。

©UNICEF/UN0161691/Keïta

「Mama Yeleen(ママ・イェレーン)」と書かれたカバンを持つファトゥマタさん。

 

母親たちを導く光

ファトゥマタさんは、バラエリ村の住民であり、他の母親たちをサポートする役割を担う「ママ・イェレーン」です。子どもの健やかな成長のため、ママ・イェレーンは、妊婦の女性には妊婦期に必要な栄養などの知識を伝え、新米の両親には新生児健診、生後6カ月間の完全母乳育児、清潔な衛生状態、予防接種の重要性を伝えています。

ファトウマタさんの知識とサポートに助けられている多くの家族の中に、ドゥムビアさん一家がいます。ジェネバさん(35歳)と夫のママドゥさんは、娘のアシタンちゃん(生後3カ月)とシタンちゃん(5歳)がすくすくと成長しているのは、ファトゥマタさんのアドバイスやサポートのおかげだと言います。

ファトゥマタさん(左)と、生後3カ月のアシタンちゃんを抱くジェネバさん(右)

©UNICEF/UN0161695/Keïta

ファトゥマタさん(左)と、生後3カ月のアシタンちゃんを抱くジェネバさん(右)

 

幼い命を守るために

新生児が生き延びる確率は、経験豊富な助産師の付き添いのもと、あるいは、適切な保健施設で出産することで、著しく向上します。セグー地域のバラエリ村の保健センターでは、助産師による新生児を対象にした健康診断も行われています。

「妊娠6カ月の時から、ファトゥマタさんのサポートを受けるようになりました」と、アシタンちゃんを抱いたジェネバさんが話します。「彼女のアドバイスにそって4回の妊婦健診を受け、保健センターで出産しました。それに、2人の子どもは、必要な予防接種をスケジュール通りに受けていますよ」

ファトゥマタさんは、妊娠・出産が可能な年齢の女性を対象にしたセッションでも、産前の健診と、保健センターでの出産の重要性を強調しています。専門的な知識を持ち、経験豊富な医師や看護師、助産師は、妊婦の女性に幅広いサポートを提供でき、出産時には生まれてくる小さな命を守り、その後の成長過程でも大きな力となります。

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©UNICEF/UN0161679/Keïta

女性たちを対象にしたセッションでは、健診の重要性などを伝えている。

 

幼児期の子どもの発達もサポート

ママ・イェレーンを担うファトゥマタさんは、地元のコミュニティ・プレスクールでカウンセラーも務めています。この二つの役割を担うことで、家庭においてもプレスクールにおいても、子どもの認知的な発達をサポートしているのです。すべての子どもが人生における公平なスタートを切れること、その実現のために、ファトゥマタさんは活動しています。

プレスクールでは、子どもたちが、絵をかいたり色をぬったりしています。ママ・イェレーンの取り組みによって、両親は、子どもの発達のためには、遊びや他の子どもとの交流が重要だということを理解しています。

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©UNICEF/UN0161689/Keïta

プレスクールでは、子どもの認知的な発達を促すため、様々な活動を取り入れている。

 活動する喜び

ママ・イェレーンの取り組みが始まって以来、地域の保健センターへの訪問数は著しく増加しました。このことは、子どもの健やかに成長につながる希望の光なのです。

「コミュニティの女性たちに必要な知識をシェアすること、そして人生における最初の一歩を踏み出す子どもたちを支えられることが、私の何よりの喜びなのです」(ファトゥマタさん)

子どもの健やかな成長と幸せを望む母親たち。ママ・イェレーンは、これから母親になる女性や、幼い子どもをもつ母親たちにとっては、母親のような存在です。すべての子どもが最善のスタートを切るために、母親たちの取り組みは続きます。

 


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