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日本ユニセフ協会
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職場のジェンダーによる差別やハラスメント撲滅へ
第三者タスクフォース設置 ユニセフ事務局長から職員へのメッセージ

【2018年5月27日  ニューヨーク発】

ユニセフ(国連児童基金)のヘンリエッタ・フォア事務局長は、ユニセフの全職員に対し、職場でのジェンダーによる差別やハラスメント撲滅に向けたタスクフォースの設置を以下のとおり表明しました。

* * *

 

ヘンリエッタ・フォア事務局長から全職員へ

いかなる職場でもジェンダーによる差別、ハラスメント、および権力の濫用があってはなりません。特にユニセフのように尊敬、包摂性(インクルーシビティ)、相手への思いやりを最も重視する価値として掲げてきた組織においてあってはならないのです。

私は組織横断的に職員の話を聞き、ユニセフのすべての事務所や職場における差別を取り除くための行動を起こすことを決意しました。

そのために、職場でのジェンダーによる差別、ハラスメント、そして権力の濫用について、現在私たちが実践している内容を見直し、効果的かつ組織的に予防し取り組むための提案をしてくれる第三者タスクフォースを設置します。このタスクフォースの設置は、いかなる差別や権力の濫用をも撲滅するための、私たちのより広範囲な旅路の重要な一歩となります。

第三者タスクフォースには、ユニセフ外部から、前向きで、インクルーシブで、差別のない、ジェンダー平等の職場環境の創造に決意と経験を持つ、開発、ビジネス、非営利団体、ジェンダー平等、人権などのあらゆるセクターの指導的立場にある方たちが参加します。

ユニセフの制度と組織文化を徹底的かつ先入観なく調査し、組織全体として意味のある変化を実現できる客観的かつ遂行可能な提案書の提出を、タスクフォースに一任します。

タスクフォースは2人が共同議長を務めます。

Debrework Zewdie:世界銀行などの国際機関において、国や地域、グローバルなレベルで開発プログラムの戦略企画、政策実施・管理を指導してきました。(エチオピア出身)

Purnima Mane:Pathfinder Internationalの代表および国連事務総長補佐兼国連人口基金(UNFPA)事務局次長を務めました。(インド出身)

タスクフォースの構成および業務は、ユニセフ・ジェンダーと開発のプリンシパル・アドバイザーAnju Malhotraを中心とした事務局がサポートします。また事務局は、ユニセフの多様な職種、事務所、経験を持つ職員と職員組合で構成され、情報源や意見番にもなりうるInternal Engagement Groupとタスクフォースとの協力の調整も担います。このグループは立ち上げを準備しているところで、構成員が確定したなら、職員全員に必ず周知します。

第三者タスクフォースは約6カ月かけて、ユニセフの問題対処に関する組織的な対応プロセス、制度、政策、手順、通報の仕組み、救済措置について調査します。メンバーは各種データやスタッフの意見など提案書の作成に関わるあらゆる情報の入手が可能になります。

タスクフォースはユニセフ外部から、経験を有する専門家や関係者の意見を自由に求めることもできます。他の国連機関、公的機関や民間セクターから、職場でのハラスメントや差別にいかに対処しているかを学ぶことも含みます。タスクフォースの最終的な提案書は、ユニセフの職員と理事会に提出され、それを基に迅速に行動計画を策定し実践に移します。

今は、ユニセフの70年の旅路の中でも、差別やハラスメントを一切容認しないという組織の決意を、組織全体の職場環境で実現するために重要な時です。

私は、この組織を未来に繋げるために、皆様と共にこの旅ができることを嬉しく思っています。

 

ヘンリエッタ・フォア

事務局長

英文プレスリリースはこちら

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